ちょっとした設定のお話 人物編
2章までに出てきた人物の紹介をイシュルとクレアドーラがする話です。
本編で触れてない情報をいくつか解説してくれます。
「今回は第2章が終わったということで、これまで出てきたもので説明してなかったりしたものを、私達の視点で紹介するわ。
主観が混じってたりしたらごめんなさいね。
担当は本編の主人公でもある私と、」
「本編ではイシュルさんと熱い口付けをした後、一向に出番がない私、クレアドーラが務めさせていただきます。」
「じゃあ最初はキャラの詳細からね」
「はい、ではまず始めは我らがイルさんことイシュルさんです。」
「自分のことだし自分で説明するわね。」
名前 イシュル
職業 冒険者/武器使い
種族 熾天使/堕天
所有称号 【強欲】 【守護天使】 【裁縫士】
力C 速さA 魔力 A 体力B 精神B
「これが私のステータスね。見ての通りかなり高いのよ。一応補足をしておくと、魔力は魔法攻撃、体力は物理防御、精神は魔法防御に大きく関係するわ。」
「イシュルさん、魔力がAなのに魔法は使えないんですね。」
「それはいいでしょう?それと所有称号だけど、」
「【強欲】は見たことあるし【裁縫士】はわかるんですが、【守護天使】って何ですか?」
「よく聞いてくれたわね。【守護天使】は味方が近くにいるときに体力と精神の能力値に補正がかかる称号よ。味方の定義は割と曖昧だけど、戦闘中に応援してくれる人とかは味方に分類されるわ。」
「本編では味方が少ない為それほど効果を発揮してないので名前すらも上がりませんでしたね。」
「まあ、攻撃を喰らわないに越したことはないからそこはどうでもいいのよ。」
「種族は熾天使何ですね。」
「堕天しちゃってるけどね。ちなみに、熾天使と言うのは天使の上位種族よ。」
「では、次はヴェルさんですね。」
名前 ヴェルフィス
種族 山羊頭族
職業 冒険者
所有称号 【怠惰の王】 【戦闘狂】 【格闘家】
力S. 速さS. 魔力D. 体力A. 精神C.
「何と言うか、色々言いたいことがあるステータスね。」
「はい、称号が戦いに特化しまくっていますね。」
「種族の山羊頭族は悪魔の一種ね。」
「はい!私に呪いをかけた奴も悪魔でしたね。」
「おっと、その話は今後の展開に関わるから話したらいけないってこの『製作者メモ』とか言うやつに書いてあるからやめておきなさい」
「はい。では称号の【怠惰の王】についてです。」
「【怠惰】の能力は相手のやる気を削る能力っていう話はいつかあったわよね。」
「はい、確かヴェルさんが怪我をしたときですね。」
「で【怠惰の王】はそれを強化したものになるらしいわよ。何でも燃費が少しだけ良くなったのだとか。」
「何というか、微妙ですね。」
「じゃあ次に行きましょう。次はレンちゃんね。」
「数回私達の家にきた蒼髪の女の子ですね。」
「私達のではなく私の家なのだけれどまあいいわ。」
名前 レン
種族 山羊頭族
職業 ダンジョンマスター
所有称号 【嫉妬】
力D. 速さC. 魔力S. 体力D. 精神A
「流石はレンちゃんだわ。魔力が最高ランクよ!」
「まあ、聞いた話によると現時点では魔法は使えないみたいですけど、と言うかイシュルさんもレンさんも、どうしてその魔力を活かさないのですかね?」
「レンちゃんは知らないけど私の場合は武器を使った方が強いって言うのがあるわ。」
「【強欲】ですものね。いい武器もたくさん持ってそうです。」
「そしてレンちゃんの職業はダンジョンマスターよ。」
「これはその名の通りダンジョンを運営する職業ですね。」
「作中ではレンちゃん1人しか出てきてないけど、実は結構たくさんいるわ。」
「武術道場の師範とかがそうだったりしますね」
「そう、ダンジョン内でそのダンジョンを作るためのトリガーとなった称号に似合う行動をすればダンジョンマスターの力が増すからね。」
「レンさんはダンジョン内で嫉妬をさせる手を考えているのでしょうか?」
「この前聞いたところによると、レンちゃんのダンジョンの魔物は男女混合の奇数人のパーティを重点的に狙うようになっているらしいわ。何でも、吊り橋効果なるもので恋を誘発させて、残された人に嫉妬させるらしいわよ」
「結構、えげつないんですね。」
「それを聞いたときはヴェルが【嫉妬】の『悪魔』といった気持ちが分かった気がしたわ」
「お次は私の息子のルークですね。」
「一度だけ戦ったけどそこそこ強いのよね。」
「あら、ありがとうございます。」
名前 ルーク
種族 人間
職業 冒険者/所有物
所有称号 【剣豪】
力D. 速さA. 魔力E. 体力C. 精神C.
「ステータス的には速さを除けば普通の人間ね。」
「このステータスでイシュルさんに立ち向かったのですからもっと褒めてあげてください。」
「いや、私を化け物みたいな立ち位置において話すのをやめてくれるかしら。」
「ちなみにルークの【剣豪】は単純に剣の扱いが上手くなるらしいです。」
「また、随分と曖昧ね。何か基準とか無いのかしら?」
「あ、この称号を取得したときに本人が言ってました。「今までは岩までしかきれなかったけど、鉄が斬り裂けるようになった」って」
「あんたの息子は素の状態で岩を切れたのね、、、」
「さて、次は私の人間族初めてのお友達、マナリアよ。」
「私はお友達に含まれていないのですね。少しショックです。」
名前 マナリア
種族 ハイエルフ
職業 冒険者/魔法使い
所有称号 【魔術師】 【節約家】 【探索者】
力D. 速さC. 魔力A. 体力C. 精神A
「マナリアってハイエルフだったのね。この前ダンジョンで襲いかかってきた2人と同級生にしては若々しいと思ったけど、これが理由だったのね。」
「あー、エルフは基本的に数百年、数千年単位で行きますからね」
「ちなみに言っておくと魔族や天使族に寿命はないわ。一定以上育ったらずっとそのままよ。」
「え!?」
「何もそんなに驚かなくともいいじゃない。」
「いや、レンさんが不憫な気がして。」
「あれは完璧な姿で止まっているから何も問題はないのよ。」
「それはそうとマナリアさんですね。」
「今思ったけど、彼女が一番自分のステータスを把握できている気がするわ。」
「職業選びに無駄が無いですね。」
「最後は私、クレアドーラですね。」
「正直、あなたのステータスはそこまで需要ないと思うのだけれど、」
「な、流石に凹みますよ!?」
名前 クレアドーラ
種族 人間
職業 主婦/所有物
所有称号 【主婦】
力D. 速さC. 魔力E. 体力D. 精神E
「何と言うか、典型的な人間ね。それも魔法関係が軒並み最底辺だわ」
「まあ、普通に生活していればいらない能力値なので伸びないのは仕方がないですね。」
「と言うか、あなたたちは所有物になってるのだけど、あなたの夫とかこれを見て怒ったりしないかしら?」
「ああ、そこは大丈夫です。夫は随分前に依頼を受けてから帰ってきませんし。」
「あ、それは不味いことを聞いたわね。謝っておくわ。」
「いいんですよ。過ぎたことを引きずっても重いだけですしこのくらいで、」
「そう、あなたがそれでいいなら私は何も言わないわ。」
「これで大体の紹介が終わったわね。」
「まあ、まだアイザックさんやアリサさんやトロイヤさんとか残ってますけどね。」
「ああ、それについては『制作者メモ』曰く紹介してもしなくてもいいそうよ」
「彼らは立場上、そこまで登場しませんからね。しかし個人的にはトロイヤさんのステータスとかは気になりますね。」
「そこは読者からステータスの開示を求められることを祈りなさい。聞いた話によると、ここの作者は読者に激甘みたいだから。」
「そうですか。では気長に待ちますね。別に知らなくても困る情報ではないですし。」
「では、今回はこのくらいにしておくわ。」
「それでは、何かの弾みで主要キャラが増えてしまった時にまた会いましょう。」
そう言った私達は、全てをやりきった満足感とともにその日の家事を始めるのだった。
次回も解説回です。
アイテムや世界のあれこれの事を説明させていただきます。




