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勇者をたずねて三万里  作者: まほろば太郎
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港町リバポート

 港があるからなのか、大きな街だ。城や塔のようなものまで備えている。

 屋台の主人の話では、周囲に設置された城壁は、怪物の侵入を防ぐ目的よりも、他国と戦争になった場合の防衛や兵站の要所ということらしい。

 自分の育った訓練所では、過酷な訓練から逃走を図る者が頻発するため、内部からの脱走を防止する塀が張り巡らされていたのを思い出す。なんだか壁に囲まれるだけで、憂鬱になってくるように感じられた。


 そうだ、酒場へ行こう。


 夕食には早い時間だが、そんなことは問題ではない。旅荷をなくしてから丸二日間、まともな食事をしていなかった。


 運がいいと言えるのか分からないが、あの崖からここへ向かう道中で山賊集団に急襲され、これを返り討ちにした。人を攫って町に売りに行く途中だったようで、捕らえられていた人間からは感謝されたし、金も手に入った。

 今日くらい派手に飲み食いしても罰は当たらないだろう。「前後不覚になるまで酒を飲むのも悪くない。」というようなことを考えていると、自然と口元が緩み、繁華街へ向かう足も早くなった。

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