会会議
「あ、姫さんのご飯おいしそうやね。自分で作ったん?」
「んーや、俺の姉が作ってくれるんだよ」
「なるほど……姫さんの姉さんは料理上手なんやね」
「あー……そうかもしれない。あの人なんでも作るし」
「ほ、ほなたこ焼きは!?」
「普通に作れるよ。本場の人達が満足するできかは別としても俺は上手だと思う」
「食べてみたいな」
「我が家の姉はリクエストされても動くかどうかわからない人だからなぁ……」
「ダメ元でもえぇで。リクエストしてみよか!」
「それは良いけどさ。リクエストしても此島さん食べれないよね?」
「しもた! 失念しとったわ……」
「そ、そこまで落ち込まなくても……良いんじゃないかな……?」
「ウチにとっては死活問題やで……」
「あー……」
「此島さん。あまり姫宮君を困らせてはダメですよ?」
「いんちょ……」
「いや、そこまで困るって程ではなかったんだけども……」
「そうなんですか?」
「此島さんが俺の姉の作ったたこ焼き食べたいって言っててさ」
「また微妙に無茶な事を言っていたのですか……」
「無茶とは言わないけどほら……俺の姉が作ってもここじゃ食べられないでしょ? だから此島さん落ち込んじゃってね……」
「たしかにそうですね……。あっ」
「いんちょ……どないしたん?」
「姫宮君。お願いしてもよろしいですか?」
「え、何を?」
「姫宮君のお家……私達も遊びに行ってみたいと思っていたんです。この前二階堂君と間曽君から話を聞いたので」
「あいつらから?」
「はい。それでですね……テストも近いので勉強会を姫宮君のお家でさせていただけませんか?」
「へ?」
「ご迷惑かとは思いますけど……それでですね。勉強会の後にご飯をお姉さんと私達で作って一緒にお食事会をしませんか……?」
「えーっと……?」
「勉強会であれば私たちが姫宮君の家に言っても何かしらの誤解等を受けにくいと思いますし……もしお姉さんの賛同が得られれば此島さんの願いも叶うかもしれないですよね?」
「あー、そういう事ね。わかった」
「いんちょ……姫さん……」
「ここまで落ち込んだ姿見せられたら少しくらいは動いてみないとね。但し、うまくいくかはわからないよ?」
「ご迷惑をおかけする事ですので無理はなさらなくても良いですからね……?」
「ウチもそれでええで! ほんの少しでも期待があるだけで儲け物や」
「わかった。姉に話してみるよ」
「ありがとうございます」
「おおきに!」
作者の私でも強引な作品だと思います。
そんな作品でも良ければ気まぐれな私にお付き合いくださいませ。
意見・感想等、ないとは思いますが……もしあればよろしくお願いいたします。
この学校に入学したい方、募集します。……いないと思いますが。
落ち込む友達に手を差し伸べるのも重要です。最終的に得するのは手を差し伸べた人。