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スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった  作者: ミーヤ
第1章 異世界召喚
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第1話 召喚されたが追い出された

「そろそろ帰るか、」

学校で受験勉強していた俺多田真司。そろそろ切り上げようと、服を着替え荷物をまとめていると、


「な、う!眩しい!」

突然机の周りが光だした。なんも見えない。


「うん?」

目を開けるとそこは王宮のような場所、王様の目の前にいた。


「そなたには魔王を倒してほしい!」

「は?」

「王様、まだ来たばかりで状況把握ができていないですよ。」

「む、そうかそれはすまぬ。」


勇者?魔王?、てことはここは異世界、俺が大好きなあの!


「これは勇者様、始めてまして。宰相のリドと申します。」

「俺は多田真司だ。」

「シンジ様ですか。それでは僭越ながら私の方からいくつか説明させていただいます。」


この世界は魔王軍と現在進行形で争っているそうだ。そして、かつての戦いでは勇者の召喚により、魔王軍を圧倒し、見事勝利に導いたそうだ。そして、今がまさにその時で俺がその勇者の一人として呼ばれた。どうやら他にも勇者がいるようだ。俺の前に3人いる。女性1人に男性2人だ。


「それでは早速鑑定したいのでこちらの方へ。では王様、失礼します。」

「うむ。頼んだぞ。」


俺とリドさんは王室から出て、別の部屋へ移動する。そこには書類と水晶みたいなものがある。


「それでは、シンジ様。早速手を触れてください。」

「わかりました。」


俺は水晶に手をかざしてみる。すると俺の目の前と鑑定書に俺のステータスが出てくる。


名前:シンジ=タダ

種族:人間

年齢:17

レベル:1

職業:無し

スキル:成長、テイム

称号:異世界召喚者


俺がこう言う風かと思ってたらリドさんがこの世のものとは思えないようなものでもみるかのように俺と鑑定書をみる。


「なんて言うことダーーーー!」

いきなりリドさんが叫び出す。

「何があったんですか?」

質問すると、リドさんが打って変わって態度が変わってしまった。

「はーー、あのね。お前ははっきり言って弱いんですよ。ほかの勇者は剣だったり、魔法だったり、槍もある。けど君には攻撃スキルが一つもない。」

たしかに無い。

「だから君は用済み。さっさと出て行け。」

「ちょ、ちょっと待ってください。俺はどうすればいいんですか。」

「知らんわ!これでも持ってさっさと出て行け。」


リドさんが俺にカバンを投げつけ、追い出してしまった。


「はーーこれからどうするんだよ。」

俺は途方にくれた。ひとまず街中の木に座る。それでもなるべく早めにこの街から離れないとな。色々噂立つ可能性もあるし、兵に捕らえられるかもしれない。とりあえずカバンの中身からだ。


んーー、多分2日分ぐらいの食料かな?というかこの中どうなってるんだ。中を見てもなんか膜があるだけだが、念じるとちゃんと取れるようになってるな。他には特にないかな。


「一旦お金を手に入れないとな。」


実は俺の中ではお金を得る方法があるのだ。


「いらっしゃいませ!」

そう、俺のこの学生服だ。さっきから街を歩くたびにじろじろ見られてたからな。多分珍しいのだろう。ほかの人の格好を見てても想像つく。


「実はこの服を売りたいんですけど。」

「んん!?この服は一体なんですか!少し見させていただきますね。」

「わかりました。」

待つこと10分。学ランを見終わったのか、店員が戻ってくる。


「いやーこの服の素材は現在では確認されてないものがあります。ですので買取額を20万ダリルとさせていただきます。」

「あ、すいません実はお金に関して少し疎いので、仕組みを教えてもらってもいいですか?」


ここの世界は通貨がダリルという名前で日本の円の10倍ぐらいだった。そして硬貨の種類が

小銀貨、中銀貨、大銀貨、小金貨、金貨、大金貨、白金貨だという。全て一律で10枚ごとに変わる。ここは円に近いな。


「こちらの服も買い取ってもらいたいんですが、あと自分の服を一式買いたいので見繕ってもらってもいいですか?」

「構いませんよ。それではこちらへ。」


最終買取額は45万ダリルとなった。そして一式買ったわけだが、服の値段は合計で1万ぐらいだった。というわけで大金貨4枚と金貨4枚が残った。


「またのご来店を!」

店員が手を振る。ここではまず手に入らない服だからな、また持ってきてくれと言ってるのだろう。


あとは少しご飯を買っていく。干し肉とパンと水を5日分ぐらい買ってく。あと、気になったので屋台の串焼き屋に行ってみる。


「すいません、一本ください。」

「あいよ!一本なら300ダリルだ。」


「ふーー、ん!うまい。」

たれも美味しいのだが、なんといってもこの肉の素材の味だ。日本よりも美味しいな。ハマってしまうな。


少し満喫して、俺はこの街を出て行く。


「金は手に入ったけど。結構怖いな。」

案内も誰もいない。一人でこの世界を生きていくというのを改めて思うと、少し不安が出てくる。でも、せっかくだから楽しもうと思う。

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