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金色音色の送り唄

作者: 浅倉 明日

金色音色(きんいろねいろ)、送り唄

祖父が遺したオルゴール

澄んだ音色を響かせて

祖父の思い出、教えてくれた


とおーい昔の異国の地にて

彼が出会った妖精たち

花の妖精、雫を散らし

炎の精が、光を灯す

森の妖精、竪琴(こと)を奏でて

月の精は、水面と躍る


金色音色、送り唄

別れの唄の、オルゴール

優しい音色を響かせて

祖父との別れを、彩った


風の妖精、生命(いのち)を運び

真珠の精は、涙を流す

やさしい光がふりそいで

送りの精の、歌声響く


ぼくには何も見えないけれど

シャランと風の、音がした

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