10話
「「お邪魔します」」
礼儀よく靴などをそろえ楠木と瑞葉は、俺の部屋の中へと入っていた。
「わぁぁ、ここが三神くんの部屋なんだね!男の子部屋って初めて入ったな~」
「お兄ちゃんの部屋……」
俺の部屋をみてはしゃぐ楠木に声では残念そうな感じであるが、顔には興味津々の瑞葉が俺の部屋への感想を喋り始めた。
「三神くんの部屋って結構片付いてるんだんね。ボクは、てっきり無茶苦茶に散らかってると思ってたよ」
「お前、それはひどくない?」
「いや、ボクが読んでた本だとね、大抵男の子部屋は散らかってて、そこで彼女か女友達が部屋を掃除してくれるっていう展開をボクは期待してたんだけどな~」
「そんなお決まり展開あるわけ無いだろ?なぁ瑞葉?」
「ごめんなさい、お兄ちゃん私もそう思っていました」
「なんてこった」
「「うふふ」」
瑞葉と楠木が同時に笑い出した。
今のどこに笑える要素があったかは、わからないがなぜか俺の心の中では少し微笑ましいと思えた。
「俺は、お茶を入れてくるからそこらへんで座っていてくれ」
「わかったよ三神くん」
「お兄ちゃん私もやりましょうか?」
「いいよ俺がやるから」
「わかりました」
俺は、そう言うと冷蔵庫のところまで行き、冷蔵庫の中にあるお茶をだしたがうちにはお客様用のコップがなかったことに気づいた。
「なぁ、紙コップでもいいか?」
「私は大丈夫です」
「ボクは、まず紙コップがわからないけどいいよ!」
「わからないけどいいのかよ!」
やたらとでかい声でツッコんでしまったが、楠木が良いと言うならとうことで俺はコップにお茶を入れだした。
「お茶を入れたぞ」
「わーい、三神くんが入れたお茶だ!」
「お兄ちゃんが入れたお茶…」
何故か楠木も瑞葉もお茶を入れただけで楽しそうにしたりと脇ワイワイの表情を見せていた。
「それじゃあ、改めてボクから自己紹介をします。ボクの名前は楠木時雨、三神くんのクラスメート兼友達候補です」
「友達候補?」
「瑞葉、それは後で瑞葉次」
ここでもかと俺は思ったが、そこは落ち着いて対処した。
「えっと私は、三宮瑞葉です」
「えっ?三神くんと名字が違う?」
「そ、それは……」
「楠木その話はまた今度でいいか?」
俺は、いつもとは違う真剣な表情で楠木に言った。
「う、うん」
楠木は、俺の真剣な表情を見てかいつもの悪ノリをやめてすぐに俺の言ったことを聞いてくれた。
「それじゃあ、何を話そうか?」
「えっとなら、さっき楠木さんが話していた友達候補ってなんですか?さっきは、お友達だったのに」
「さっき、友達って言ったら三神くんに否定されたからね、候補にしたの。瑞葉ちゃん今からここ最近のことも教えるね!」
「はい!」
楠木は、先程のこととさらには俺と楠木のここ2日間の出来事をすべて話し始めたのだ。
これを瑞葉は、興味津々で聞き始めて先程まであった瑞葉と楠木の距離も少し縮まったような気がした。
「それでね、ボクは、三神くんと友達になろうしているのです」
「なるほど、そんな経緯があったんですね」
二人の話が盛り上がってる中時刻はもう夜の7時を回ろうとしていた。
「もう外も暗くなってきたぞ」
「瑞葉ちゃんと話してたらこんなに時間立ってたんだね」
「そうですね、時雨さんとのお話楽しかったです」
この短時間の間に楠木と瑞葉の二人は、名前で呼び会えるような中になれて俺はうれしかった。
瑞葉は、保育園にいた頃からあまり誰かと喋るのが得意ではなく、よく1人でいたからこうやって誰かと話している姿を見れて俺は、とても嬉しいと思った。
「それじゃあ、ボクは帰るね」
「なら私も帰ります」
「あっ瑞葉ちゃんってスマホ持ってる?」
「持ってます」
「連作先交換しない?」
「わかりました!」
元気に返事をしかばんからスマホを出し楠木と連作先を交換していた。
「これでボク達は友達だね!」
「とも…だち…友達……はい!」
「よかったな瑞葉」
「うん!」
「三神くんも交換しよ!」
「やだ」
「お兄ちゃん私とは?」
「瑞葉ならいいよ」
「むぅぅ」
断られた、楠木は頬を膨らませてきたがそんなこと気にせずに俺は瑞葉と連絡先を交換をした。
「じゃあ気をつけて帰れよ」
「え?もしかしてこんな時間に女の子二人で帰らせるの?」
「お兄ちゃんすいませんけど、ここらへんあまりわからないので近くまで送ってくれませんか?」
俺は、ここで少し迷ったがすぐに結論がでた。
「そうだな、流石に瑞葉を1人で帰らせるのは危ないからな」
「え?ボクだったら1人で帰らせたの?ねえ?!」
涙目で訴えて来る楠木をおいて俺は歩きだした。
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