表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クロの下界冒険記~神→冒険者?~  作者: UNKNOWN
3章 行き当たり、王国?
13/41

2話 なにやらいろいろ

10700pv・・・だと!?


びっくりしました。危うくじゃがりこを鼻に突っ込むところでした。

これからも頑張ってまいります!よろしくお願いします!!

あれから僕は、やっぱり妙に緊張した様子の青年(ロナウド・ウォードって名前らしい)に案内されてギルドの奥に案内された。


石造りのギルドの中はなかなか広く、入り口から50メートルぐらい奥に来たというのに行き止まりはまだ見えない。


よく音を反響させる廊下に靴音を響かせながら、僕とジル、あと警備隊のライオットさんとイースさんも後に付いて来ていた。


半長靴の硬い靴底で音がよく響く。



退屈なので、さっきから緊張してるみたいなロナウドさんに話しかけてみた。



「ギルドって、けっこう広いんですねぇ」



なるべく気さくな感じに。



「はぁ、はい。このギルドでは様々な業務を国から委託されておりますので」


「へぇ、そうなんですか」


「ええ。僕が担当している入国管理課もそのうちの一つでして」


「ギルドで、入国管理を?」


「なにぶん、入国を希望する者が多いので。これもおそらく、この国が他国と比べるとかなり平和だからでしょう」



あ、そんな感じだったね。町の中はすごく平和なムードが漂ってた。


「武神」の僕が出る幕がない感じのあのムード。まぁ、けっこう好きなんだけど。



「・・・入国希望者が多い?しかしロナウド殿、我々が通った南門には人など全く居なかったように記憶するが?」



あージル、そんな口調で言ったらロナウドさんがまた緊張しちゃう・・・。



「・・・まぁ、それには相応の理由があるのですよ」



あれ、そうでもなかった。



「相応の理由?」


「お気付きではありませんか?」


「いえ、全く」



そうジルが答えるとなんかロナウドさんの顔が、不思議なものを見るような、あるいは何か恐ろしいものでも見たような顔になった。


なんだろうね?気になるけど・・・



ふと、ロナウドさんが一つの木の扉の前で立ち止まった。



「お待たせしました。こちらです」



目的の部屋の前に着いたらしい。ロナウドさんが声をかけてくる。


ロナウドさん、さっき雑談していたときとは比べ物にならないほどに緊張した様子。


ふと後ろを振り返ってみると、ライオットさんまで緊張しているようで、その精悍な顔を引き締めていた。


イースさんは・・・あれ、目が開いてない。



「イースさん、どうしました?」



声をかけると、「はっ!」なんて言いながら目を開いたイースさん。



「いけねぇいけねぇ、寝ちったよ」



なはは~、なんて笑いながらそんな事をのたまった。


ついでによだれが垂れそうだったのか、口の端を手の甲で豪快にぬぐっていた。


イースさんたらオトコマエー。



「こらイース、お前も少しは緊張しろ」


「えーでも小隊長、どうせ身内で姉ですよ?そんなのいつ会っても同じじゃないですかぁ」


「今から会う人って、イースさんの身内の方なんですか?」


「そ。あたしの姉」



そうなのか。どうりで緊張しないわけだ。



「イース、お前の・・・姉上殿だけではない。もう一人いらっしゃっているぞ」


「あぁ、ヒタキちゃんのことっすか?」


「・・・知り合いなのか」


「そっすよ?いつも世話になってます」



なんかライオットさんが何もかも諦めたような顔をしている。なぜに?


それにしてもイースさん、これから会う、何か偉いっぽい人たちと知り合いなんだ。顔が広いんだろうね。



「・・・そろそろ、入りますよ?」



あいかわらず緊張した様子のロナウドさんが催促してくる。


いかにも早く用を済ませて帰りたい、って顔してる。中にいるのはそんなに偉い人なのかな?



「どうぞ」



ジルが答える。


あ、こいつも早く帰りたい人の顔してるし。内心、「めんどくさッ!」とか思ってるんだろうなぁ・・・



「では」



ロナウドさんが目の前のドアをノック。



「ロナウドです。特区からの入国希望者の方をお連れしました」



めちゃくちゃ緊張した声で言う。


すると中から、



「入ってくれ」



女の人の声が聞こえてきた。


ロナウドさんがドアを開けてくれたので、みんなでゾロゾロと部屋の中に入る。


部屋の中を見渡してみると、あれ、女の人が3人?


一人がヒタキさん、もう一人がイースさんのお姉さんだとして、あと一人は誰?


そう思っていると、3人の中で一際大きな椅子に座っている女の人が声を発した。



「案内ご苦労。下がっていいぞ、ロナウド」


「っはい!」



さっきよりも更にガチガチになったロナウドさんが退室する。歩き方がロボットみたい。



ドアが完全に閉まったところで、大きな椅子に座った女の人が口を開く。



「さて、ご足労感謝するよ。私はここのギルドの長、いわゆるギルドマスターをしている。ミーア・クランプだ」



あ、クランプって事はイースさんのお姉さんか。


明るい茶色の髪もイースさんとよく似ている。でもミーアさんは少しウェーブのかかった髪を肩の下あたりまで伸ばしていた。


顔は活発そうなイースさんをクールにした感じ。



「ほら、あなた達も」



促されて、ミーアさんの両隣にいた女の人二人も自己紹介をする。



「ヒタキよ。巫女してるわ」



どこか幼いながらも勝気そうな顔におかっぱの黒髪が良く似合う、巫女装束の女の人。


歳は・・・外見だけで言ったら、16歳ぐらい?


それにしても、さっきから僕の顔を見てはうろたえた様な表情をするのは何故?


というか、どこかで見たような。



「では次は(わたくし)が。私、この国の第三王女をしております、レミリア・レイ・グランデ・レガルディアと申しますわ」



豪奢(ごうしゃ)な金髪を頭の両脇でくるくると巻いた髪型の女の人が羽毛でできた扇子(せんす)をパチン、と開きながら言った。


切れ長の目に、余裕のある笑みを浮かべた口元が印象的。


それにしても第三王女か。・・・たぶん、偉いんだろうなぁ・・・。



ふと気になったので後ろを見てみると、ジルが直立不動のままどこか遠くを見ていた。


これはあれだ、回避不能なめんどくさい事が起こるとジルが必ずやるポーズだ。こうなったら大体人の話なんて聞いてない。というか聞こえてない。



そしてライオットさんは、



「・・・え・・・はぁ?・・・なぜ・・・」



口をあんぐり開けて固まっていた。


顔には冷や汗というか脂汗が浮かんでいる。



「レミリア王女様が・・・何故このような場所に・・・?」



ああ、あまりに普通にしてたから思わなかったけど、この人王女様なのか。


これはさすがにあのイースさんも緊張してるかな?と思って見てみると。



「おー、レミちん(・・・・)じゃんか。なんでこんなとこに居んの?」



さっきライオットさんが搾り出した言葉を極限までフランクにしたみたいな言葉で話しかけなすった。


それにしても、レミちんって・・・



「あら、イースさんではありませんの」



やっぱり知り合いだった!?


どんだけ顔が広いのだろうかイースさん。



「それにヒタキー?相変わらず胸ちっちゃいねー」


「う、うっさい!!」



しかも巫女の子には公衆の面前でセクハラ発言までぶちかました。


もうライオットさんの顔色が蒼白どころか真っ白になっている。何か面白い。



「イース、その、お前、」


「あ、小隊長ご心配なく。ここに居る全員が知り合いっすよ!」



イースさん、これ以上ないようなさわやかな笑顔でサムズアップ。


それを受けたライオットさん、



「・・・もう・・・いいよ・・・」



なんかあきらめた。


うん。あきらめって大事だよねー。




そして僕が前方に視線を戻すと。



「じ―――――――――――っ・・・」


「ぎゃぁ!?」



超!どアップの王女様の顔が!


いつの間に立ったんですか!?



そのまま王女様はじろじろと、僕の体の上から下まで見回した後。



「・・・ふぅん」



ひょい。



「へ?」



なぜか抱き上げられた。


っていうかけっこう力強いんだねこの王女様!!



背中から抱きかかえられたので、しばらくもがいてみたけど離す気配なんてなかったのであきらめる。


どうも後頭部の感触が非常に柔らかい気がするけど気にしない。気にしたら負け。



・・・けっこう・・・大きいんですね・・・・


ふんわりしたドレスに隠れてるけど・・・でかい・・・何がって・・・胸が・・・・



脇に手を回されて抱きかかえられていたので、とりあえず手足をだらんと伸ばしてみた。


それでも普通に抱きかかえたままの王女様すげー。僕が軽いだけ?ヘコむ。



そう思っていると、



「さて、私達の自己紹介は済んだね。今度はそちらのキミ達の番だ。キミの名は?」



あ、今度はこっちが自己紹介か。


ますはミーアさんに手で差し示されたジルから。



「・・・ジルです。そこのちまっこい(・・・・・)主の従者をしております」



『ちまっこい』を強調しやがった・・・気にしてるのに・・・・


それにしても従者、ね。使い魔だー、なんて言ったら混乱されるか。



「ジルさんね。えっと、あなたの姓は?」


「無いですね」


「わかりました」



あ、姓がなくてもスルーなんだ。案外普通の事なのかな?



「ではそっちの・・・レミリア、そろそろ放してあげて」


「嫌ですわ」


「あ、そう」



あきらめるの早っ!


結局、王女様に抱きかかえられたまま。



「えっと、キミの名前は?」


「クロです」


「姓は?」


「・・・無いです」


「ふぅん・・・年齢は?」


「14・・・です」



でっちあげだけどねー。


ジルのも含め、僕らが話したことを紙に書きこんでいくミーアさん。



「わかりました。では・・・」


「ちょっと待って」



ミーアさんの言葉をさえぎって、ヒタキさんが立ち上がった。



「うぉうヒタキ。どしたのさ一体?」


「一つ、確認したい事があるわ」



なんでしょうなー。



「クロ、ちゃん?あなたの武器は、それだけ?」


「あ、すみません。しまっておいた方が良かったですか?」



仮にも王女様の前なのに。あ、前っていうか腕の中か。なら問題ないや。・・・・無いか?



「そうじゃないわ。そのニホントウだけ?」


「あ、そういえば。ジル、マチェット返して」


言われてやっと気が付いたけど、そういえばダンジョンに入ってからジルにマチェットを貸したままだった。


腰のベルトに挟んでいたマチェットを鞘ごとはずして返してもらう。



受け取るとき、さすがに王女様も僕を降ろしてくれた。ん、何か残念。



「この2本ですよ」



腰に(いわ)くつき?の太刀と、マチェットを差して言う。



ちなみに僕はこのとき、この2本の組み合わせが意味するものなんて忘れてしまっていた。



「・・・そう」



ただ、そういって黙り込んだヒタキさん。


わずかに震える手で、懐から手の平ぐらいの大きさの金属板を取り出した。


長方形の金属板の表面には、非常に細かい彫刻で五芒星の(・・・・)魔方陣が彫ってあった。



「ほぇ、なにそれヒタキちゃん?板チョコ?」



イースさん、それ絶対違いますから。



「違うわよ!・・・クロちゃん?ちょっとここに手を置いてみて」


「こうですか?」



言われたとおりに、魔方陣の上に手を置いてみる。


別段変わったことは起こらない。



「じゃぁ、何か魔法を使ってみて?」



魔法ね・・・


じゃあ適当に、「魔力走査」を使ってみよう。ジルがダンジョンの中で探索に使ったレーダー魔法だ。



「魔力走査」



周りに聞こえないぐらいに小さく唱える。と同時に、僕の手の平から半径20キロほどの範囲に網状に魔力が放たれ、範囲内の情報を僕に知らせた。


ふむふむ。この国は入り組んだ路地が結構あるんだね・・・あ、屋台みたいなところに人が集まってる。



と、そのとき、金属板の魔方陣に変化が現れた。



「・・・お、おぉ・・・?」



イースさんが間抜けな声を上げる。



それもそのはず、金属板に彫られた魔方陣から、ホログラムのように画像が浮かび上がっていたのだ。


しかもその画像ときたら。



「・・・あちゃー・・・・」



うしろでジルがめんどくさそうな声を上げるのが聞こえた。


ヒタキさんは、目をいっぱいに開いて、顔を青くしている。


ミーアさんも、王女様も、やっぱり驚いた顔をしていた。



(あー、ずいぶん早かったなぁ)



油断してたなぁ・・・





魔方陣に浮かび上がった画像は、一つの紋章。








太刀と山刀が交差する、他でもない「武神・クロノミコト」の紋章だった。







ライオット小隊長「・・・・・・(失神」


今話では兵器が出てきませんでしたね。うん、残念。


次話も・・・兵器出るかな?頑張ります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ