晴れのち曇りのち雨のち槍
「起立、気を付け、お願いします」
「「「お願いします」」」
「着席」
「はい、では今日の授業を始めます……の前に」
「……みーちゃん先生。挙動不審になっとるけどどないしたん?」
「此島さん。みーちゃん先生はやめてくださいっていつも言ってるでしょう……」
「気にしたら負けやで!」
「むしろあなたが気にしなさい!」
「いやー、それほどでもあらへんよ」
「それほどの事です!」
「またま――」
「――此島さん?」
「はい、いんちょ。すんませんでした!」
「どうして私の言う事を聞かないのに最上さんの言う事ばかり……」
「コジの相手をしていたら時間と精神がどれだけあっても足りないんですなぁ」
「なんでや!?」
「……。そうですね」
「だからなしてや!?」
「此島さん?」
「はい」
「大変よくできました」
「……。こほん。気を取り直して……えーっと、あ、あなたが姫宮くんね?」
「あ、はい」
「はじめまして、私がこの時間とクラスの副担任を担当している都です。これからよろしくね?」
「は、はい。姫宮涼平です。よろしくお願いします」
「はい、それじゃ早速授業を進めていきますね」
「……なんか、卜野先生から聞いてた話と少し違うかも?」
「卜野先生の話は基本話半分で大丈夫なんですなぁ」
「え……それでいいの?」
「十分なんですなぁ。それと都先生の事どう聞いていたのか気になるんですなぁ?」
「あー、うん。お姉さんみたいな人?」
「あの先生がお姉さんだったら後が色々大変そうなんですなぁ」
「……」
「あー、……うん、ハハ……」
「姫宮くん……多少のお喋りはいいですけど、お願いだからそこは否定してください……」
「え、あ、その……先生、ごめんなさい!」
「姫さん。みやちゃん先生泣かしたらアカンで?」
「泣いてません!」
「嘘やん! その目ぇ見ればわかる」
「あ……ちょ……此島さん?」
「止めんといて、姫さん。ここははっきりさせなアカンとこや!」
「泣いてません!」
「せやかて目が赤なっとるやん!」
「だから此島さん! それ以上は……」
「ここは重要……な……とこ……や――」
「ないですよね?」
「あー、だから止めたのに……」
「姫さん、そこはも少し早く言ってほしかったで」
「頑張って?」
「頑張ってもどうしょもならへんわ!!」
作者の私でも存在できてるのが怖い作品だと思います。
そんな作品でも良ければ気まぐれな私にお付き合いくださいませ。
意見・感想等、ないとは思いますが……もしあればよろしくお願いいたします。
この学校に入学したい方、募集します。……いないと思いますが。
ある意味こんなお姉さんが欲しいです。