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【ヤドリギ用語解説集】

ヤドリギに登場する用語解説集となります。

※話数進行により書き加えていく予定です

※設定の変更に伴い変更する可能性があります

※文脈の増減を行う可能性があります

【ヤドリギ】

 タタリギから精製された人体を強化する特殊溶液"A.M.R.T(アムリタ)."を注入・適応した兵士の総称。彼らの正式な区別名称は"後天性時限型式宿木(こうてんせい じげんがたしき やどりぎ)"。時限型式とあるように、身体の対する負荷や危険性を鑑みてヤドリギで居られる期間は定められている。



【タタリギ】

 突如として世界各地に生え現れた異形の樹木。またはそれらから生み出された異形の個体、人類、または旧世代、人類が投入した近代兵器に寄生した個体に対しての総称。

 母体とされる黒い葉の無い、影絵の様なその大樹は、生え現れると同時に大地を枯らし、周囲の環境を一片させ、同時に異形を生み出し、人類に祟る存在として現れた。

 生み出された異形の個体は様々だが、一様に兵器のことごとくを無力化・無効化し、自らの支配下に置く能力を有している。タタリギに対して投入された旧世代の戦力の殆どが吸収・鹵獲され、逆に人類を追い詰める形となった。

 基本的には植物のそれと分類されているが、タタリギ登場から数十年が経過した今でも解明出来ない事象が多く、未だその存在や生態は謎に包まれているとされている。



【A.M.R.T.】あむりた

 AbilityMaterial/Rouse Traitor(アビリティマテリアル:ラウズトレイター)の略称。"目覚める反逆者"の名を持つ、タタリギから精製された特殊溶液。このA.M.R.T.を規定量体内へ注入する事により、適応した者は人間の力を超えた能力を発現する。



【新型A.M.R.T.】しんがた―あむりた

 式種/式神を生み出す為に調整・開発されたとされる次世代のA.M.R.T.。だがその存在は現在、秘匿中の秘匿とされており、外部への情報公開は一切行われていない。



【式狼】しき―ろう

 近接特化型ヤドリギ。

 通称「(オオカミ)」。主に部隊では前線でタタリギとの直接戦闘を担う。強化されている能力は筋力や神経伝達能力、自己回復力、代謝の増強。骨折程度なら一週間弱で復元される回復力を有しており、かすり傷や浅い裂傷程度なら数分で治癒する。近接兵装を駆使し、タタリギへ対する直接制圧・討伐、大型のタタリギに対しては装甲や兵装の破壊を目的とし、芯核(コア)の露出を目的とした近接戦闘を行う。



【式隼】しき―じゅん

 中遠距離支援型ヤドリギ。

 通称「(ハヤブサ)」。前線部隊である「式狼」の後方から射撃による支援を担当する。強化されている能力は視力と空間把握能力、弾道計算能力、感覚力。その能力を生かし斥候や、戦闘時の狙撃支援の他、式狼が無力化したタタリギの芯核への「崩壊弾(デイケーダー)」を撃ち込む重要な役目を担う。

 「人類の兵器を取り込み進化・耐性を得る、または武器として鹵獲・使用される」というタタリギの性質を重く観て、それらを防ぐ為にも直接交戦しない距離からの狙撃を行う。



【式梟】しき―きょう

 支援統括型ヤドリギ。

 通称「(フクロウ)」。主に隊員を運搬する装甲車内のモニタールームにて戦闘区域内の事象を観測し、各隊員に通達、支援、指示を行う。強化されている能力は多角的総合情報処理能力。簡単に説明すると脳の処理速度と、同時に進行出来る認識作業のタスク数増設。

 一機~複数機のドローン"木兎(ミミズク)"を操り、それらに搭載されたカメラで戦場を把握、戦場における眼を担当。同時に隊員の位置情報やバイタル情報、本部との通信通達等仕事量は多い。



【式神】しき―がみ

 一切の詳細が秘匿とされている新世代、第四の式兵。

 近接・遠隔・支援と別れた既存の式兵の能力全てを有しているとされており、戦闘時はそれらを駆使した極めて高い戦闘能力を発揮する。今までの3つの式種での大規模部隊構成ではなく、ごく少数で部隊を編成し、大型タタリギに対する戦果を上げるというコンセプトの元、生まれた式種。

 だが現在その存在を把握しているのは一部の関係者のみであり、現状ではテスト段階にあるとみられる。唯一、Rと名乗る少女がこの式種として存在している事が確認されている。



【式兵】しき―へい

 一般的に、式狼・式隼・式梟の三兵種を指す。

 (類義語:式種)



【撃牙】うち―きば

 式狼が使用する近接特化型兵装。

 強力ながらも小型化された、対人・対物パイルバンカー(杭撃ち機)。動力はタタリギから抽出・生成された強靭な繊維を使用しており、その伸縮を利用した機構という火薬を使わない極めて原始的な兵装。

 だがその威力は折り紙付きで、対人では一撃で敵を無力化し、分厚い鉄も撃ち抜くほどの攻撃力を有している。



【マスケット銃】

 式隼が使用する、様々な弾薬を撃ち出す事の出来る長銃。これといった特徴はないが、射撃手によって好みのカスタマイズが施されている場合が殆ど。撃ち出せる弾種も非常に多く対応しており、アタッチメントを付け替える事で様々な状況にも対応出来る単発装填型の火器。



【木兎】ミミズク

 式梟が操る無人型探査飛行ユニット。新旧様々な機種が存在するが、共通するのは主に、カメラを搭載している事と、4つのプロペラを有している事、そして戦闘中の通信中継を行う機能が搭載されている事。式梟の趣味や趣向が色濃く反映される改造を施されている場合もある。



【崩壊弾】デイケーダー

 デイケーダーの弾頭には現在人類側の切り札とされる、大型タタリギの芯核(コア)を強制深過破壊せしめる「九十三型コラプサー試薬」が採用されている。



【丁型タタリギ】ていがた―たたりぎ

 非戦闘員がタタリギに寄生された個体。武器も携行しておらず個体としての戦闘力は低い。だが拠点等を飲み込まれ大量の非戦闘員がタタリギ化している場合はそれの限りではない。物量で圧してくる丁型タタリギに足元を掬われる新人ヤドリギは多い。



【丙型タタリギ】へいがた―たたりぎ

 ヤドリギがタタリギに寄生されたもの、またはヤドリギが重度の損傷により深過を経て、死後活動している状態の個体。前述の丁型タタリギと比較すると戦闘力が高く、武器を有している個体はその武器を使用してくるが適切な使用を行う知識は持ち合わせていない。

 前線で死亡のリスクが最も高く取り込まれる危険性がある近接型ヤドリギは現在これを危惧、想定し、基本的に銃器の携帯を禁止されている。タタリギ側への鹵獲を想定して、原始的なパイルバンカーを装備しているのはその為。

 原則的に人間としての生命活動は停止しており、核にあたる部分、または脊椎を破壊されるとその活動は停止する。



【乙型タタリギ】おつがた―たたりぎ

 近代兵器を取り込み、かつ独自の生態を持つタタリギの個体。

例:戦車を取り込み武器として使用する。例:火器を取り込み、武器として使用する。など。取り込んでいる機器から攻撃方法をある程度推測する事が可能なため、比較的対応しやすい敵でもある。だが稀に存在する強力な破壊兵器を搭載した種は非常に高い脅威を有する。

 なお、人間で言う心臓にあたる部位、芯核(コア)が存在し、それを破壊する事で活動を停止する。



【甲型タタリギ】こうがた―たたりぎ

 乙型タタリギが過度の損傷により、その生存渇望からか深過し強化を経た個体の総称。兵器としての側面が色濃く反映される乙型に対して、甲型はタタリギとしての側面が強く現れる。個体によってどう深過し、その姿と能力に反映されるかはそれぞれだが、足まわりを破壊された戦車はまるで蜘蛛の様な足が生えた、砲塔を破壊された装甲車は黒い根を刃の様に尖らせたものを射出してきた、などその例は多岐に渡る。

 こうなってしまうと、兵器としての知識による攻略が難しくなってしまうため、ヤドリギたちの中でも非常に恐れられる存在である。



【深過】しん―か

 タタリギが、よりタタリギ足ろうとその純度を深めて行く行為。

 寄生型と呼ばれる何かに寄生する事により活動・成立しているタタリギは、ある種その寄生先と、タタリギである自らとのバランスを保って行動している。だが、何らかのきっかけにより、よりタタリギ寄りへとその存在を深める事象を、深度経過、通称"深過"と呼ぶ。



【第13A.R.K.(アーク)】だい じゅうさん あーく

 主人公たちが所属する、最前線の大型拠点。拠点内には軍事施設、式兵の寄宿舎(積み木)、一般人の生活区画や小さな商店通りなどが存在している。内部で暮らす者たちからは、通称"箱舟(ハコブネ)"と呼ばれる事もあり、その意味は同一である。

 数字からも見てとれるように、現在A.R.K.として存在し、人類が暮らす拠点の数は13。首都とも言えるアガルタから離れる程、付けられる番号が大きいものとなっており、第13A.R.K.は人類が有するテリトリーの一番外側に存在する、いわば最前線の拠点でもある。



【積み木】つみき

 A.R.K.内に存在する、コンテナを改装した住居が積み重なるように存在する居住区の通称。配置されたコンテナがまるで積み木の様に見える事からそう呼ばれる様になった。



【アガルタ】

 残された人類が有する、世界の中心。楽園、理想郷、堅牢なる英知の都。様々な例えで呼ばれるそこは、まさに人類にとっての最期の砦と評されており、タタリギに対抗する技術の全てを生み出した場所とされている。同時に、タタリギが現れる以前の旧世代における文明や技術なども厳重に保管されている場所でもある。

 各A.R.K.はこのアガルタにより管轄されており、兵装や物資の提供、防衛作戦の通達など、重要な事項の発信点ともなっている。だが反面、首都防衛を理由にアガルタへの入場は厳しく制限されており、その内部を詳しく知り得る人物はごくごく限られている。

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