壊れた灯台
「お、丸ちゃん。今日のはどうだったい?」
「とっても個性的だったんですなぁ」
「そうだろうそうだろう」
「さすが守納学園の二大双璧の一対なんですなぁ」
「そんなに褒められちゃ嬉しくて仕方がないねぇ!」
「二大双璧の仕事は匠の仕事なんですなぁ」
「そりゃぁ俺の仕事が一般人共にできるようなら商売にならねぇからな」
「努力は大切なんですなぁ」
「おうよ。丸ちゃんも努力は惜しんじゃダメだぜ?」
「死なないための努力はいつも精いっぱいしているんですなぁ」
「夢がないねぇ! 死なない努力より楽しむ努力をしなくちゃぁな」
「楽しむための努力は時に人を傷つけるんですなぁ」
「確かにそうだな。でもな、自分が楽しまない事で心配する人もいるんだ」
「ボクの場合はちゃんと楽しめているので大丈夫なんですなぁ」
「それなら心配いらねぇな!」
「単純で助かるんですなぁ」
「そうだな。世の中一番大事な事が単純なのは大助かりだ」
「複雑な事をしても特にはならないんですなぁ」
「ったりめぇだ。まずは、基本。それから基本。最後に基本。最初から最後まで基本が大事ってことよ」
「複雑な事をしても特にはならないんですなぁ」
「お? 大事な事は確認が大事ってか? そうだな。絶対忘れちゃいけねぇ」
「灯台下暗しですなぁ」
「本当になぁ。基本ってのは一番最初に身についてると思ってるからこそ見えなくなりがちだ」
「変わりそうがないんですなぁ」
「大事な事だからこそ変わらないんだ」
「大事ではない事も変わらないですなぁ」
「それが人生って物よ」
「ままならないですなぁ」
「まぁ、気落ちしなくても良い事あるさ。明日も朝に寄ってきなよ?」
「大丈夫なんですなぁ」
「おう! 待ってるぜ。明日も気合い入れて来るからな!」
「ほどほどになんですなぁ」
「俺は丈夫だから心配しなくていいぜ! あ、でも他の人にはちゃんと内緒にしておくんだぞ? 『店長の気まぐれご飯』をタダでくれてやるのは丸ちゃんだけなんだからな」
作者の私でも壊れた作品だと思います。
そんな作品でも良ければ気まぐれな私にお付き合いくださいませ。
意見・感想等、ないとは思いますが……もしあればよろしくお願いいたします。
この学校に入学したい方、募集します。……いないと思いますが。
暗闇を照らし出してくれる光は人類の希望です。