三十一章：登場人物
レキ：
魔の森の少年
白髪黒眼
世界最強で純粋な男の子
二年連続となる大武闘祭
その個人戦で当然の様に優勝を果たす
一年生から二年連続での出場および優勝は史上初
昨年の大武闘祭を知る者からは大いなる期待と納得のいく結果、そして大いなる称賛を浴びた
武器は双剣
魔術は四系統全てにおいて上位系統を使える
座学は苦手だが頭は悪くない
クラス内順位：
座学：八位
魔術：一位
武術：一位
総合：二位
――――――――――
フラン：
本名フラン＝イオニア
フロイオニア王国の王女
天真爛漫で人懐っこい愛され王女
レキの試合を心から応援する
兄であるアランの試合も、レキと違い実力の近しい者との戦いが多いせいかつい魅入ってしまった
決勝でのレキの一撃に、思わずアランを心配する声を上げるも、即座にレキなら大丈夫じゃろうと思い直した
チーム戦では個人戦の分まで頑張る所存
打倒兄上
武器は双短剣
魔術は赤と緑系統
等級は中級まで
座学はあまり好きではない成績は悪くない
クラス内順位：
座学：六位
魔術：二位
武術：四位
総合：三位
――――――――――
ルミニア＝イオシス：
フィサス領領主ニアデル＝イオシスの一人娘
容姿端麗にして文武両道の完璧少女
レキの試合を応援しつつ、他の選手の分析も怠らない
要注意なのはプレーター学園のダーム＝ギとフォレサージ学園
ゾダン＝ソはあまり脅威に感じなかった
チーム戦ではレキの力になれるよう頑張る所存
打倒アランチーム
武器は槍
魔術は青と黄系統
等級は中級まで
知識面ではファラスアルムには勝てないが応用力で上回っている
クラス内順位：
座学：二位
魔術：三位
武術：二位
総合：一位
――――――――――
ファラスアルム：
（ファラ＝ス＝アルム）
森人の少女
知識も深く無詠唱魔術も使いこなす才女
両親との蟠りも一応解け、魔術に対して前向きになれた
大武闘祭でのフォレサージ、ライカウン学園の代表生徒の戦いは大いに刺激と参考になった模様
ただ、準決勝、決勝で見せた黄金に輝くレキの姿に大半がすっ飛んだかもしれない
チーム戦ではレキの足を引っ張らぬ様頑張る所存
打倒・・・いえ、精一杯頑張ります
武器は杖だが武術はからっきし
魔術は青系統
等級は中級まで
知識なら誰にも負けていない
クラス内順位：
座学：一位
魔術：五位
武術：十位
総合：四位（同率）
――――――――――
ユミ：
エラス領にある村出身の少女
将来のフラン専属侍女？
大武闘祭でのレキやアラン、他の学園の選手達の戦いに魅入っていた
ゾダン＝ソの力任せの戦いに、自分はああならない様にしなきゃと気を引き締める
実を言えばマチアンブリ学園の武具には毎年興味がある
それはレキやフラン達に比べ、今一つな自分が上へ行くための方法を模索しているからかも知れないし、将来の侍女として武具方面でサポートしたいからかも知れない
あるいはマチアンブリ学園のジョークのような戦いが面白いだけかも知れない
チーム戦ではみんなの前に立ち、レキと共に前衛で戦う所存
打倒・・・みんな！
武器は長剣
魔術は青系統
等級は中級まで
座学はそこそこ
クラス内順位：
座学：七位
魔術：四位
武術：五位
総合：四位（同率）
――――――――――
ミーム＝ギ：
プレーター獣国出身の獣人の少女
打倒レキを掲げる武術少女
個人戦では体がうずうずしてしょうがなかった模様
来年こそは自分が代表になって・・・と今から気合を入れている
特にアランとダーム＝ギとの試合には大いに刺激を受けたようだ
反面、ゾダン＝ソの試合にはいささかの興味も持てなかった
そして、レキの実力に改めて感激し、学園に戻ったら絶対に模擬戦を申し込もうと今から楽しみにしている
打倒・・・
「ミームさんは出れませんよ」
武器は拳と足、つまりは徒手空拳
魔術の適性は赤系統
等級は基礎魔術がようやく使えるようになった
座学は壊滅的
クラス内順位：
座学：十位
魔術：十位
武術：三位
総合：九位
――――――――――
ユーリ＝サルクト：
フロイオニア王国サルクト子爵家の三男
なんでもそつなくこなす器用な少年
ゾダン＝ソのパワープレイに唖然とし、自分も勝てないだろうねとこっそり冷や汗をかいていた
そのゾダン＝ソを一撃で倒したレキにスカッとしたり仲間として誇らしさを感じたりと、今年の大武闘祭は一観客として楽しんでいる模様
一応、ミリアルニルスやアランの戦い方は参考になっている模様
武器は騎士剣
魔術は青と緑系統
等級は中級まで
座学は結構得意
クラス内順位：
座学：五位
魔術：七位
武術：七位
総合：七位
――――――――――
カルク：
フロイオニア王国内にあるラーシュ村出身
平民
武術の才を持つ平民出の少年
ミーム同様うずうずしつつ、ユーリのように楽しんでもいる
ゾダン＝ソに関しては、俺だったらこう戦うのにな、などとこちらも楽しげに語っていた
武器は剣
魔術は赤系統
等級は初級まで
座学はミームよりかろうじて上（目糞鼻糞）
クラス内順位：
座学：九位
魔術：九位
武術：六位
総合：十位
――――――――――
ガージュ＝デイルガ：
デイルガ伯爵家嫡男
口は悪いが意外と仲間思いなチームの司令塔
大武闘祭には出られないが、来年以降の為分析に余念がない
ゾダン＝ソのような相手にはレキやカルクをぶつけるとして、自分はやはり後方支援だろうなと戦術を決めた
来年はアラン殿下もいないし、おそらくは僕達も出られるだろうな、と
武器は剣
魔術は赤系統
等級は中級
座学も優秀
クラス内順位：
座学：四位
魔術：六位
武術：八位
総合：六位
――――――――――
ルーシャ＝イラー：
ライカウン学園からの編入生
一年生の時は学年の代表になるほど優秀な生徒
古巣であるライカウン学園の生徒が二人とも無詠唱で魔術を使っているのを見て焦っている
そんなライカウン学園の代表がレキと全力で戦っている姿を羨んだ
そして、レキの黄金の輝きにしばし呆然としていた
武器は杖
魔術は青と黄系統
等級は中級まで
座学も優秀
編入試験の成績：
座学：三位
魔術：八位
武術：九位
総合：七位
――――――――――
レイラス：
レキ達の担任
明るい茶色の髪
背は高くプロポーションは良い
レキとアランの一戦には少々冷や汗をかかされた
が、何よりもアランが望んだ事であり、最後の大武闘祭でもある事から怒れずにいる
――――――――――
アラン＝イオニア：
フロイオニア王国王子
フロイオニア学園四年生
学園生活最後の大武闘祭
今年も勝ち進み、レキと決勝を競う事が出来た
勝ちたくなかったかと問われればもちろん勝ちたかったが、それよりレキがあそこまで実力を出してくれた事が素直に嬉しく、そして誇らしかった
ダーム＝ギとの一戦も誇りであり、大武闘祭の全ての試合がアランの糧になるだろう
――――――――――
ローザ＝ティリル：
ティリル侯爵家令嬢
フロイオニア学園四年生
アランとレキの最後の戦いをただただ見守った
宿に戻った後、もうあんな無茶はしないでくださいと思わず涙したとか
それでも戦っているアラン様は誰よりも素敵でしたとも
――――――――――
フィルア：
女子生徒
騎士剣術の使い手
フロイオニア学園四年生
学園で行った武闘祭でも見せなかったレキの実力に少々不満を感じつつ、もし自分だったらと想像し身震いした
騎士になったらもっと鍛錬しないとと、今から気合を入れている
――――――――――
ジガ＝グ：
獣人の生徒
獣人としての種族はグ（狐）族
フロイオニア学園四年生
大武闘祭は今年も見ごたえのある試合が多かったが、ゾダン＝ソ、あれはだめやな～と少々呆れ気味
ついでにプレーター学園の魔術への理解の無さにも少々呆れていたようだ
なお、マチアンブリ学園の試合は楽しく笑い転げていたらしい
――――――――――
ラリアルニルス：
（ラリア＝ル＝ニルス）
森人の生徒
森人にしては珍しい大剣の使い手
フロイオニア学園四年生
ミリアルニルスとゾダン＝ソの一戦には思わず我を忘れかけた
ローザ達が止めなければ乱入していたかも知れない
医務室でミリアルニルスを見舞った後、ゾダン＝ソだけは俺が倒すと気合を入れた
――――――――――
森王カミルサラルス：
フォレサージ森国の王
魔術大国フォレサージの王であり魔術馬鹿
精霊を祖とする森人の王であり、レキの魔力に精霊を見ている代表
今年の大武闘祭の開催国の代表
自国の生徒が皆無詠唱に到達していたのが何よりも誇らしく、これでフォレサージ森国が魔術で遅れを取り戻せましたねとご満悦
そしてレキの黄金の輝きに呆然とし、気付けば滂沱の涙を流していたそうだ
――――――――――
フィース＝ミル＝ライカウン：
ライカウン教国教皇
創世信教の教祖
精霊と創生神の信者
光の精霊の申し子であるレキを崇敬しまくっている
準決勝、そして決勝で見せたレキの黄金の輝きに崇敬の念が留まる事を知らない
――――――――――
アリル＝サ：
プレーター学園の卒業生
昨年の学園代表
現在は冒険者として活動中
ランクは既に黒鉄
レキの試合を純粋に楽しみ、その実力に惚れ直した模様
なお、「ダーム＝ギやゾダン＝ソと戦ったら勝てるか？」という質問には「余裕」と答えた
（実際余裕で勝てる）
――――――――――
リリル＝ヤ：
プレーター学園の卒業生
アリルのチームメイトであり、今も冒険者としてチームを組んでいる
ランクは黒鉄
レキの試合を純粋に楽しみ、その実力に驚愕しつつしばらくポ～っとしていた
――――――――――
ミルアシアクル：
フォレサージ学園の卒業生
昨年の学園代表
現在は冒険者として活動中
ランクは黒鉄
レキの試合を純粋に楽しみ、その黄金の魔力に感激、膝から崩れ落ちた
――――――――――
サラ＝メルウド＝ハマアイク：
→サラ＝メルウド＝ソドマイク：
マウントクラフ学園の卒業生
昨年の学園代表
卒業後は剣の鍛冶士となるべく修練中
レキの試合を純粋に楽しみ、その圧倒的な剣技に珍しく唖然とした
――――――――――
グル＝ギ：
名前だけ登場
昨年の大武闘祭での所業は学園で語り草になっているらしい
――――――――――
カミルサラルス：
名前だけ登場
なんだかんだ後輩の面倒見は良いらしい
――――――――――
ミリアルニルス：
フォレサージ学園代表
ラリアルニルスの幼馴染
ラリアルニルスと共に鍛えた剣術と、崇敬するレキを目標に会得した無詠唱魔術を用いて戦う
実力は高かったが、ゾダン＝ソの防御力の前になす術も無く敗れる
――――――――――
ゾダン＝ソ：
プレーター学園代表
象の獣人
恵まれた体躯による圧倒的な力での攻撃を得意とする
武術の心得は全くない
その体躯と力に反して精神は未熟
以前は気弱で臆病ないじめられっ子だった
鈍重な体躯で戦う事も出来ず、サンドバックのような扱われ方だった
とある事件をきっかけに豹変、暴君と化す
相手に勝つ事より相手を蹂躙する事が好き
――――――――――
ダーム＝ギ：
プレーター学園
狼の獣人
鍛え抜かれた体、鍛錬を重ねた武術で戦う戦士
身体能力は高く、精神も高い
己を高める、強者と戦う事を楽しむ
昨年の武闘祭で見たアランとレキとの決勝戦に感動し、次は自分も戦いたいと心から思った
準決勝でアランと当たり、満足のいく戦いが出来たようだ
――――――――――
タムルミルニス：
フォレサージ学園
無詠唱魔術を会得し、更に同じ魔術による速射を得意とする
レキを尊敬しつつ、そのレキと腕試し出来た事を光栄に思っている
――――――――――
フィルス＝ミーリス：
ライカウン学園
青系統を得意とする無詠唱魔術の使い手
一回戦は魔術を反射する盾をものともせずに快勝
二回戦でアランと戦い、惜しくも敗北した
アランに敬意を抱いているが、レキはそれ以上
――――――――――
ラーラ＝リラー：
ライカウン学園
青系統を得意とする無詠唱魔術の使い手
その技量は高くレキが感心するほど
そして、レキに対する崇敬の念も高く、レキが感心するたびに創生神へ感謝を捧げていた
――――――――――
ジル＝ノームコート＝クラビイク：
マウントクラフ学園
棍が専門
己が造り上げた大棍棒を用いて戦う
振り回したり振り下ろしたり
ただその分小回りはきかず懐に入られたら弱い
――――――――――
ジグ＝リックプライン＝ハマアイク：
マウントクラフ学園
槌が専門
己が造り上げた大槌を用いて戦う
山人ゆえに力は強く、ゾダン＝ソにだって負けていなかった
が、ゾダン＝ソの破れかぶれの特攻に不意を突かれ敗れた
――――――――――
サクス＝ナーラ：
マチアンブリ学園
今回のお笑い枠
昨年の代表達が騙されたと言う魔術反射の盾を持って出場した
自分のは本物だと信じていたが・・・残念
――――――――――
ミダス＝カーラ：
マチアンブリ学園
マチアンブリ学園きっての才女
数多くの生徒達が騙されたと言うとある店の試練を見事に突破し、本物の武具を手に大武闘祭に出場した
己の才を存分に披露できたため、早々に降参した
――――――――――
ヤラン：
マチアンブリ商国出身
今年もまた大武闘祭の司会を務める
何気に人気者
――――――――――
フィルニイリス：
フロイオニア王国宮廷魔術士長
フロイオニア学園の魔術講師
大武闘祭で今年も解説役を担う
一番試合が見やすい席だから、という理由である可能性あり
