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岸田家の異世界冒険  作者: 冬の黒猫亭
二日目 【異世界生活の始まり】
45/119

Act 05. 短期アルバイト募集中

 

 家族会議の結果、私たちは三年間で帰る方法を探す。

 それで見つからなかったら、割り切って、この異世界で自活の方法を探すことになった。


 なんで三年になったのか、明確に理由があるわけじゃないが、三年も頑張って駄目だったら、こっちで馴染む努力をしたほうが早いんじゃないという感じだろう。


 それに五年も十年も経過すれば、あちらの記憶が薄れるという可能性も高いからだ。

 戻ったはいいけど、こっちの生活に慣れすぎて、ギクシャクしてしまうかもしれないと、珍しく父が一言口を横から出してきた。


 若いならともかく、両親はいい年だからな。



「そうねぇ、じゃ、三年たっても、日本が恋しくなったら、会議にすればいいんじゃないのぅ?」



 の一言で、その時は家族会議を開こうという話で纏まった。


 なんつーあっさりな家だろう、私の家族は。

 これいいのか、本当に?


 

「そういえば、私たちって、なんで牢屋に突っ込まれたの、さっき王の命令で投獄したって言われたけど」



 ふと、姉が思い出したように、叔父に尋ねた。


 たしかに叔父が王様なら昨日の内に会うとか、ちょっとぐらいいい部屋用意してくれてもいいんじゃないかと思うんですけどー。


 それは聞かなければよかったと思うほど、くだらない理由だった。



「え~…牢屋に入るなんて、滅多にできる体験やないで?」



 え?そんな理由?ってか、別に入りたいなんて一言も言ってないんですけど!?

 

 殺意を抱くよりも先に、姉の目の前にあった銀の皿が放物線を描いて、叔父の額に直撃していた。



「冗談やて」

「冗談でも、殺すわよっ!」



 銀食器のコップを持った姉の威嚇に、叔父はわずかに気だるそうに笑った。



「この世界は、お前さんらが思ってるより、よっぽど酷いところなんやで?戦争してるところもあるし、ここだって、いつ戦禍に巻き込まれても、おかしゅうない。この国の揉め事なら、わてが何とかするわ。せやけど、ほかの国でやらかしたことは、わてでも、力が及ばん」

「侮辱罪でも首が飛ぶってことか」

「せや…反吐がでるほど、簡単にやで」

「レジィー……」



 叔父は何かを思い出しているかのように瞳を細めて、宰相に頼りなく首を横に振った。

 どうやら、この二十年間、よほど苦労したらしいことが伺えた。


 そうあの叔父が、帰還方法を探すのをやめてしまったのにも、関係があるんじゃないだろうか。

 

 牢獄は戒めの意味合いもあったのだろうか?



「せやから、あのひどい牢獄入りたくないんやったら、地位も名誉もないうちから、騒ぐなっちゅーことや」



 にやり、と意味ありげな顔で悪魔のような笑顔を見せる。

 それを兄が受けて、意味ありげな――おっと、キラキラのエフェクト無意識に使ってるよ――爽やかな笑顔を返した。


 言葉の裏を返せば、地位も名誉もあるなら、騒いでもいい、ということだろう。


 特に兄は『歩く悪人ホイホイ』なので――この世界でもどうかはわからないが――地位も名誉も必要になってくるんじゃないかと、私は推測する。


 ただ単純に叔父が王として、岸田家族を庇うには限度があるはずだ。


 叔父の手によって岸田家の衣食住を保障されましたが、これの対価として叔父から兄に対して、ひとつの提案が持ちかけられました。



「それでな、雅美ちゃん、すこーし働かへんか?」



 身内なのに条件付というのが、叔父らしいといえば、叔父らしいけど。

 こういう若干がめついところは、姉にそっくりだと思う―――あれ、姉が叔父に似たのか?


 その提案に爽やかな笑顔を浮かべようとして失敗したのか、兄の頬が引きつらせた。



「バイトしろって?」

「せや、アルバイト。衣食住完備の上に、王宮図書館の裏書庫に入れる手続きに、金は魔石を上乗せして買い取ったるわ。それで軍資金になるやろしな――期間も、なんと短期集中の四日間」



 にっこりと笑う悪魔――もとい、叔父に対して、兄はげんなりした様子で頭を抱えた。



「四日間じゃ、さすがに俺でも無理だって」

「雅美ちゃんなら大丈夫やて、若いんやし、ばっちりやん」

「……俺、もう25だよ」

「それやったら、わてだって、もう59歳やで。まぁ、叔父さんのお墨付きやから」



 うわー、やなお墨付きだ。


 しかも四日って…四日って…なんか嫌な予感しかしないんですけど、両親もそれを察したのか、兄と叔父から視線を逸らした。ついでに、私もそーっと、視線をあさっての方向に向ける。


 姉がきょとんとした表情で、小首をかしげる。



「なによ、四日って」

「ゴブリン」



 私が横から端的に言い放つと察したようで『はぁあ?』と姉が、素っ頓狂な声をあげた。


 きっと、叔父のことだから、ゴブリンがくることは、兄が警告するまでもなく気がついていたんじゃないだろうかとすら思う。


 四日と言い切ったということは、すでに分かってのだろう。



「まさか……怜二叔父さん、ゴブリンの大群と兄さんを戦わせる気なわけ?」



 ええ、そのマサカですとも。

 叔父さんに一般的な常識は―――以下略。



「第一、第二、の騎士団もつけるし……多分、大丈夫やろ」



 そういって、大丈夫だったときは数えるほどしかなくない?

 その言葉が喉まででかかったが、とりあえず、巻き込まれたら困るんで、黙っておこう。


 兄、ふぁいとー。


 心の底から、応援だけはしておくからね。



「お、お待ちください!!父上!」

「待て、レジィー!!」


 

 ここでようやく宰相も、弟王子も状態を察したようで、反論の声を上げる。


 ついでに、騎士団長は無表情のままだ。

 なにを考えてるかわからない。


 父と母に至っては体を寄せ合って、ヒソヒソ内密な話を――って、いちゃいちゃして聞いてねぇ。


 あんさんら、自分の息子が叔父の手で死地に放り込まれてるんですよー。


 この様子だともうゴブリンが、この都市に向かっているのは間違いないようだ。


 なのに暢気じゃない?裏では色々やってんのか?

 

 っても、叔父一人で十分だよ。

 一騎当千だよ。



「たしかに彼は騎士と共にゴブリンの群れを退けましたが、それとこれとは別でしょう!」

「そうだっ!これは国家の問題なんだぞ!」



 そうだ、そうだ。


 もっとガツンと叔父に言ってやってくださいよ……無駄だろうが。


 その証拠に一瞬にして、テーブルの上に身を乗り出す叔父は、宰相にアイアンクロー。

 なんちゃって王様だから、行儀悪いなー。


 さすがに騎士団長は素早く自分の分の食事を華麗に避けて―――って、この人まだ食事してたんかい!ペース、遅っ!



「あぁ~…アドルフくん、なんやいうたか?わて年やから、耳聞こえづらくなってもうての~」



 と、聖人君子のような穏やかな微笑み。

 でもテーブルの上で、ヤンキー座り。


 しかも『くん』付けの時は、そこそこ危険度の高い証拠だ。

 叔父の背後から醸し出されるエフェクトは、なぜか聖人君子の笑みに対して、暗雲と並ならぬ迫力のオーラである。

 

 怖っ!姉の比ではなく怖っ!


 これが赤の他人ならば、私は間違いなく犯罪者として通報するだろう。


 脅しである。

 パワーハラスメントである。


 さっき権力者の思惑で人が裁けちゃうぐらいのことを言った後だから、凄みが違うね。

 まぁ、叔父はしないだろうけどさ―――…多分。



「いや、しかし、だな…」



 途端に目が泳ぐ宰相だが、それでも言い返そうとする姿勢が素晴らしいよ。

 家族からは賞賛の眼差し――うん、誰も助け舟ださないけどね。


 実の息子の弟王子は、完全に怯んだ。


 こんな父親だったら、うちの『アイラブ嫁』な父の方がましだなー……いや、どっこいどっこいぐらい?


 ってか、あんまりにてないなー、王子と叔父さん。

 薄い唇の感じぐらいしか似てないような気もしなくもないけど、それくらいだし。

 性格も似てない。似てたら今のうちから矯正するがな。


 でもまー、兄は一日でレベル13上がったし、叔父さんと三十分の死闘――と、鬼ごっこでレベル1上がるぐらいだし、四日もあったら何とかなりそうな気もする。


 

「雅美ちゃんなら、魚鱗の陣の先頭でも死なへんって」

「いや、それ俺普通に死ぬって」



 魚鱗の陣の先頭ってさ△みたいな陣で、頭の尖ったところだよね。


 いや、無謀じゃね?叔父さん、あほじゃね?

 兄戦士レベル14だよ?


 そりゃ、叔父ぐらいのレベルがあれば、問題ないでしょうけど、まじ兄死ぬよ?

 もしかして、間接的に叔父甥の戦いに決着をつける気か?



「あ、今なら、お得で便利な器用貧乏ミィたんもつけるで~」

 


 ノリが夜中の通信販ば―――って、私!?


 危うく白目になりそうなのを堪えて、ぶんぶん、と首を横振って拒否アピール。

 眼鏡かけてないから、こっちのステータスが分からないのか? 



「叔父さん、まだ私はトレジャーハンターのレベル5だから」

「盗賊だろ。いい加減認めろよ」



 なんだよ。可愛い乙女心じゃないか。

 盗賊よりも、トレジャーハンターの方がカッコいいし。 

 

 

「俺だって、まだ戦士レベル13だしなぁ」

「いや、14になってるよ」

「………叔父さんとの鬼ごっこか」



 自分のステータスを見て、げんなりした様子でため息をついている。


 叔父は私の顔を意味分からんみたいな顔してみてるし。

 いや、私の方が意味わからんよ。

 

 か弱い少女を――という年でもないけどさ――戦場に放り出すなんて、外道のする所業。


 いや、叔父なら本気でするかもしれないけど。


 よし、頑張れ、私。

 叔父の提案、全力で拒否だ。


 

「ボーナスポイントあるんだから、技能と能力を限界まで強化すれば、戦士なら十分にいけるけど、私の能力じゃ無理だよ。サブ職に魔法系統職業につけるなら、後方支援もできるけど。混戦状態だったら、残存体力を伝えたって兄はそれどころじゃないでし、敵索(サーチ)使えたって、基本的にバックアタックを防ぐ程度のものだし――私に加護をくれた神だって、なんの神だかわかんないし、精霊ホイホイだって、精霊煩いだけで、集まっても見えないし、無理」



 どうだ!息継ぎなしで言ってやった!ぜーはー、ぜーはー……死にそうだ。


 ふははは、どれだけ私が無能か理解したか、叔父よ! 


 ちょびーーっと、魔石投げれば戦えるけど、他の人でも出来るでしょ。

 日常的にゴタゴタに巻き込まれ、拳を振るう兄と間違っても一緒にしないでほしいものですよ。


 久々に人様のいるところで、長いこと喋った気がする。


 めちゃくちゃ、叔父さん驚いてるよ。

 つーか、宰相も弟王子も驚いてるけど、やっぱ騎士団長はわからん。

 

 ヤンキー座りで宰相にアイアンクローをかましていた叔父が、机の上を突っ切って歩いてくると、私の目の前でヤンキー座り&アイアンクロー。


 な、なんで!?


 反抗するんじゃねぇ、この野郎とか??いや、野郎じゃないけど。



「ミィたん、一個ずつ聞くで?」



 その殺気ともいえる威圧感は『嘘ついたら、ただじゃすまさへんで、人間大砲やー』と語っているので、思わず萎縮してしまう。


 前に人間大砲されて、兄の腹に直角に頭突きするはめになったっけ……懐かしいわぁ。

 私自身を、武器にされたんだよね七歳児の時。


 

「さっきはさらっと流したけどなぁ――どうして、わての年齢分かったんや?」



 口元に微笑を称えている様子の叔父だが、タールのような光のない黒瞳が片目だけ閉じられる。


 これは、ウィンクではない。

 本人は気がついていないらしいが叔父の本気の合図である。


 何度かしか見たことがないが、恐怖の威圧感で、誰一人口挟まない。

 いつも助け船を出す兄も、まさかの沈黙である。 


 

「……書いてある」

「なにに?」

「ステータス画面」

「…? ゲームの中にある、あれか?見えるのか?人や、自分の分が」



 こくこく、頷く青ざめたであろう私に、叔父はちら、と何故か両親に視線を送る。


 なに?両親の教育が悪いせいで、私がヤヴァァイ電波系の乙女になってしまったとでも思っているのか!

 それならお門違いだ!私は自分の力で電波系になったのさーって、なってないけど。たぶん。


 とにかく両親は無関係だろう。


 情操教育が悪かったとするなら、叔父と兄がいる空間に一緒に放り込まれたことだ。まず、100%間違いなく。


 ともかく眼鏡をかけると、ステータス画面が表示されることを告げ、叔父に眼鏡を渡す――が、驚いたことに、叔父にはステータスが見えなかった・・・・・・


 え、眼鏡の力じゃないの?

 

 驚いて、私が掛けなおすが、普通にステータスが表示された。

 兄を向くと、兄も驚いたよう様子だった。



「な、なんで?」

「分からない――だが、俺たちに共通するのは、職業がゲーマーだったってことぐらいか?ちょっとまて」



 兄がステータス画面をいろいろ眺めている間、叔父は姉にも掛けさせたが、姉も見えなかった。


 どうやら、ゲーマー職業特有のものらしい。

 ステータス画面に視線を流していた兄が[表示インディケイション]という私と共通のスキルを見つけて、それがどうやらステータス表示させているものらしい。

 

 スキル名前ってそのまんまだな。気がつかなかったけど。



「どのくらいみえるんや?」



 私はとりあえず、ゴブリン、騎士、家族の順番にどんな内容が出てくるかステータスを伝える。

 あと、道具が値段とか解説が少々。



「HPは体力、MPは外魔力ってことか。技能はええとしても、補正は?」

「叔父さんの場合だと、イシュタル神の寵愛、マルス神の寵愛、イシュルス男児の心意気、王補正、雷耐性、炎耐性、氷耐性、闇耐性、毒耐性、魔眼耐性、土耐性、下克上、英雄補正……あと、ひとつ?マークついてるからわかんない」



 イライラしたように、叔父が舌打ちする。


 怖っ――!

 叔父マジモードの舌打ち、こ――え――!


 鳥肌たった、ほら、鳥肌――って、腕めくってないから、わからんだろうけど。



「他の誰にいうたんや」

「兄に口止めされた」

「騎士のジークホーク=アルケルト、チャイラ=アマデウス、ハーンの三名は、ミコが名前と年齢が見えるという話はした。じゃないと、熊がカルム王子だと分かってもらえないだろう」

「あの、馬鹿息子が」



 また叔父が鋭く舌打ちして――背筋がぞわぞわする――騎士団長を向き直る。



「すべてを口止めしおります故」

「もう一度、や」



 綺麗にナイフとフォークでチーズのようなものを優雅に切りながら、騎士団長は頷いた――ってまだ食べてるんだ……。


 どうやら、私たちに関する情報は誰にも話すなと、騎士たちには言ってあるようだ。

 しかし、なぜだろうか?


 

「二人も、他のやつらも迂闊に言うんじゃないんやで」

「珍しいの?」



 そうじゃなかったら、こんな風に口止めはしないだろう。



「この世界にやって、人や道具の『魂』みたいな根本の情報を見れるやつはおるで。だが、神の祝福のある道具使ってや。それに、よほどのもんじゃなきゃ明瞭に見れるような力は貸してくれへん。ただの魔力も篭らん眼鏡なんざ、本来ありえへん」

「つまり俺たちが見ているのは『魂情報の閲覧』のようなもってことか」

「そや…まぁ、情報を改ざんする能力も稀にあるから、百パー正確ってわけやないやろうけど。この時代の正確な情報は価値が高い」



 魂情報の閲覧―――つまりは、その人の能力を見ることができる力は稀少すぎて、渇望されることがあるということだろう。


 でも、相手が強いか弱いか程度で、さしてお得な感じはないと思うけど。

 時々、視野にちらついて邪魔くさいとか思うし。



「ミィたん、言っておくけどなぁ。口軽く喋って目抉りだされても、叔父さん、知らへんで」

「は?目抉られ??」

「この世界にはなぁ、マイナーな魔術やけど、人体の一部やら、魔物の一部やらを奪って、宿る能力を使うってのがあるんやで?」

「はぁああ!!?まぢで?!」



 さすがに驚いて、素っ頓狂な声を上げてしまった。



「マジも、大マジや」



 叔父さんは首を横に振って、嫌そうな顔をする。

 横から、やや青ざめた顔の宰相が叔父の口を閉ざした内容を続けた。



「昔、魔力の代償なしに、傷を癒す手を持つ聖者がいた。戦争で左腕切り落とされて、それでも聖者の力を発揮するように魔術で、形状を保存して、戦場で使われ続けたらしい。今では殆ど力を発揮しないようで、クルトワ大神殿で『栄光の手』として保存されてる――が、聖者の死後、右手は盗まれて現在まで見つかってない。ついでに左腕を保存した魔術師も、姿を消したらしい」



 つまり、私の目が生きたまま抉り取られる可能性も、死んでから抉り出される可能性もあるということだ。


 神様の力を借りずに、見れるんだったら楽だろうけど、目だよ、目。

 

 

「いうておくがな。枢機卿クラスなら――そう、ゴロゴロ転がっていないんやけど、肉体の一部を他の一部に付け替えるんは、可能なんやで?まぁ、拒絶反応とかもあって危険なんやけどな」



 ぞわっ、て、背中がぞわってなったよ。

 さらに言えば、私の目が、他人様の眼球になっちゃうってことかいな。


 ちょっぴり、涙が出そうだよ。


 あぁ、涙が出る眼球が自分の眼球でよかったな、私。 



「あと、なんかの文献で読んだんやけどな。黒大陸の――まぁ、魔界みたいな所の魔族にもな王族や貴族ってものがあるんや。そいつらの中にはイカれた蒐集家がおるんや。一部になぁ…様々な種族の特殊な能力を備えた『目玉』を集める貴族がおるらしいで?」



 楽しそうに叔父が凶悪な顔で体を揺らして哂ってる。

 弟王子と、宰相をみると、有名な話なのか、二人とも真っ青な顔で頷いていた。



「……ミコ、顔色が真っ青だぞ」

「……雅兄こそ」



 こうして、叔父の脅しが聞いて、私は無口になるのでした――いや、元からだけど。


今回長い。見直しするだけ、すごい時間が…(涙

叔父の独壇場でした。

兄弟たちは、ようやくステータス見えるんのって珍しいんだよってことが分かりましたね。

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