いつもの友人飛行
「ねぇ、丸瀬君」
「なんですなぁ?」
「僕はまだここにきて二日目なんだけど……」
「そうですなぁ」
「あの二人、本当にいいの?」
「毎度毎度気にしていると命に係わるんですなぁ」
「命に!?」
「触らぬコジに厄介ごとなしなんですなぁ」
「語呂悪いよ……」
「気ニスル、負ケ。なんですなぁ」
「あぁ……うん……」
「あと三十秒なんですなぁ」
「へ? 何が……」
「コジが宙を舞うんですなぁ」
「えっ……」
「二十……十九……」
「丸瀬君……何も見てないよね?」
「そろそろなんですなぁ」
「へ? ちょっ、止め……」
「少し離れるんですなぁ」
「あ、いや……」
「いんちょ! これがウチの必殺踵落と――」
「――二……一……今、なんですなぁ」
「甘いですよ」
「――だから止めないと怪……うわっ!?」
「きゃん!」
「あっと……此島さん、大丈夫?」
「痛ー……ホンマこれ痛いわぁ……」
「姫宮君、見た目ほど痛くないはずなので大丈夫ですよ?」
「そ……うなんですね……」
「んなわけあるかいなボケ!」
「ん?」
「あ……いや……」
「今何かおっしゃいましたか?」
「な、何にも言ってへん! ごめんなさい」
「そうですか」
「えーっと……本当に大丈夫なの? 此島さん」
「姫さんは優しいんやねぇ……ウチはこの通り大丈夫やで!」
「うわ……ゾンビか」
「なんでやねん!」
「死んでも死なない的な……」
「ウチかてちゃんと死ぬわ!」
「えぇ!?」
「えぇ!? ってなんやねん!」
「せっかくUMAをみつ――」
「かってないで!? ウチは普通の人間や!」
「ところで丸瀬君。すごいね、さっきの」
「置いてけぼり!?」
「いつものことなんですなぁ」
「やっぱり人間じゃ――」
「ウチはちゃんとしたニ、ン、ゲ、ン!」
「隠さなくても良いんだよ?」
「あたしもそろそろ泣くよ!?」
「あー。それはさすがにゴ……え?」
「え? あ……」
作者の私でも飛んでる作品だと思います。
そんな作品でも良ければ気まぐれな私にお付き合いくださいませ。
意見・感想等、ないとは思いますが……もしあればよろしくお願いいたします。
この学校に入学したい方、募集します。……いないと思いますが。
ムードメーカーは時に道化を演じます