助手はいりませんⅣ ～筋しなばしかむ肉～
やっちまったなぁ←
もう開き直るしかないね←
今は昔、竹取の翁といふものありけり。
野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。
名をば、さぬきの造となむいひける。
その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。
あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。
それを見れば、三寸ばかりなる人、いと美しうてゐたり。
「かぐや」と名付けられた姫は、
それはそれはすくすくと成長し、
たかだか数週間で絶世の美女と呼ばれる様相になっていった。
そんな絶世の美女に対して、
貴賎の様々な者達が求婚したが、
そのことごとくを、
さぬきの造はキレてるポージングで追い払っていた。
ただその中で公と呼ばれる5人だけは、
さぬきの造のポージングに対抗した為、
追い払えておらず、
さぬきの造の屋敷はボディビル会場へと変貌した。
さぬきの造のサイドトライセップスがキレてると、
対する5人はダブルバイセップス・フロントや、
ダブルバイセップス・バックがキレていた。
かぐやは決着の付かない様子にキレた為に参加者達に対してこう言った。
「お可愛らしゅうこと。」
その結果、
その冷たい言葉と冷たい表情に、
参加者達は次々と意気消沈し、
キレていた筋肉は萎え、
表情からは笑顔が失せ、
その場を去っていった。
それから暫くの後、
今度は御門がかぐやの元へとやって来て求婚しようとしたが、
その前に立ちはだかったのは1人の男。
今度も立ちはだかったのはさぬきの造その人であり、
今度はさぬきの造のサイドチェストがキレており、
御門は対抗しモスト・マスキュラーで全身がキレていた。
そしてその時、
かぐやは2人の闘いなどに全く興味が無く、
「二人とも………お可愛らしゅうこと」
と言い残すと宇宙へと帰って行った。
めでたしめでたし。
かぐやに捨てられた2人は、
食事をする事も忘れ、
寝る事すらも忘れ、
不眠不休で3日3晩、
お互いのポージングをお互いに見せ合い、
最後はお互いの筋肉を讃えあっていたのであった。
なんでこうなったのか_:( _ ́ཫ`):_
