学校生活
入学式から一週間が経過した昼休みの今、望月ゆりなは友達がいない...
理由は簡単だ。ゆりなが座っている席の周りが男子だらけだからた。これにより女子と話せれる機会が少ない。「女子率が高い」この高校だが、席の配置は出席番号によって決められている。この事もあるので、今回は「偶然」周りが男子しかいなかったので仕方がないとゆりなは思っていた。でも、この席配置は大きな痛手である事も彼女は知っていた。「話す機会が少ない」と書いていたが、この事により周りの女子たちは友達グループを作り始めている。それにより、グループの輪に入るのも勇気がない、ゆりななので典型的の「ぼっち」になってしまう...と言っているが、もうなってしまった。友達が「いる・いない」はゆりなにとってどうでもいい事だが、これから先グループやペアを作る時に余り物と言う目で見られてしまうのは正直言って厳しいと思ったので作っていたが、もうなってしまった事は仕方がないと割り切って彼女は小テストの勉強をした。学校生活には慣れたが、毎回の授業に小テストがあるのは厳しいとゆりなは思う。小テストも成績にカウントされるので毎回合格をしなければと言う思いで勉強をする。小テストは基本、英語コミュニケーションと現代の国語の二教科だけだが、他の高校は言語文化もテストがあると聞いたので、それらよりは大分マシとゆりなは思えた。入学して部活登録期間なので直ぐにでも部活登録もしなければいけないので、かなり忙しい。そんな毎日を過ごす日々だが、ゆりなは「どうでもいい」といつも思う。「どうでもいい」とは何にも思わない、感じないと定義付けた方がいいと思う。例えば、小テストが合格したか又は不合格したかの反応の場合。普通は、不合格になると追試があるので時間が潰れて絶望感を味わうことになるが....
ゆりなはテストの結果で合否が決まってもワーワー反応をしなず、この結果になってしまったから仕方ないと捉える。授業や部活や人間関係など、ゆりなはどんな結果になってしまっても仕方ないといつも捉えてしまうのだ。
彼女は生きる。生きて、生きて、寿命が尽きるまで生き続ける。
それが望月ゆりなの使命
彼女は本当は今でも死にたいと思っている、消えたいと願っている…
けど、できない
最愛の両親から守られ、与えられた時間を無駄にしてしまったら家族が悲しんでしまう...
また、死んでしまったら残された祖母がまた悲しんでしまう...
そう思うと、何故かゆりなは胸が痛くなる。
この痛みの原因は分からない。それでも生き続ける。それが彼女の両親が願うことだから...
そして彼女は作りたい。生きる理由を
何もしないままのうのうと生きると何もかもが駄目な人間になってしまう。そうならない様に生きる理由...生きがいを作らないとこの命を無駄になってしまうから
何か自分から変わらないといけない
でも、どうすれば良いのか分からないから今もなんの変哲のない人生を送っている...
今日の全時間の授業が終わりホールルームも終わった。この後は掃除当番がある人は掃除をしていき、何もない人は部活見学や塾に行くために早く帰るなどの目的となる。ゆりなは今日は何もしなず帰ろうと荷物をリュックに入れてると....
「望月さん。」と声をかけられる。振り向くとクラスの女子数人がゆりなの周りにいる。
「望月さんは今日、部活見学する?」
「部活見学は今日はしないかな。私は今日は早く帰ろうかなと思っていたよ。」と答えると.....
「どうして?」と問われる。きっとゆりなと一緒に見学をしたい、とこのやり取りで瞬時に判断した。何か誤魔化さないと使命感が駆られる。ゆりなは「きっと私といても気を使わせてしまうかもしれない」という申し訳なさを感じてしまった....だからこそ、何か理由をつけて断らなければならない。
「....おばあちゃん」
「え?」
「今日、おばあちゃんと一緒にお出かけをする約束をしたの」
「そうなんだ....」
「だから、ごめんなさい。今日は一緒に回れないの...」
「いいよ。用事があるなら仕方ないし」
「そうそう‼️」
「ごめんね、本当に」
「全然いいよ。私たちも何も考えずに誘っちゃったから、気にしないで」
「ありがとう」
「じゃあ、私たちそろそろ行くね。望月さん、また明日ね〜」
「明日はないよ。今日、金曜日だから...」
「あっ、そうか‼️ じゃあまた月曜日ね〜」
とクラスの女子と別れる。
ゆりなはため息をつく。今回が改めてクラスの子と喋って緊張した。
やっぱり私は生きることはできるのか...
彼女はそう思ってしまう。人生を送るには人付き合いはとても大事。それを何も感じなず生きると大変な人生を送ってしまうことはゆりなも当然知っている。だからこそ人との関わりを大事にしていかなくてはならないけど、ゆりなは「怖い」と思ってしまう。どうしてこういう気持ちが感じるのかは知らないけど。怖いと思ってしまう。ゆりなは一度深呼吸をして落ち着かせた。今は、「怖い」と思ってもいい。少しずつでいいから人と関わるをしていけばいいと言い聞かせて早く家に帰った。
「ただいま」とゆりなは言いながら玄関のドアを開けた。彼女の言葉が発された後、何も言葉が聞こえない。いつもなら祖母のキヨ子が「おかえりなさい。ゆりなちゃん」と言ってくれるはずだ。出かけているのではないかとキヨ子の靴を確認した。しかしキヨ子の靴は綺麗に並べられ隅っこに敷かれていた。祖母の身に何かあったのか....?
そう思いながら急いで家に入り、リビングまで走った。リビングのドアを開けるとキヨ子がぐったりと倒れていた。ゆりなはすぐにキヨ子の側に寄り、
「おばあちゃん、大丈夫?
返事できるなら、返事して!」と大きな声で尚且つゆっくり話した。すると、キヨ子は掠れながらもゆりなに向かって
「ゆりな....ちゃん。ごめ...んね、心..配かけちゃって....。おばあ…ちゃん、こ…しをやっちゃった…のよ…。」と話を聞くと、ゆりなはすぐに周りを見た。すると箪笥の側に踏み台が置かれており、キヨ子の側大きなダンボールが置かれていた。ダンボールの中を覗くと沢山のアルバムの束がずっしり揃っていた。
ゆりなは悟った。キヨ子は理由は分からないが、箪笥の上に保管していたアルバムが入ったダンボールを取ろうとした。しかし、キヨ子の身長では届かなかったので、踏み台を使ってダンボールを取ろうとしたが...中にあるアルバムが多くて重かった為に腰に負担をかけてしまい、バランスを崩して体が倒れた。とゆりなは判断した。
「....おばあちゃん。アルバムを取ろうとしたら、腰を痛めたの?」
「そうなのよ、ゆりなちゃん正解」
「そうなのよではなくて、危ないよ」
「何が?」
「おばあちゃん、歳が歳だからあんまり重たいものを運んじゃいけないよ!そうしたかったら私に頼めばよかったじゃん」
「でも、ゆりなちゃんに頼んだら申し訳なくて...」とキヨ子が話した。ゆりなはまず、何をしなくちゃいけないのかを判断して、
「おばあちゃん、今日は安静にして明日病院に行くよ。入院する可能性もあるからお医者さんに見てもらおうね。よかった、明日が土曜日で...」
「えぇ、わかったわ」
「だから、今日の家事は私がするからね」
「ありがとう、ゆりなちゃん。お言葉に甘えちゃうわ!」とキヨ子の言葉を聞きながら今日、ゆりなは家事をした。
まだ、この時はゆりなは知らなかった。病院に行くことで、ゆりなの人生を変える
―音楽に愛された少女と出会う事を―




