到着
「ごっちゃん。まだ着かへんの?」
「まだ三分も歩いてないでしょ……」
「とりあえず言ってみただけやん」
「そんなくだらない事しなくていいから」
「ユーモアは必要やで!」
「これから勉強で疲れるんだから余計なことしないで……」
「疲れるんはごっちゃんが普段から勉強せんからやで」
「それはそうなんだけどね……」
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「ここだよ」
「そんならチャイム鳴らすで!」
「どーぞ」
『――はい?』
「ウチやで!」
『……』
「ウチやでってお前……」
「ツッコミあらへんね?」
「――ツッコミ所多すぎて言葉が出ないよ。とりあえずどうぞ」
「お、姫さん。おじゃましますー」
「おじゃまします。もうみんな来てるの?」
「とっくに始めてるよ」
「お、みんな真面目にやってるんやね?」
「こんにちは。此島さん」
「遅かったわね?」
「ウチに少し用があって遅てもうた」
「はやく始めないと時間が勿体ないですなぁ」
「せやね。ウチも準備しようっと」
「あれ……涼平?」
「何?」
「お姉さんは?」
「さっきまでここにいたんだけども?」
「マジか……」
「姫さんのお姉さんおらへんの……?」
「あら、いらっしゃい。二階堂君はお久しぶりね」
「あ、お姉さん! お久しぶりです!」
「落ち着け。豪也」
「お、落ち着いてるぞ。オレは普段通り落ち着いてるぞ」
「姫さん姫さん。この美人過ぎる方が姫さんのお姉ちゃんなん?」
「そだよ。姉さん、この子は此島紅葉さん」
「紅葉ちゃんね。初めまして、涼平の姉です」
「こちらこそ初めまして! ウチは此島紅葉やで」
「とりあえず勉強やってしまおう。特に豪也は二倍はやらないと人並みになれないぞ」
「お前らのレベルの人並みって結局上位だからね!?」
「相変わらずヘタレね」
「ヘタレやな」
「ヘタレですなぁ」
「名前負けしてるね」
「揃いも揃ってひどくない!?」
「あの……勉強する時間がすごくもったいないですよ?」
「ちゃんと勉強しないとご飯抜きよ?」
「「「真面目にやります!」」」
「みんなご飯には勝てないようですなぁ」
「ホント……現金な子達ね。一部だけだけど」
作者の私でも勧め様がない作品だと思います。
そんな作品でも良ければ気まぐれな私にお付き合いくださいませ。
意見・感想等、ないとは思いますが……もしあればよろしくお願いいたします。
この学校に入学したい方、募集します。……いないと思いますが。
胃袋を掴まれると逆らえる人間はいません。……たぶん。