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第一話 『幼女三人と同居開始』

 ロリコンになってしまった者は、心臓の内部に幼女成分というものが勝手に生成されてしまう。

 それと同時に、ロリコンになってしまった者は幼女成分だけが心臓を動かす糧にシフトチェンジする。

 つまり、幼女を愛し愛で続ける限り心臓が止まることはない。

 しかし、逆に幼女への関心が薄れ幼女成分が完全になくなってしまえば、心臓の機能が停止し死んでしまう。

 つまり俺は、幼女成分が完全になくなる間際まで来ていたというわけだ。

 なぜなら、()()()()()を境に幼女への関心が一気に消え失せてしまったから。

 あれほど二次元の幼女が大好きでやまなかった俺が幼女への関心が一気に消え失せてしまったのか……。

 いや、それを思い出すのはやめよう。

 ()()()のせいでこうして死にかけたが、それはつまり()()()のおかげで俺は幼女三人と同居ができるのだ。

 しかも、あの日診療室で同居する三人の幼女を見て、失われていた幼女への関心が一気に戻ったしこれはこれで結果オーライなのではないだろうか。

 過去のことなんて忘れてこれからの明るい未来を楽しもう。

 そうして俺はしばらくはお別れの自分の部屋のベッドで眠りについた。


 

            ◆◇◆◇◆



「じゃ、行ってくるね母さん」

「一人でもしっかりやりんだよ」


 医者がうまく言ってくれたのだろう、母さんは医者の言葉を聞いて一人暮らしを許可してくれた(母さんは一人暮らしだと思ってるけど実際は幼女三人と)。

 そして今日からマンションでの生活が始まる。

 母さんの見送りを終え、最低限の荷物を持ち俺はこれから住むマンションに向かう。


「ここか」


 ごく普通の十階建てマンションについた俺は、エントランスを抜けエレベーターに乗り五階のボタンを押す。

 部屋番を確認しながら、目的の部屋につきドアを開けると、


「待ってましたよ玖呂君!」

「……」

「私は全然待ってないんだからね!」


 これから同居する三人の幼女が出迎えてくれた。

 元気ハツラツの朝倉さんに、その後ろに隠れこちらの様子を見ている忽那さんに、相変わらずツンツンしている神崎さん。


「でもくれちゃん玖呂君が来る前ずっとそわそわしてなかった?」

「してないわ!」

「うっそー。玖呂早く来ないかなーって独り言も漏れてたよ?」

「言ってないわ!」


 またしても二人の言い合いに俺は苦笑いを浮かべることしかできなかった。

  

「三人とも、改めてよろしくね」


 やはりこれからこの天使幼女三人と同じ屋根の下で暮らすって考えると大丈夫だろうかと不安で緊張もしてしまうが、それでも俺は勤めて普通を装ってそう言った。


「はい!よろしくお願いしまーす!」

「……お願いします」

「ふんっ!本当に待ってないんだから……!」


 それからは三人に案内されていろんな部屋を見て回った。

 思ったより広くしっかり四人分の部屋も用意されていて済み心地は良さそうだ。

 いったん自室に行き荷物を置いてから、三人が待っているリビングに向かう。


「私たちにはよくわからないんですが、具体的に私たちが何をすれば玖呂君の幼女成分を補給することができるんですか?」


 机を挟んで俺の対面に三人が並んで座っていて、一番左の朝倉さんが早速そう質問をしてきた。


「そうだなー、俺にもまだ具体的なのは分からないけど、効率的なのはスキンシップとかじゃないかな?」

「スキンシップですか?」

「うん。俺が必死にロリコンをやっていた時に一番感じていた物足りなさがそれだから」

「確かに二次元って見て愛でることしかできませんからね」


 朝倉さんが納得したように言う。


「そう言ってあんた私たちをエッチなことしようとしているのでしょ!セクハラ変態!」


 そこで忽那さんが口を挟んできた。

 そんなつもりはないんだけどなぁ。


「じゃあスキンシップはくれちゃん抜きでがんばろ?ちーちゃん」

「……うん。私は、がんばってみる……」


 朝倉さんの言葉に忽那さんはグッとこぶしを握り覚悟を決める。


「……ぐぬぬ。しょーがないわね!二人だと大変そうだから仕方なく私もやってあげるわ!べっ、別にやりたいわけじゃないからね!」


 相変わらず素直じゃないな、神崎さんは。

 でも、そんなツンツンしてるところが彼女の可愛さでもあるから直してほしいわけじゃないけど。


「じゃあスキンシップを中心に玖呂君の不足した幼女成分を補給するってことで決定ですね!あとこの家での役割なんですけど、基本私たちが家事炊事をやるので玖呂君は何もしなくて大丈夫です!」

「え、いいの?」

「はい!大丈夫ですよ!」

「そうか、ならありがたく頼ませてもらうよ」


 こうして方針が固まってきたところで俺たちの生活は始まっていった。

 

 



 

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