表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仏 滅  作者: Shin
2/2

起点 渋谷 (前編)

2015年 渋谷。

街中に突如現れたそれは、人々の好奇の視線を浴びた。

「何かのイベント?」

「地方のPRか?古くさっ。」

そんな言葉を全て受け入れるかのようにそれはただ微笑を浮かべていた。

そして、にわかに右手を動かす。

「うわ、動いた!?」

「ごっつい着ぐるみだな。ふ◯っしーみたいに動けないのかよ!」

右手は大衆の中央に向けられた。

「え、なになに?なにがはじまんの?」


ブッ。


何かが切れた、いや潰れたような音が鈍く響き…次の瞬間、大衆らの眼球が潰れ、口、鼻、耳、いたるところから血がながれ出した。

「グッ…ぅぅググェッホ!!ォァア…。」

「おいおいおいおいおいなんだこれおいおいおい」

「なにこれヤバくない?警察電話した方が良くない?」

「おい!誰か救急車!!!早くしろ!」

普段とは違う喧騒が、渋谷の街を包む。唯一変わらないものと言えば、この喧騒を撮影している状況認識力の乏しい輩くらいのものだ。そして、次は左手が大衆の方を向く。

「おい、あれこっち向いてるぞ。」

「うわっ気持ち悪。逃げようぜ。」

「おいっ!てめぇ邪魔なんだよ!」


ばんっ。



左手の延長線上の肉体が砕け散った。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ