名で体を表したかった
「涼平、今日学校終わったらご飯食べに行こうよ」
「んー、どうしようかな」
「クーポン券の期限が今日までだからさ」
「クーポン?」
「ドリンクバーとサラダバー、そしておまけにデザートまでがつくのさ!」
「あぁ、そういう事か」
「行かない? 最上さんとか坂本さんも誘って」
「最上さんと坂本さん?」
「えっ!? 知らないの? 委員長とヒロ先輩の妹だよ」
「それは知ってるよ!?」
「オレは二階堂だよ?」
「それも知ってるよ!?」
「名前負けしてるよ?」
「重々承知の上だよ!?」
「否定して欲しかったよ?」
「ごめん。それは無理だ」
「デスヨネー」
「ドンマイ」
「いいよ、三人で行ってくるから」
「行ってらっしゃい」
「止めてくれないの!?」
「勝手に止まるはずだから大丈夫」
「それどういう意味!?」
「豪也だから仕方がない」
「それもどういう意味!?」
「豪也って意味だよ」
「ゴメン、本当にわからないわ!」
「哀れ……」
「どうしてさ!?」
「名前負けしてるから仕方がないよね……」
「自覚してるけれどオレも傷つくよ!?」
「本当に?」
「ゴメン、嘘ついた!」
「ほらね」
「ショックくらいは受けるよ!?」
「まさかー」
「まさかって何さ!?」
「そろそろツッコミ疲れない?」
「させてるの涼平だよ!?」
「そうだっけ?」
「忘れないでよ……」
「で、何の用だっけ?」
「……えーっと、……あれ? 忘れちゃったよ!?」
「まぁ、覚えてても最上さんや坂本さんが来るとは限らないよね」
「……あー!? そうだよ。食事に誘ってたんだ!」
「ところで何故最上さんと坂本さん?」
「唐突だねっ!? でも……んー……」
「豪也……もしかして……?」
「うん……実はね……」
「そうか、望みは薄いけど頑張れよ」
「違うよ!?」
「残念」
「残念じゃないでしょ!? この前二人にはお世話になったからそのお礼をちゃんと言いたくて……」
「直接話せば良いじゃない」
「そのきっかけにしようと思って食事に誘おうとね……」
「きっかけなんてなくても普通に言えるでしょ?」
「恥ずかしいのです」
「名前負けも良い所だよ」
「残念な事に本当にそうですね!?」
作者の私でも色々勢いが必要な作品だと思います。
そんな作品でも良ければ気まぐれな私にお付き合いくださいませ。
意見・感想等、ないとは思いますが……もしあればよろしくお願いいたします。
この学校に入学したい方、募集します。……いないと思いますが。
ブレーキは重要だと思います。ブレーキがないといずれ大事故につながります。