予定立て
「お父さん……少しよろしいですか……?」
「紅葉か。丁度良い……入れ」
「失礼します」
「再来週の話だが」
「え……再来週の……ですか?」
「あぁ。出張が決まって一週間程家を出る」
「一週間……ですか」
「水曜日から翌週の火曜日までだ」
「わかりました」
「留守の間を頼むぞ」
「はい」
「それで、何の用だったんだ?」
「いえ……再来週の日曜日に友人と勉強会をするので外出のお願いを……」
「下らんな。お前は一人でも十分できるだろう?」
「は……はい……」
「ふん……まぁいい。お前がここでやるべきことは全てやっておけ。そうしたら私が留守の間は自由にしろ」
「はい。ありがとうございます」
「もういいか?」
「はい。私からの用件は以上です」
「行け」
「はい。失礼致します」
「……下らない」
===================
「あ、姫さん姫さん。ウチも再来週の日曜で大丈夫やで」
「了解。それなら勉強会と食事会は問題なく全員参加できるね」
「せやな」
「あの、食材の方は私達がお伺いするときに買っていけばよろしいでしょうか?」
「あー、いや。当日みんなで買いに行こう」
「わかりました。材料費は割勘でいいですよね?」
「ウチは問題あらへんよ」
「大丈夫なんですなぁ」
「私も大丈夫よ」
「オレも問題ない」
「あと決めないとダメなのは……ないよね?」
「時間はどうしますか?」
「何時でも大丈夫だから各自の都合に合わせて来てくれればいいよ」
「ウチは姫さんとこの場所知らんで?」
「あー、そっか。どうしよう?」
「此島の家から涼平の家の間にオレの家あるから寄ってけば?」
「せやったん? ならそうするで。後で時間決めよか?」
「それでいいよ」
「ボクは教えてもらったので大丈夫なんですなぁ」
「私は大体の場所はわかるのですが……」
「私も同じね……」
「それなら最上さんと坂本さんは近くまで来たら迎えに行くよ」
「ありがとうございます。では、それでお願いします」
「私もそれでお願いするわね。ありがとう」
「勉強会と食事会……楽しみやで!」
作者の私でも怒られかねない作品だと思います。
そんな作品でも良ければ気まぐれな私にお付き合いくださいませ。
意見・感想等、ないとは思いますが……もしあればよろしくお願いいたします。
この学校に入学したい方、募集します。……いないと思いますが。
予定を立てる段階がすごく楽しいと思います。