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第二十四話 次のステージへ

「いやー、マジで買いすぎたな」

 

 俺たちより先に待ち合わせ場所についていた大輝は両手に袋を持っている。

 おそらく中古のソフトとかを買い漁った結果なのだろう。


「それってそんなに集めて、やる機会あるんですか?」


 そう聞く藤垣さんの部屋にも映画専用棚があったことを俺は忘れていない。

 俺たちが到着したくらいから、すぐに二人もやってきていた。


「見てみてー、沢山写真とか撮ってきたよ!

 近くに美味しいって噂の喫茶店があったの」

「ほう、私も今度行ってみるか……。

 私は沢山本とか買ってきたぞ!」


 各々、色んな楽しみ方をしてきたらしい。

 俺は興味津々な視線を、陽子さんに向けて送る。

 彼女は本が入った袋を俺に渡してくれた、うわ結構渋いやつも読んでるんだな。

 これとか、マジで趣味が合いそうだ。


「陽子さん、結構良い趣味してるんだね」

「ほう、その中にある本だけで私は一日語れるぞ?」

「わ、私だって原作云々で読んだりしてるから話せるかもしれませんよ?」


 どうやら、本に関しても近いうちに座談会を開かなくてはいけない。

 織原さんに司会進行を任せないと無限に会話が続いてしまいそうな気もする。


「それより、ご飯いくよ〜!」


 織原さんの言葉をきっかけに、ご飯を思い出した俺たちはフードコートへと向かう。

 各々好きなご飯を持ち寄って、食べ始める。

 やっていることはあの空き教室と全く変わらない。


「そろそろ、テストか……」

「やめて!テストの話しないで!」

「え、先輩みたいなタイプって勉強苦手でしたっけ?」

「こいつ……結構地獄だぞ……」


 やめろ、俺の知性の低さを簡単に暴露するな。

 一応俺は親友だと思ってるんだぞ。


「そうか、私は困っている人間を放って置けないタイプなんだ。それこそ、勉強は私の得意領分。私がみよう」

「ありがとうございます……」

「え、私も陽子に見てほしい!

 正直に言って、私も結構マズいんだよね」


 陽子さんは両手を大きく広げる。

 その姿は天使、いや最早神と呼べるかもしれない。


「ああ、勿論だ。

 誰でもウェルカムだよ、それこそ弥生もな」

「うーん、楽しそうだから行きます」


 そうか、冬休みまでは後二ヶ月強くらいだったかな。

 その間にも、まだまだイベントは残されているのか。

 ……正直な話、俺は一年生の自分に割と後悔が残っている。

 三輪田祭のクラスステージで負けて泣いた時、俺は悔しかったけれど、それと同じくらいやって良かったとそう思わされた。

 三年生になれば、もう三輪田祭は楽しむだけ。

 準備期間も受験勉強に当てられるわけだから、もう何かをすることはない。

 ……体育祭や、修学旅行も後一回だけだ。

 せめてこの一回くらい、思い切りやってみたい。


「じゃあ、勉強会やろっか。

 俺も今回はマジで頑張るよ」

「ほう、現代人にしてはやけにやる気があるな。

 ……教え甲斐がある」


 勿論、テストだってその一つだ。


「よし、頑張って赤点回避するぞ!」


 ピタッ、急に皆の動きが止まる。

 うん?一体どうしたというのだろう。


「言ったろ、結構地獄だって」

「ああ、どうやら私も本気を出さないといけないらしい。

 明日から慎也には勉強に取り組んでもらおう」

「これで私と同学年になったら…………………………駄目、ですもんね」

「私も、教えた方が良いのかな……?」


 皆の顔がみるみるうちに死んでいく。

 どうやら、俺の決意以上に皆を奮い立たせてしまったようだ。


「次から昼休みは全部勉強だ」

「……へ?」


 これから冬休みまでの期間にも俺たちには沢山のストーリーやイベントが訪れることだろう。

 ただ、まずはそれをむかえるための試練を乗り越えないといけないらしい。

 …………今日だけは、遊ばせてください。

これ以降は、不定期更新です。

気長に待っていただけると嬉しいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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