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しるし2(詩集)

マロン

作者: さゆみ


こんなに陽は暖かくて

ほら、外気は澄み渡り

鳥たちは今空を謳歌する

生けるものたちの深呼吸が満ちる



ゴリラの後頭部がマロン

振り向かないで

何も言わないで

後ろから見つめていたいから



なんとなくアイーダ

凱旋行進曲

高らかにトランペット

歌い上げる人たちに酔う



ゴリラの後頭部がマロン

動かないで

戦わないで

震える背中にしがみつくから



祖国を迫害されたかなしみは

わたしにはわからない

ナブッコの歌が沁みてきた

悲痛を歌い継ぐことが魂を輝かす



夕景が寂しいのはよくあることで

暮れていくことはせつないもので

それでも夜景の煌びやかさを知るから

悲しく楽しいのです



冬を迎える前に何をするべきか

秋は焦っているのかもしれない

ねえ、マロン

根拠も何もないけれど

ええ、マロン

大丈夫、大丈夫、大丈夫






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