8話
教室から連れ出された俺は、楠木と一緒に下校することになった。
「なんで俺がこいつと……」
愚痴をこぼしながらも俺は楠木の横を歩いていた。
隣りにいた楠木は、俺の愚痴を気にすつこともなく上機嫌で歩いていた。
「ボクね、誰かと一緒に帰ったのて初めてなんだ~」
「そうなのか」
ただ一言それを返した。
「そっけない反応だね?」
「当たり前だ、俺はお前と友達になる気はない」
「ふ~んそんなんだなのに、なんで一緒に帰って話してるの?」
痛いところを楠木はついてきた。
そうなのだ今、この状況で一緒に帰らず走ったり違う道で帰ればいいのだ。なのに俺は、それをせず一緒に帰っている。
「ただ帰り道が一緒なだけだ!」
「そうゆうことにしといて上げる」
「なんか負けた気分だな」
「ボクに勝とうなんて100年早いよ」
自慢気に言う楠木に少しイラッときたが、またここで反応すると楠木の思うつぼだと思い俺は、ここで何も言わなかった。
「それでお前は、なんで朝あの道を通ってたんだ?」
俺は、今気になることを楠木に聞いた。
「どうして?」
「今まであの道でお前を見たことがなかったからな」
高校に入学して1年と半年この道で学校に通っていたが楠木の姿を俺は、1回も見たことなかった。
さらに同じ学校に通うやつも見たことなかった。
今日の朝、楠木と出会うまでは………
「それは、ボク…み…」
「み?」
「み、道に迷っていたんだ」
「はぁぁぁぁぁ!!」
想像していた斜め上の答えが帰ってきた。
(まさかあの楠木時雨が道に迷っていたなんて……いや、わざわざこっちの道で歩いて登校なんて必要か?)
俺は、冷静に考え楠木が言ったことに疑問を覚えた。
楠木との大金持ちの令嬢がわざわざ歩いて学校に通うと思えなかった。
「なぁ、楠木なんでお前は歩いて今日学校に行こうとしていたんだ?」
「………」
さっきまで微笑ましかった、雰囲気から一点少し険悪なムードが放たれていた。それに加え楠木の表情も少し険しかった。
「なんでなんだ楠木?」
「…………三神くんそれはね」
楠木の怖いくらいの声質に俺は少し後ずさってしまった。
「ボクが今日、あそこを通ったのは………」
「通ったのは?」
「ほんとに道に迷っていたんだ」
顔を赤くしながら恥ずかしそうに楠木は言ってきた。
先程のまでの険しい表情も嘘かのようになくなっていた。
「はぁぁぁ、気になって損をした」
「いや、そこまで気になってたの?もしかしてボクのことが気に「それはない!」あらら残念」
さっきまで顔を真赤にしていた楠木は、一瞬でいつものクールさを取り戻し言ってきた。途中で割り込まなかったら更に面倒ごとになっていたと考えると楠木の行動は強気ばかりだ。
教室での行動や昨日の出来事もおそらく普通に友達を作ろうとするには、難しい行動ばっかりだ。なのに楠木は、恐れずに行動していた。
(いや、ただ天然だだけか)
「ねえねえ、三神くん今からそこのファミレス行こうよ!」
「はぁ、なんで?」
「友達って学校帰りにこうゆうとこによってくってなんかの本で読んだ!」
なんか、ラブコメでありそうなことを言ってきた楠木は、輝いた目で俺を見てきた。
ボッチの俺には経験がなく、誰かと一緒にファミレスへ行ったことや寄り道もしたこともない。
「俺は行かない」
「なんでなんで?!」
「俺とお前は友達じゃない」
「“まだ”友達じゃないだけだよ!これからなるから行こうよ!」
「いやだ」
「行く」
それから数分お互い引かず子供のような争いをしていた。
(くそ、全然引かない。かれこれ5分くらいやってるぞ)
いざこざしている間に1人の少女が俺たちに話しかけてきた。
「あの、そこで話していると他の人にも迷惑なんですけど」
後ろから少女の声で俺たちはそこでわれに返った。
「あ、すいません………っえ」
俺は後ろを振り向き謝って少女の姿を見ると…………。
「瑞葉?」
「え、お兄ちゃん?」
そこにいたのは昔、離れ離れになった妹だった。
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