表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

10年前の日記

作者: 望月輝

恐らく初投稿。小説家になろう初心者です。

元は別サイトにて二次創作を主に執筆していました。しかし、そこでは自分の書く世界ではなく、キャラしか見てもらえていないような気がして、オリジナル作品を投稿するため、こちらのサイトを使わせていただくことを決意しました。

頑張ります。

椅子に深々と座り、新しい日記をペラペラとめくる。数年前から使っている水色のシャーペンを手に持ち机に前のめりになる。


少し書いて、手が止まる。さっき作ったばかりのコーヒーを手に取り、10年前のことを思い出す。


嗚呼そうだったな。自然と笑みが零れる。あの頃は無邪気だった。


「君のことが好きだ」初めての経験で思わず承諾したあの告白。


一緒に帰って、ドキドキしながら電話して一緒に笑いあってた。...まぁあんなのも直ぐに終わったけどさ。


私がいけなかった。彼を信じすぎたから。


その日は彼の誕生日だった。彼の好きな色のネックレスをちょっぴりいい所で買って、彼の家に向かった。

びっくりして欲しくて、私は連絡も無しに向かった。今思えばそんな事しなければ今も知らないで済んだかもしれない。


インターホンを鳴らす。


ガチャリ、


ドアが開く。


「お、おぅ。どうしたんだ。」私は目を見開いた。女物の靴がある。私の靴じゃない。


「なにこれ」

「これは、違うんだ、聞いてくれ!」やらかした、と言わんばかりの上擦った声で否定する。


もはやそれは小さい子の喚き声にしか聞こえない。


「ッ……別れよ?」

「いや、あの…ちが」


すると、一人暮らしにも関わらず、ドタドタと人が向かってきた。


「ねぇ?だれだったの...あっ」


リビングからやってきた女は途中まで口を開き固まる。まるで豆鉄砲食らったハトみたいな目。


「っ、さよなら、今までありがとね」


私はプレゼントを彼に半分押し付けるような形で立ち去った。淡いとはとても言えない初恋だった。


あの時の彼は今何をしてるだろう。あの女と結婚してるのかな、いやないか、いかにもビッチっぽい雰囲気だったし、ATMにされてたのかな。


ぼーっと窓の外を見つめる。

綺麗な夜空。雲ひとつ無い空に綺麗に輝く星。届くようで届かない場所。


まるで今の私みたい。空想では届く所にあると思ってるけど、現実では程遠い。人と関わる事を避けてきた。そんな弱い私。


日記を書き終えた私はコーヒーを一気に飲み干し、席を立った。


「...少しは努力してもいいかな」


昔の私を思い出して思った。あの頃は彼に見合う人になりたくて必死で努力してたから。


いつかきっと最高の人に出会える。そう信じて日記をパタンと閉じた。


~完~

スクロールお疲れ様でした。どうでしたでしょうか、こちらは昔書いた話をリメイクしたものです。また小説書かさせていただきます。


私事ですが、もうすぐ受験生になる身でしてかなり忙しいです。

将来の夢が、小説作家(親には否定されましたが)なので、皆さんに認めて貰えるよう頑張ります。


ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ