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第三十九話 不穏な生徒会室

 何故か俺たちは今、生徒会室に来ている。

 生徒会メンバーにそれぞれの委員長、そんな中に俺たちがいるのは大分違和感がある。

 もうすでに、会長は三辻さんに任されているようでそんな彼女は、高らかに宣言する。


「それじゃ、皆さんにはこれからクリスマスパーティ実行委員会として、色々手伝っていただきます」

「は!?」


 出てしまった声に全員が俺のことを見るが、急いで口を覆い隠す。

 ちらりと陽子さんを見てみると、資料に目を通していたが、その手だけはバッチリと俺に向けてピースサイン。

 ……どうやら、完全に嵌められたらしい。


 大輝は既に、諦めムードで気怠そうに紙をめくっていた。

 仕方ない、大輝と遊ぶのはまた別日にしよう。

 クリスマスパーティ、終業式終わりの二時頃から八時までの六時間。その間には、沢山のゲームや企画をやる。


「とりあえず、このクリスマスパーティに関しては完全に生徒会がメインで進めていく企画ですので、一から決めていく必要があります」


 どうやら、毎年結構内容は変わっているらしい。

 それほどまでに、生徒主体でやる企画ということだ。

 企画は勿論のこと、雰囲気作りに料理。

 ここにいる人数は二十人くらい、意外と一人当たりの仕事量も多そうだ。


「とりあえず、パーティの全体像さえ浮かび上がってないので、それだけでも決めないとダメですね。

 場所は会場を近くに借りてます。

 去年で言うと百人強くらいは集まったみたいです」

「それでビンゴ大会とかしたのか……大変そう」


 流石の大輝もうんざり顔だ。

 まあ、それほどの人数捌くのは確かに結構きつそう。

 料理云々も、会費を集めるとはいえ購入してしまうと結構良い値段になっちゃうかもな。

 同じことを考えていたのかもしれない、このタイミングで手を挙げた沙織によって、対策が講じられる。


「はいはい!料理に関してはお父さんに頼んでみて良い?

 それだったら材料費だけで済むし、最悪私の給料からお父さんに渡してやってもらうでも良いし!」

「……まあ、一応聞いてみるとしよう。

 ちなみに、沙織の給料が関わってくるならこの案は無しだ」


 まあ、流石に学校行事でポケットマネーはね……。

 陽子さんも旅館関係者だし、彼女さえいれば沙織が暴走しても止めてくれる。

 とりあえず、料理に関しては聞いてみることになった。

 一応、予算が余分にあれば買っても良いし勿論無くたって問題はない。


「企画の方はどうする?

 実際ビンゴ大会は人数の管理が大変そうだよね」


 とりあえず、料理より先に決めないといけないのはこっちだ。

 これが盛り上がらなければ、意味がない。


「確かに……それに複数個あげないといけないし。

 何か案のある方はいますか?」

「はい」


 藤垣さんが思いっきり手を挙げる。


「ビンゴ大会で、景品を十個くらい用意したらどうですか?

 そしたら、景品無くなり次第終われてあんまりグダらない気がします」

「なるほど……確かにそれならいけるかもね」


 三辻さんは、頭の中で構想をしているようだ。

 確かに、ビンゴ自体はとりあえず司会が番号を言っていって揃ったら前に出てきてもらうだけだからそんなに事故が起きる可能性は少ない気がする。


「じゃあ、他には?」

「それこそ一位に景品ありのじゃんけん大会とか」

「生徒会メンバーでライブとかもいいんじゃない?」


 キーンコーンカーンコーン。

 おっと、昼休みはここまでのようだ。

 とりあえず、また集まることにして解散する。

 まだまだ形の見えないクリスマスパーティに、少しの不安を覚えるのも事実だ。

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