さよならの前に
「さて、ホームルーム始めるぞー。最上。」
「起立、気を付け。よろしくお願いします」
「「「よろしくおねがいします」」」
「着席」
「さて、今日も特に問題なく終わったな? 姫宮君もクラスメイトとは仲良くなったみたいだな」
「せやな。すべて任しとき!」
「……えーっと、今日は特に連絡はないな。みんなからの連絡は何かあるか?」
「ちょっ、なして流すんや!」
「先生、少々よろしいでしょうか?」
「最上か、どうした?」
「この扱いってもう固定なんか!?」
「本日は各委員会の会議があるはずだったと思うのですが」
「おー。忘れてたな」
「やっぱりですか」
「もうえぇ……一人で泣いてたらえぇんや」
「ハッハッハッ。まーそんな訳だから委員の人はよろしくな」
「本当に適当ですね」
「気にしたら負けだぞ」
「せやで! 負けやで」
「先生がそれで本当にいいんですか?」
「最上」
「なんでしょう?」
「そのダジャレ、三点だ。なぁ? 姫宮君」
「なんで急に僕に振るんですか!?」
「気にしたらあかんで?」
「先生への質問だよ!?」
「気にしたらあ――」
「――余計なお世話です!」
「ひっ! いんちょ怖いわ」
「最上、顔が赤いぞ?」
「それこそ余計なお世話です。それに私はダジャレのつもりなんて微塵もありません!」
「なんやてー!?」
「コジ。それ以上やるとひどい目にあうと思うんだなぁ」
「僕どういしたらいいの?」
「静かにフェードアウトするんだなぁ」
「ハッハッハッ。スマンスマン。からかいすぎたな。それじゃ、今日は解散しよう。委員会に遅れないようにな」
「うっ……ぐぅ……、起立、気を付け――」
「――ねっからのいんちょ体質やなぁ……」
「……ありがとうございました」
「「「ありがとうございました」」」
「よし、帰る人は気を付けてか――」
「――此島さん?」
「ひゃい! いんちょ……顔怖いで?」
「あら、そうですか? それよりも……委員会、終わったら待ってますからね?」
「あ……あぁ……たもつん」
「ボクは警告したんだなぁ」
「姫さん……」
「さて、帰るかな。丸瀬君、また明日」
「マッテマスカラネ?」
作者の私でも反応に困る作品だと思います。
そんな作品でも良ければ気まぐれな私にお付き合いくださいませ。
意見・感想等、ないとは思いますが……もしあればよろしくお願いいたします。
この学校に入学したい方、募集します。……いないと思いますが。