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きょうもへいわに  作者: 靉靆
23/42

戦争はご褒美

「涼平、起きてきなさい」

「……んーぁー」

「こら! いつまで寝てるの?」

「太陽系が滅びるまで……」

「バカ言ってないでさっさと起きる! 友達との約束に遅刻するつもりなの?」

「痛いって……朝から暴力を使うなんてひどすぎる」

「ほう? このアタシにそんな文句を言うの?」

「……」

「……」

「ごめんなさい」

「わかればよろしい。さっさと準備しなさいよ」

「ん」

「あ、ご飯食べるでしょ?」

「食べるよー」

「それならリビングで待ってるから早くしなさいよ?」

「わかったー」

「あったかいうちに食べたいから」

「俺もだからすぐ行くよー」



===================



「そういえば涼平。朝起こすのはよかったけど何時に出るのよ?」

「え? 何時に出る?」

「友達と遊びに行くから起こしてって言ってたでしょ?」

「え?」

「ん?」

「俺……そんな言い方したっけ……?」

「……アンタ、もしかして……」

「ごめんなさい! お許しくださいませお姉さま!」

「こ……の……どアホー!」

「痛い痛い! ごめんってば!」

「土下座で済むかー!」

「本当に悪かったって! 痛っ!? ちょ、箒は勘弁!」

「アンタって子はアンタって子はアンタって子は! さっさとアンタが散らかした昨日のゴミを片付ける!」

「イエッサー!!」

「私は女よ!?」

「痛いっ!? ごめんなさいっ! それより今何時でございましょうか?」

「はー……。時間? 今は十時二十分よ」

「あと十分で到着してしまいます模様でございます……」

「……。さっさとしなさーい!」

「イエッサー!」

「だ、か、ら、私は男じゃなーい!」

「ごめんなさーい!」

「謝るなら最初から――」

「――どうした!? 涼へ……い?」

「……うわぁ……終わった……」

「……え? 誰よ?」

「今日来る予定だった友達……」

「おい、涼平!」

「何だよ?」

「オレにもそのご褒美を分けろ!」

「ご褒美なわけがあるかー!?」

作者の私でも怒られそうな作品だと思います。

そんな作品でも良ければ気まぐれな私にお付き合いくださいませ。


意見・感想等、ないとは思いますが……もしあればよろしくお願いいたします。


この学校に入学したい方、募集します。……いないと思いますが。


壁の防音機能はちゃんとしています。壁のは。

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