6話
「お父さん?お母さん?」
少年は、現在何が起こっている出来事がわからなかった。
目の前で自分と妹をかばうように抱きかかえている父親と母親の姿があった。
「お父さん!お母さん!瑞葉!」
「………」
少年は、大きな声で呼びかけたが反応はなかった。
「おい!こっちから生存者の声がするぞ」
どこからか声が聞こえてきた。
少年は一生懸命声をだした。
「誰かーーお母さんとお父さんと瑞葉を!」
声をだして数分たったが少年たちのもとに助けは来なかった。
「な、なんでだれも助けに来てくれないの………」
少年はそれでも誰か来てくれると信じて叫び続けました。
だがだれも気づいてはくれなかった。
「だ……れ……か」
そこで少年の意識は消えていた。
次に目を覚ましたときに父母の訃報が待っていた。
「う、お母さん、お父さん、瑞葉、う」
俺は、起きたばかりの目をこすりここが学校だと認識した。
さきほど見ていた夢のことを忘れようと体を起こそうとすると横から声がかかってきた。
「三神くんお昼起きてお昼一緒に食べないかい?」
楠木が横から声をかけてきた。
楠木と食べる気がなかった俺は、さっきまで起こそうとしていた体を止めて寝たふりをしようともう一度寝ようとした。
「三神くんの寝顔、すごく可愛い。少しだけ頬を触ってみようかな」
プニ、プニ
「ふふ、硬い男の子だからかな?」
それから約5分俺は、ずっと頬を触られていた。すぐに飽きると思っていた俺は、放置していたがなかなかやめなかった楠木の目の前で飛び起きた。
「あっやっと起きたね?」
俺が飛び起きても楠木は、驚かず何事もなかったかのように振る舞っていた。
「三神くんボクがなんで驚かないのかなと思った?」
「ああ」
素直に俺は、なぜ楠木が驚かなかったのかわからなかった。
あいつが来る前に寝たふりをしていたはずだった。
「それは簡単だよ、三神くんがちょうど体を起こそうとしてるところ見てたからね」
楠木の答えは結構あっけなかった。
(まさか、起こそうとしていたのバレてたのか。そいえば起こそうとしてるとき目は開けてなかったな)
「それでそれで三神くん一緒にお昼ごはん食べよ!」
「いやだ」
「また、断る~そんなにいや?」
「そんなにいやだね」
いつもどおりはっきりと自分の思っていることを言ってやった。
それでも楠木は動じずに迫ってきた。
「三神くんがいやでもボクは君と食べたい!」
友達になるためにいくらでも頑張ろうとする楠木の姿が俺には輝くように見えていた。
誰とも友達になろうとしなかった俺からしたらそれは、1つの恐怖でもあった。
「楠木そんなにぐいぐいくるやつはあまり友達増えないぞ」
少し間があった後に楠木は喋りだした。
「三神くんの言う通りかもしれない」
「だろ?なら………」
「でも、三神くんはぐいぐいいかないと話しすらしてくれないから三神くんにはぐいぐい行く!」
「はぁ、わかったよ」
俺は、もう観念し楠木とお昼をたべようと机を楠木の方へ向けた。
「やった!ボクも三神くんの方へ向けよ」
そして楠木も俺の方へ机をくっつけようとした。が………
キーンコーンカーンコーン
「「あ」」
お昼を食べようとしたすぐにお昼を終えるチャイムが鳴ってしまった。
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