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 パーティー会場内の様子をそれとなく観察していると、メイドが料理と飲み物を運んできた。手慣れた様子でテーブルへサーブすると、一礼して壁の前に戻っていった。


 並べられたのは、木のコップに入った飲み物と、これまた木の器に入ったスープとパンと野菜だった。そして、カトラリーも木製だった。

 

 『軽く』と言ったからサンドイッチでも出てくるかなあと思ったけど、これは意外だわ。そういえば転生してから、サンドイッチを食べた記憶が無いかも。存在しないのかしら?


 コップの中身は果物のジュースみたいで、甘過ぎもせず爽やかな感じで美味しかった。うーん・・・何の果物なんだろう?今度聞いてみようかしら。


 次にスープを一口飲んだんだけど、思わず顔をしかめてしまった。その事に気が付いた何人かの使用人が近づいてこようとしたけど、それは手で制止した。それでもサーブをしたメイドが青い顔をして近づいてきた。


 「ひ、姫殿下。何か問題がございましたでしょうか?」


 うーん、ひどく脅えて震えているわ。本当に何も問題は無いんだけどね。これは安心させてあげなくちゃね。


 「いいえ。何も問題は無いわ。大丈夫だから下がりなさい」


 わたしの言葉に、メイドは余計に顔色を悪くして壁際へ戻っていった。安心させるために、最高の笑顔をしたというのに解せぬ。


 実際の所、メイドには何の落ち度も無かった。問題があるとすれば、料理人かこの国だろう。何のことかと言えば、このスープは野菜の水煮だったんだよね。ポトフみたいな物を想像して口に入れたので、ポーカーフェイスが崩れてしまったのだ。肉でも入ってれば少しは変わったんだろうけど、見たところ表面に油は浮いてないし元から入ってないのだろう。


 記憶を思い出す前は平気だったけど、食と味にうるさい日本人の記憶が戻った後だと、どうしても気になってしまう。ただ、前世のわたしは食べる専門で、作る方は得意ではないんだけど、今後の快適な生活の為にはどうにかしないと駄目だろうな・・・。


 でもあまりやり過ぎると目立ってしまうだろうし、さじ加減が難しいかも。これは選択を間違えると、のんびり暮らす計画が狂ってしまうので慎重にしないとね。


 ちなみにパンは固く噛んでも甘みも何も無い上に、バターもジャムも無かったので何の拷問かと思ったよ。


 野菜は軽くゆでてあって、塩が振られているだけだったけど、これが一番美味しかった。


 食べ物チートは完全に専門外なんだけどね。でもどうにかしないと、今後のわたしがストレスでどうにかなってしまいそうだわ。


 

お読みいただきありがとうございます。

ガラスのハートなもので、誠に勝手ながら当面の間は感想やご意見は受け付けないことにします。

今後ともよろしくお願いいたします。

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