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22話

「「お、お邪魔します」」

「どうぞ~」


 楠木の招きで俺と紗夜は楠木の家と招待された。

 前に来たが、家だけ見ると普通の家だ。


「きれいな家ね」

「えへへ、そうでしょ」

「家政婦さんを雇ってるんじゃないか?」

「ギクッ」


 モロに出てるぞと、いいそうになったがここはぐっと我慢した。

 ツッコめば言い訳はしかねないからだ。

 だがやはり部屋全体は見ると社長令嬢だなと思った。

 家のある家具がすべて高級品だらけだ。

 ………まぁほんとに高級品かはわからないが。


「それで私たちを家に呼んだ理由は?」

「え?そんなのただみんなで遊びたいな~とそう思っただけだよ」

「それだけ?」

「それだけだよ。ボクは嘘つかない。ついたら友達できないからね」


 嘘をつかない。

 それは、俺の家の前でたまたま遭遇したときに俺が楠木に言った言葉だ。

 その時は、友達にならないためにうまく言いくるめために言ったが未だに覚えていたなんて。


「そうなんだ。なら私は悠季と友達じゃないね」

「あれ?そうなの?」

「うん。だって私は悠季に嘘とかいっぱいついたし。それに私達幼馴染だから」


 なんかドヤっとした顔で紗夜は言った。

 そこまで誇れることじゃないと思うのだが………。


「なら、ボクは三神くんの友達候補だよ!」

「譲らないわね」

「そっちこそ」


 何を張り合っているのか、わからない。

 そこまで張り合う理由がないと思うのだけどなぜか張り合っている。

 どうしてだ?


「あの~そろそろご飯を食べませんか?」

「そうね」

「そうだね、時間は有意義に使わなくちゃ」


 なんとか一触即発な空気は終わったが、またなにか起きそうで怖い。


「時雨ちゃん、家に食材はある?」

「あるよ」

「なら、時雨ちゃんキッチン貸してもらうわよ」

「ボクも作るよ」

「ならおれも…」

「悠季はそこにいて」

「三神くんはそこらへんで座っていていいよ」

「おうふ」


 遠回しに邪魔だと言われてしまった。

 解せぬ。


 そして楠木たちが料理を作って30分後。


「三神くんできたよー」

「できたわよ悠季」


 紗夜と楠木がほぼ同時に料理を持ってきた。

 俺は2人で同じ料理を作ってると思っていたが、どうやら2人で違う料理を作っていたみたいだ。

 ほぼ同時に持ってきたということは紗夜と楠木が2人同時で出来るくらい料理するスピースがあり、2人とも料理の手際がいいということだ。


「すごいな、ほぼ同時だな」

「む?」

「ん?」

「ボクの方が早かったよ?」

「いえ、私のほうが早かったわ」

「む」

「むぅ」


 なぜだかやはり張り合っている。

 どうしてだ?


「ボクが早かった!」

「違うわ!私の方が早かったわよ!」

「お前ら落ち着けーー。どうして、張り合っているんだ!」

「「はっ」」


 どうやら今の一言で楠木と紗夜は正気に戻ったらしい。


「どうしてボク、紗夜ちゃんと張り合ってるの?」

「私もどうして時雨ちゃんと張り合ってるのか………」


 張り合っていた理由は2人にもわからないらしい。

 だが、落ち着いてくれたみたいだった。

 


「それじゃあ、3人で食べようぜ」

「うん」

「そうね」

「せーの」

「「「いただきます」」」


誤字脱字の報告よろしくお願いします。

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