7話
「腹減った」
昼を食えなかった俺は、午後の授業何一つ手がつかず終わってしまった。午前中も寝てしまったせいで今日を無駄に終わらせてしまった。
「やらかしたな、今日を無駄にした」
後悔をしながら今日の分のノートをどうするか考えた。
ここで問題が起きた。
「俺、友達いない」
重大なことに気づいたがもうどうしようもないことだった。
今から誰か、クラスのやつにノートを借りるしか手段がなかった俺はもう諦めて帰ることにした。
「ふっふっふ、そこで諦めている少年よ困った顔をしているね」
横からまた、いつもの声が聞こえて来た。
「困っているようだね三神くん?」
「ああ、そうだな困ってるがもう帰るところだから、じゃあな」
別れを告げ家へ帰ろうと一歩踏み出そうとすると背中を強く引っ張られた。
面倒くさいと思いながら後ろを向くとそこには、顔を膨らましている楠木の姿があった。
「むうぅぅ、なんで、君は困ってたんじゃないのか?」
楠木は顔を膨らましたまま俺に訴えかけきた。
「困っていたがお前のは見る気はない」
「なんでよ!?」
「それを見たらお前は「これで私達友達にね!」とか言ってきそう」
「ぐぬぬ」
どうやら図星らしい。
「はぁ、まだお前とあって数日だけどそんなに俺と友達になって意味なんてあるか?」
「意味ならあるよ」
少し低い声を出して楠木は答えた。
体が震えるような感覚が俺の中に走った。
「だってボクにとって友達って言うのはね…………」
間をおいてから楠木は答えた。
「恋人ができるくらいの気持ちになれるからだよ」
「はぁ?!」
思わず大きい声が出てしまった。
その後楠木の言葉を聞いた俺はその場で固まってしまった。
想像していた答えの遥か上に行くような答えが帰って来てしまったばかりに起こってしまったのだ。
「あ、あれボク今とても恥ずかしいこと言った?」
「………」
俺の反応を見て、楠木の顔がだんだんと赤くなっていた。
楠木の顔が真っ赤になるのにそんなに時間はいらなかった。
「あ、あ、あ、三神くんぼ、ボクそんなつもりじゃあ」
慌てながら答えてきた。
その慌てぶりからなんとか俺は、現実に戻ってこれ楠木に答えた。
「わかってる」
「初めての友達が恋人でもよかったけどな」ボソッ
「なにか言った?」
「いや、なにも言ってないよ」
なにか言っていたみたいだが誤魔化されたのでそのまま流し、俺はこの状況でどう帰ろうかという考えに頭が働いてた。
「それじゃあ、俺は帰るよ」
「じゃあ、帰ろうか?」
「なんで一緒に帰る流れになってるんだ!」
「そこは気にしない~帰るよ!」
俺は、楠木から後ろから押されながら教室から連れ出されていった。
その状況を見ている遠くからある人物が見ていることを知らずに…
「三神くん、楠木さんと一緒に帰ってる、それも二人で……」
「どうした山本?」
「いえ、なんでもありません」
このことがきっかけで三神悠季の波乱万丈の人生をさらに加速させた。
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