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きょうもへいわに  作者: 靉靆
40/42

美味

「さぁ、どうぞ召し上がってください!」

「いんちょ?」

「どうしました?」

「いや、何でもあらへん」

「ほら、此島さん。おいしいですから食べてみてください」

「ウチはまず最初にたこ焼きを食べると決めとるんや!」

「そうですか……」

「いんちょ、そんなに落ち込まんとき」

「ごっちゃんがおいしい言うて食うてくれるで」

「本当ですか!?」

「え!? あー、おー」

「どうぞたくさん召し上がってくださいね」

「イヤー、アマリリョウハクエナイカナ……?」

「豪也、名前に負けちゃダメだぞ」

「二階堂、名前に負けちゃダメよ?」

「ぐっ……こんな時ばっかり……。ところで保さん。これどうしてこうなったの?」

「人智を超えた何かですなぁ」

「ちゃんと見てたんだよね?」

「見てたですなぁ」

「それならなぜシチューがこんな世界も驚く真っ青カラーなのさ……」

「委員長は天才ですなぁ」

「質問の答えいなってない!?」

「やっぱり食べてもらえないのですね……」

「ぐ……豪也、逝きまーす!」

「私の料理は気合を入れないと食べられないのですか……」

「いや……、うん。あー! もう! いただきます」

「お、食べた」

「食べたわね」

「食べましたなぁ」

「――ああ゛ーっ!」

「――!? どうした!?」

「お姉さんのたこ焼きめっちゃ美味いで! まさに絶品や!」

「あら、紅葉ちゃんにそう言って貰えて嬉しいわよ。まだまだたくさんあるから好きなだけ食べてね?」

「おおきに! 姫さんとかやちょんの作った青椒肉絲と八宝菜もかなりイケルで」

「それはよかった」

「わたしは食材を切る手伝いしかできていないわよ……」

「食べやすい大きさに切られとるやん」

「そうだね。大きすぎも小さすぎもしないから食べやすい」

「慣れていなくても気を遣えているわね。香弥ちゃんはきっと上達するわよ」

「ありがとうございます」

「お姉さんのザンギも絶品ですなぁ」

「せやね。絶妙な味付けがたまらへん」

「本当……すごくおいしいわね」

「褒めても何も出ないわよ。でも、お腹いっぱい食べてね」

「ありがとうございます」

「ありがとうですなぁ」

「あの……二階堂君?」

「いま……ま、で……あ、りが……と……う……」

「あまりのおいしさに昇天したんだな」

「そうね、幸せそうな顔してるもの……」

「せやな。悔いのない顔しとるで」

「良いヤツでしたなぁ」

「そんなにおいしくできていたのでしょうか……。私も食べてみますね」

「え、それは……」

「やめた方が……」

「ええと思う……」

「ですなぁ」

「んー!?」

「大丈夫!?」

「大変よ!?」

「やばいで!」

「ですなぁ」

「――皆さんどうしたのですか? 我ながらすごくおいしくできてますよ。みなさんも召し上がってくださいね」

「「「えー!?」」」

作者の私でも何か間違った作品だと思います。

そんな作品でも良ければ気まぐれな私にお付き合いくださいませ。


意見・感想等、ないとは思いますが……もしあればよろしくお願いいたします。


この学校に入学したい方、募集します。……いないと思いますが。


美味しい物を食べると気持ちが弾みます。

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