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桜さくらサクラ、真珠の星

作者: 逢乃 雫

淡く霞む


春時雨のヴェールから



薄紅色をした


時の便りを届けるように



通りにはいくつもの


桜の花明かり



見つめる空は


彼方のパールホワイト



山々は頬を


朱鷺(とき)色に染めながら



足元には白い


マーガレットの花



春をそっと


丘にささやくように



吹き始める


桜南風(さくらまじ)を待ちながら




桜さくら、サクラ



春茜の夕空を


渡りゆく


鳥の羽根は輝いて



桜色に染まる


夕闇を照らすように



光をちりばめる


スピカは真珠星



二百五十光年の


遥かな(そら)から



季節のシルエットを


越えてなお白く




桜さくら、サクラ



薄紅色に染まる


街並みの


夜空に瞬く春星



東の宙から


季節の扉を開けて



静かに歩み出す


春の女神は


おとめ座の星々



右手には羽根の筆


春をひと筆ずつ



描いていくように


大地を見つめて




桜さくら、サクラ



花は(つぼみ)から


咲きゆくように



その蕾は伸ばした


枝の先に芽吹き



その枝や幹を


大地の見えない根が


支えているように




桜さくら、サクラ



冬を乗り越え


咲いた淡い


薄紅の花を見つめて



夢見草と呼んだ


そのこころに


想いを馳せながら




桜さくら、サクラ



花のない冬に


枝の間から眺めた


夜空には


いくつもの星が瞬き



咲きゆく春に


淡く染まる花越しの


夜空には


真珠の星が煌めいて




淡く霞む


春時雨のヴェールから



薄紅色の


便りを届けるように



通りを彩る


いくつもの花明かり



吹き始める


桜南風を心に感じて



桜さくら、サクラ



淡い宙から


真珠の星が、煌めく夜に





















黄道十二星座の一つ、おとめ座は、春の東の空に上り、左手側にあるスピカ(ラテン語で「穂先」)は、真珠星とも呼ばれ、「春の大三角」の一つです。諸説ありますが、大地の女神がモチーフとされます。


春にかけて咲くマーガレットは、ギリシャ語の「真珠」に由来し、「誠実」などの花言葉があります。


桜は、古くから夢見草ゆめみぐさとも呼ばれ、桜南風さくらまじは、桜の季節に吹く南風、春時雨はるしぐれは、今の時期の雨のことです。


季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
雫様の詩はやはり癒しになりますね(^^) 心に暖かく優しい灯りが入ります。 なかなか時間が取れなくて読みに伺うことができませんでした。 バタバタと忙しい中に今日は一息いれることができ、久々に雫様の詩を…
マーガレットやパールホワイトなどの春めく色の中で、「桜さくら、サクラ」のリフレインが、さまざまな春の、そしてさまざまな桜の光景に、一貫したメッセージを与えているように思いました。 すぐそばの春めく色と…
今年の桜は曇り空の下で見る印象がありましたが 逢乃雫さんの詩を読んで 春時雨のヴェールから咲く桜が より一層印象的にイメージされてパールホワイトの空も とても素敵ですね。 足もとで咲くマーガレット、に…
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