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そんな戦いの行く末などがミーアの耳に入ることはなく。
戦に出て行った男たちが戻らぬままに待つ、半月がひと月になり、ふた月、み月になっても、村の女たちの暮らしは変わりなく。
四人の戦長のうち三人が不在でも、砂漠と岩に囲まれた、堅牢な地の守りの硬さに、人々はすっかり油断していたのだった。
だから南のオアシスの生き残った人々が避難してきたときも。
オアシスの村が全滅した時、村を離れていた三つの隊商が、結構な人数だったにしても。
食料や住み家の分配に頭を抱える事はあっても。
砂漠の民が、『磐座の守護者』であるトゥリアークの民を裏切るような事になるとは、考えも及ばなかったのだった。




