「助手は我が家のハチです☆」
「今日からあなたを我が家の探偵こときいちゃんの助手に任命します!」
僕は、
「分かりました!」
と最大の敬礼のつもりで大声で答える。
きいちゃん探偵は、さっそくお母さんに何か困ったことが無いかを聞きます。
「そうねえ、特に無いかもねー」
「ええっ!」
僕も驚いて目を見開く。
「そうですか。じゃあ困ったことがあったらこのきいちゃん探偵によろしくお願いします!」
きいちゃん探偵はめげない。
だから、僕も慌てて次のお父さんの所へと一緒に付いて行く。
「そうだねえ、あ、お父さんの眼鏡知らないかい?」
「……。お父さんの頭の上に有りますよ?」
きいちゃん探偵は半目になってお父さんの困りごとに答えた。
お父さん、駄目だー。
僕は頭を思わず抱えた。
でも、きいちゃん探偵と助手の僕はめげない。
次の現場へゴー! なのだ。
「あら、きいちゃん。何か困りごと?」
「いえ、おばあちゃんの困りごとはないですか? 事件はありませんか⁉」
きいちゃん探偵、もう前のめりでおばあちゃんに聞きました。
「あるわね~」
「本当⁉ おばあちゃん!」
僕も身を思わず乗り出した。
「きいちゃんが、好きすぎる。これが事件かな?」
「おばあちゃん……」
きいちゃん探偵、感動しています。
そんなきいちゃん探偵の頭を優しく撫でながら、おばあちゃんは僕の頭も撫でてくれた。
「助手のハチくんもご苦労様」
えへへ。
僕は照れて首を後ろ脚で掻いた。
そう、僕は人間じゃあないよ?
犬のハチ。
僕は犬なんだ!
でも、ただの犬じゃあないよ?
有能なきいちゃん探偵の右腕さ!
「ハチ、行くよ! 次の事件を探そう!」
「わん!(はい!)」
きいちゃん探偵、今日も元気よく僕と一緒に出動なんです。
本当は、とある企画に応募する予定で間に合わなかった作品です。
お読み下さり、本当にありがとうございました!




