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二人の王子と皇子にキスさせて  作者: 坂下プリン
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【5話】文化祭準備

あれから紗英に言われた事を真剣に悩む様になった。

でもこれが恋なら、何かアクション起こさないとなぁ。。。

そう1人で考えていると、目の前に里見くんがいた。

「えっわあ!」

「わあってないだろ。ねぇ立川。聞いてんの?」

「えっ、ごっごめん。何?」

「ノート生物の。見せて欲しいんだけど」

「えっ」

「立川ノートまとめうまいって聞いて、役に立ちそうだなって。」

初めて里見くんに褒められてうっとりしてると

「喜んでないで早くかして?」

笑いながらそう言われた。

「はい。役に立ちますように。」

そう渡すと里見くんは目を輝かせてノートを見る。

「見やすい?」ノートに夢中の里見くんに思わず聞いてしまった。

するとふと我に返って里見くんは「まあそれなりに見やすいんじゃない?」と言ってくれた。

そして里見くんはノートをパタンと閉じ「俺今回のテストおまえのノートだけを見て勉強するわ。」と言った。周りから見たらただの学生の会話の一つにしか過ぎないのに、それでも私は胸の奥が苦しくなるけど、嫌じゃないそんな気分になった。

そしてテストも無事に終わり、ついに夏休みが幕開けする。

「ほらー席につけ〜。それでは成績表配るからなぁー」

どうか内申が4.2ありますようにと私はさっきから、神に祈っている。

「立川ー。」

「はいっ」

「今学期もよく頑張ったな。安心しろ、第一志望受けられるぞ。」

「ありがとうございます」

私がウキウキしながら席に戻ると、1人哀愁漂う男子がうつ伏せていた。

「里見くん、いくつだったのー?」

「2.5ー」

下がってる!!そんな底辺の成績でさえまだ下がり続けるかってほどに下がっていた。私がかける言葉を探していると

「立川はー?」

思いっきり聞く気ない様子で聞いてきた。

「4.2…」

「えっ?」

いきなり興味津々になってきた。

「おまえやっぱすげーな。」

またしてもーかける言葉を探していると

「いーよ、俺は一般受験だから。」

「でっでもね、あたし今回のおかげで受験資格得られたのー!!」

「よかったな。俺は夏休みなんてない。」

「大丈夫、人間いくらでも成長できるんだから。」

「たまにはいい事ゆーじゃん。俺はこれから塾にこもるわ。」

そう笑顔で言い彼は教室を後にした。

呆然と立ちすくんでいると、

「気になるんでしょ?LINEすればいいんじゃない?」

「紗英。」

そしてLINEしてみると言って、紗英とはバイバイして職員室に行った帰りに、里見くんといつも仲良くしているサッカー部の元木君に会った。

「お前、里見と仲良いよなー」

「いじめられてるに近い扱いだけどね。」

「はっっはは、でもさぁ里見が女子と話すなんてあり得ないし、あんな心開いてるって事はお前の事よく思ってる証拠なんだよ。だから悪く思わないで仲良くしてあげて?」

その言葉は私には嬉しすぎて言葉を失わせた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夏休みが終わり今日から新学期。

あれから結果LINEする勇気が出なくてツイッターを見たら里見くんとクラスの女子が仲良くやりとりしているのを見て、猛烈に落ち込んだ私は紗英に相談した。

「だから何度も言ったよね???LINEしろってさぁーあ?何でしないのよ。ねぇ。あんだけ忠告したんだからあんたが悪い。そんな嫉妬しても努力しない子鹿の味方なんてしないからなぁ!!」って怒られ、瑠璃香には「やっぱ里見くん好きかぁー、もちろんLINEしてるんでしょ?え、してない?話になんないねぇ〜」って言われるし、気持ちモヤモヤするしで結果LINEを送り、半月LINEが続いた。

実は今も続いているからとてつもなく気まずい。

「おはよう里見、」

私が声かけようとしたその時

「おはよーーーー里見くん!」

「うるせぇな朝から。」

「もおーちょっとなんでよーーーツンデレなんだからぁー」

神谷。。。あの子は頭よくて元気な子。でもその神谷となんで里見くんが?

何関係なんだろう。なんであんなに仲いいのかな、しかも里見くんがあんな態度を取るなんて、ありえないのに。

「優梨奈、神谷なんであんな里見と仲良いの?」

なぜか私は里見くんと仲良い神谷の姿なんて目にも映したくなかった。

「知らない。興味ないしー。」

「絶対嘘。興味ないわけないし、本当はモヤモヤしてんのに、言えないだけ聞きたくないだけ。」

私の気持ちを探るように言う紗英。

「私に関係無い。」

「ふーーーんあたし聞いてこよーっと」

「っわちょっ」

と止めようとした時は遅かった。

紗英がそうくるならと私はトイレへ向かった。自分でも何でそんなにって思うぐらいにどうしても聞きたくなかった。でもすごく気になって頭がパンクしそうになったちょうどその時

「塾の夏期講習がたまたま同じだったんだって。」

紗英の声…?

「優梨奈ー、いるんでしょ。優梨奈大事な事言うからよく聞きな。」

私は黙ってトイレにこもったまま。

「まず、好きな人を信じれないならこれから結ばれても上手くいきっこない。そして特に傷付く覚悟が無いなら恋なんてやめな。あんたには向いてない。」

そうだ私傷付くこと考えてなかった。

そしてゆっくりトイレの扉を開けた。

「紗英!!私明日から頑張ってみる!」

「そうだ。その調子!!」


「はいではー今日は来週の文化祭に向けて準備をします。各自専門の場所へ。」

確か私は色塗りだった。黒板の張り紙を見ると、廊下…ゲッ、神谷?最悪だぁー。

一瞬凹みかけたが、紗英の言葉を思い出した。

よーしこうなったら仲良くなってやる。

「優梨奈、大丈夫?無理ならあたしがかわ…」

「いーえ、大丈夫。私目が覚めたから。仲良くなってやる。」

「うん、1人でメラメラすんのはいーけど、なんかあったらすぐ言いな?」

「うん!ありがと」

そう言って、私は廊下に向かった。

「私もここでやっていー?」

すでに作業を始めてる神谷は作業を止めて私を見る

「いーよ!優梨奈ー一緒にやろー!」

それから私達が仲良くなるのに時間はそう長くはかからなかった。

「優梨奈ー…?」

「どしたの?」

紗英は私達の様子を見て安堵の表情を浮かべて

「これの色塗り、よろしくね!!」

「うん!」

紗英にはこれ以上心配させれないなぁーと思って色塗りを頑張っていた。

「立川〜」

呼ばれて振り返ると里見くんが私に向かって雑巾を投げ飛ばしてきた。

「きったなぁー」

「はっっははっはっはっ」

「笑い事じゃないよ?」

「立川〜眠いんだけどサボっていーかなぁ?

「段ボールの上で寝れば?」

「そするー」

今日もちゃっかり話せたなぁと小さな幸せに浸っていると、甲高い声が聞こえた。

「里見くんーーー!!音楽流してー?」

「あぁ?いーよ」

神谷だった。私は気にしないように色塗りに集中した。

「えーその曲良いー他はー?あーそれ好きー」

いやいや聞いてねーだろ確実に。

「おまえ聞いてねーじゃん。」

「前奏でわかるんだよー」

はぁーいけないいけない。見ないふり見ないふり。。。

「神谷ー、買い出しいこー」

「あーうん」

そう言って神谷はクラスの子に連れられて買い出しに行った。

「立川〜」

それから作業も忘れてずっとたわいない話をしていた。



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