薬の副作用で世界最強に
ある山奥の平凡な家に生まれてきた平凡な赤子が生まれてきた。その子をコータと名付けて両親はそれはそれは可愛がった。成長も人並みで6歳ごろには薬師であった父の仕事の手伝いが出来るようになり、コータは薬師になりたいと思った。
薬師になるために山の薬草や木の実などの知識を父に教えてもらいある程度見分けられるようなった頃、いつもと同じように薬草を撮って帰ろうとした時いつもならしない、不気味な雰囲気がして振り返ってみた。そこには普通の動物より禍々しいオーラをまとった生物がいた。
今まで、この山にこんな生物がいたことがなかった少年は、焦ってそこから逃げ出した。
家に帰ってから父と母に今日のことを話した、父はその話を聞いて少し焦ったものの、僕を心配してくれた。母は話を聞いた途端に白目を剥いて気絶してしまった。コータの母はコータに溺愛だったので仕方がないとしても、父が焦ったところを見た事が無かったコータは心配になって、あの生物について聞いてみた。
父によると、あの生物は魔物だと言っていた。父と母は昔は冒険者をしていたらしくあの魔物と二対一なら互角に張り合えると言っていたので僕は、あんしんした。父や母があんなことになるとも知らずに。
翌朝目覚めると、机の上にに置き手紙が置いてあった。
『魔物を討伐してくるから家でいい子にしておくんだぞ父さんや母さんたちが帰ってくるまで家の中にいるんだぞ』
という父と母からの置き手紙を読んで少し心配になった。
夕方になり日が沈み始めた頃、家のドアが叩かれる音がした。
僕は父と母が帰って来たと思いドアを勢いよく開けた。そこにいたのは父と母のむざんな死体を加えた魔物がいた。
そこで僕の何かがプツンと切れた。