表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
きょうもへいわに  作者: 靉靆
8/42

口を手程に使う

「あら、涼平君。学校はおわったの?」

「はい。今終わって帰って来た所ですね」

「新しい学校の初日はどうだったの?」

「あー……えーっと……ハハハ……」

「かわいそうな涼平君。きっと友達ができなかったのねぇ……」

「えっ!? あ、いえ……そんなことはないですよ」

「大丈夫よ涼平君。おばちゃんは涼平君の味方だから」

「いや、だからそうじゃないですってば」

「悲しい事の次にはきっと良い事があるはずよ? だから今は泣いてもいいのよ。おばちゃんは誰にも言わないから」

「友達できましたからね!?」

「強がりで嘘をついてしまっているのね……。安心して正直に話してもいいのよ?」

「嘘はついてないですから……」

「ふふっ、今はそう言うことにしておいてあげるわね。泣きたくなったらいつでもいらっしゃいな」

「……あー、もうそれでいいです……はい。」



===================



「たっだいまー。お姉様のお帰りよー」

「おかえり」

「はい、ただいま」

「今日の夕飯どうするの?」

「ちゃんと今から準備するわよ」

「そっか、手伝うよ」

「あら、殊勝な心掛けね」

「そうでもないさ」

「元気ないわね?」

「んー。ちょっと疲れはしたかな」

「友達がいない学校で長時間勉強したらそりゃ疲れるわね」

「そうそ……は?」

「ん? どうかしたの?」

「……今何て言ったの?」

「そりゃ疲れるわね」

「もっと前」

「学校で長時間勉強」

「もっと前だってば」

「元気ないわね?」

「戻り過ぎ! コントか!?」

「何よ。ちょっとからかっただけじゃない」

「ぐ……で、何……その友達がいないって」

「知り合いのいない学校に行くんだから友達なんて最初はいないに決まってるでしょ?」

「そっちかよ!」

「そっちってどっちよ」

「いや、うん。何でもない」

「あら、もしかして本当に井手口さんの奥さんが言ってた通りなのかしら?」

「んなわけ……って、誰にも話さないんじゃなかったのかよ!!」

作者の私でも手のつけられない作品だと思います。

そんな作品でも良ければ気まぐれな私にお付き合いくださいませ。


意見・感想等、ないとは思いますが……もしあればよろしくお願いいたします。


この学校に入学したい方、募集します。……いないと思いますが。


おばちゃんは信用してはいけません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ