16話
昼の時間俺は、紗夜に聞きに行こうと席を立ち紗夜の元に向かった。
だが……
「なんでお前までついて来るんだよ?」
「だって、ボクも気になるし。それに三神くん1人だと危険だと思って」
「えっ後半聞こえなかったんだけど?」
「別にボクは言ってないよ」
なにか言ったように聞こえたが、特に気にならなかったので俺は、もう楠木のことは気にせず紗夜のいるところへ向かった。
なぜ教室で真っ先に向かわなかったのかと言うと紗夜は、俺が向かおうとしたときにはもう教室にはいなかった。
「ねえ、どうして山本さんがいる場所がわかったの?」
「それは、簡単だよ。紗夜は強がってるように見えるからな、あいうタイプはどこか1人で昼は食べると推測出来る。なら場所はあそこしかない」
「まさか……」
楠木も合点がいったようだ。
そう俺が今向かっているのは昨日楠木から教えてもらった場所だ。
一昨日楠木が絶賛していたほどの場所でそう簡単に誰かに見つかる場所ではない。なのにそこに紗夜は来た、ならそこにいる可能性は高い。
あまり時間も掛からずに空き教室につけた。
「よし開けるぞ」
俺は、教室にドアを開けた。
そこには予想通りの人物がいた。
「よぉ、お前こんなところで食べていたのか」
「どうしてここが………それになんで……」
紗夜は俺の横に出てきた楠木を睨み始めた。
「あまり、睨まなでくれると嬉しいな山本さん」
「ふ、この状況で睨まないほうが難しいでしょ」
「いやいや、なんで?」
俺は、どうして楠木が睨まれているのかわからず、反応してしまった。
昔の紗夜は、誰かを睨むようなことはなかったのに、さらに聞くことが増えてしまった。
「で、悠季たちはここに何しに来たの?」
「ああ、俺はお前に用があってきた」
「私に?」
俺は、紗夜にここに来た要件を伝えた。
その間は、誰かも邪魔することなく説明ができたが……
「とう言うことだ、教えてくれないか?」
「そう、そんなことのためにきたのね、あたなたち」
「そんなこと?」
「だってそうよ、私がどうして変わった?そんなくだらない理由を聞きにくるなんてそんなことよ」
「この感じだと教えてくれなそうだから、質問を変えよう。どうして楠木や奏を見て勢いよく飛び出した?」
「そ、それは……」
紗夜の口は、動かなかった。
理由はわからない、戸惑ったのか、それとも何か他に理由があるのか。
「教えて!」
楠木も後押しをするように言ってきた。
余裕がなくなっているように見える紗夜は、弁当を袋で包みだした。
「弁当を包みだしてどうしたの?」
「私から話すことはない」
紗夜は、それをいい教室から出てしまった。
「出てちゃったね」
「また、放課後にリベンジだ」
「三神くん、どうして山本さんのことを知りたいの?」
ここで考えてしまった。
俺はどうして紗夜のことを知りたいのか、今までいなかった分の埋め合わせをしたいから?楠木たちといたくない原因を知りたいから?
「三神くん?」
「悪い、楠木今日はもう帰るわ」
俺はその日学校を早退した。
そして翌日も休み週末を迎えた。
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