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きょうもへいわに  作者: 靉靆
39/42

基本は大事

「坂本さん。これとこれを切っておいてもらえる?」

「うん、わかった」

「――香弥ちゃん包丁の使い方は大丈夫なのね」

「決して上手とは言えないと思いますが、なんとか……」

「ちゃんと基本通りできているだけで上出来よ。少し欲を言えば難しいけれども大きさを均等にすることね」

「均等……ですか?」

「えーっとね、大きさが違うと食べにくくなったり火の通りとかに差ができて斑ができる原因になるのよ」

「そうなんですね……」

「失敗の原因やおいしく作るコツはそう言う所にあるのよ。でも、均等に切るのは意外と難しいから少しずつ練習すると良いわよ」

「わかりました」

「ウチのサラダはもう完成したで!」

「紅葉ちゃんのサラダはちゃんと盛り付けられているからすごくおいしそうね」

「ウチは天才やで? それに、見た目も重要やし」

「見た目だけでもおいしさや食欲は変わるから、そう言う考えを持ってできる所は素晴らしいわよ」

「おおきに!」

「よっ、っと」

「姫さんの所からエライ美味そうな香りが漂ってきてるで……」

「姉さんの受け売りメニューだけどね、っと」

「涼平くん、フライパン振るの上手ね?」

「慣れ……じゃないかな?」

「香弥ちゃんも少し練習すればできるようになるわよ」

「本当ですか?」

「えぇ、勿論よ」

「頑張ります!」

「……坂本さんの料理の腕。あの大惨事よりはきっと上だと思うよ……?」

「あれは……さすがに……ね?」



===================



「委員長。まずはそれを置くんですなぁ」

「まずは食材を切らないとダメですよ?」

「鉈では普通料理しないですなぁ。こっちを使うと良いと思いますなぁ」

「ありがとうございます。では、いきま――」

「――ストップですなぁ」

「何ですか?」

「まずは食材を洗った方が良いと思いますなぁ」

「あ、忘れていましたね」

「慌てる必要はないですなぁ」

「そうですね。では、いきま――」

「――ストップですなぁ」

「何でしょう?」

「振り被る必要はないと思いますなぁ」

「でもこれ、まだ固いですよ?」

「……オレ。何か怖くなってきたよ」

作者の私でも基本をどこかに忘れてきた作品だと思います。

そんな作品でも良ければ気まぐれな私にお付き合いくださいませ。


意見・感想等、ないとは思いますが……もしあればよろしくお願いいたします。


この学校に入学したい方、募集します。……いないと思いますが。


料理のコツは細かい基本をしっかり守る事です。

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