勉強タイム
「姫さん姫さん」
「姫さん二人いるよ」
「姫君」
「せめて振り仮名変えようよ!?」
「気にせんとき。それよりごっちゃんの魂抜けかけとるで?」
「豪也に勉強しろと言う事自体に無理がありますなぁ」
「二階堂も頑張ればできるはずだと思うわよ? でも、本人にその気概が見られないのが残念ね」
「二階堂君……もう少しなので頑張りましょう?」
「お前……良い友達に囲まれてるね」
「……オレもそう思う」
「生きてるじゃん」
「死んでたら大変じゃん!?」
「二階堂くん。あと少しでしょ? 頑張りなさい」
「わかりました!」
「お姉さんヤバイで……」
「最強ね……」
「すごいですね……」
「私なんて普通よ? ほら、あなた達も。せっかくなら教えてあげなさいよ。自分の復讐にもなるんだから」
「そうだぞ。オレにしっかりと教えてくれ」
「お前が威張って良い事ではないぞ」
「相当頑張らないと直せないですなぁ」
「確かに……直せないだろうね」
「治らないって何さ! ちゃんとオレも成長するよ!?」
「いやー、治すのは無理だろうな」
「治すのは無理ですなぁ」
「さっき治るって言ったじゃん!?」
「二階堂。遊んでないでさっさとやってもらえる?」
「俺のせいか!」
「ツッコミ入れる暇あるならやれって事じゃないかな?」
「涼平がそれ言うの!?」
「二階堂くん」
「はい、頑張ってやります。お姉さん。見ててください!」
「涼平。からかっちゃダメよ? 次やったらしばらく家事全部やってもらうわよ」
「ごめんなさい」
「よろしい」
「最強ね」
「最強やね」
「最強ですね」
「最強ですなぁ」
「そういえば紅葉ちゃんは難しい問題もきちんと解けてたわね?」
「ウチは天才やで!」
「ふふっ、陽菜ちゃんも基礎がしっかり身に付いてたし応用も難なくこなしてたわね」
「ありがとうございます」
「この二人は学校内でも成績がトップクラスですなぁ」
「さすがね。香弥ちゃんは応用が少し苦手だったみたいね。基本はできているから応用力が着くと良いわね」
「そうですね……応用力は身に着けたいと思ってました」
「丸瀬くんは難しい問題も簡単な問題もペースがほとんど変わらないけど、そのせいで凡ミスが目立っていたわね。ペースを一定で解けるのはすごいけどもう少し見直さないとダメよ?」
「わかったんですなぁ」
「俺は?」
「涼平は私の弟なんだから私ができる範囲はできて当然よね?」
「すっげぇプレッシャー……」
「頑張りなさい」
「うん……」
「終わりましたー!」
「そことそこ。あとここも。間違ってるわよ?」
「マジか!」
「ごっちゃん。ファイトやで……」
「頑張れ、二階堂……」
「二階堂君、頑張ってください……」
「ドンマイですなぁ」
「ガンバ……」
「うん……ありがとう」
「ほら、皆もちゃんと見てあげてね? それが終わったら買い物行くわよ」
作者の私でも学ぶものがない作品だと思います。
そんな作品でも良ければ気まぐれな私にお付き合いくださいませ。
意見・感想等、ないとは思いますが……もしあればよろしくお願いいたします。
この学校に入学したい方、募集します。……いないと思いますが。
調教済みです。