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砂漠の織り手  作者: 葉月秋子


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3-2

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 そう、何から語り始めようかの。



 はるか昔、北の極寒の地から南の炎暑の砂漠、東西の大海のほとりまで広がる、強大な帝国があったという。

 もはや名も失われたその地は、人も、人外の者も、共に平和共存していた、魔道王国だったそうな。

 じゃが栄枯盛衰は世の習い、分裂し、戦を繰り返し、かっての栄光は失われて久しい。


 分裂した小国の中から頭角を現したのが、今のアムラート王国の祖。

 彼らは人類至上主義の魔道師たちで、人外の者たちを排斥し、人族のみの王国を打ち立てて、魔導師たちの力で他の国々を滅ぼし、あるいは従えて、どんどん版図を拡げていった。


 迫害された人外者たちは、ある者は荒れた辺地に、手付かずだった大森林地帯に消え、あるものは奉ずる人間たちと共に、王国から遠く離れて、それぞれの国を作りあげた。


 アムラートの手の届かぬ、海に、森に。

 そしてこの、大砂漠の中にの。


 そしてそれぞれが、交わることなく長い時を過ごして来たのだよ。


 

 トゥリアークは、「運命の織り手」様を奉ずる、砂漠の十二支族の筆頭。

「織り手の磐座」を守るものじゃ。









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