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黄金の双剣士  作者: ひろよし
三章:レキの力
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第55話:街の散策とトラブル

「どこ行くの?」

「そうですね、まずは服屋に行きましょうか?」

「え~、もう服はいいよ」

「あら?

 エラスの街より品揃えは良いと思いますよ?」

「オレ、この服だけでいい」

「わらわもじゃ」

「あらあら。

 ダメですよふたりとも。

 同じ服ばかり着てちゃ。

 服は毎日着替えないと」

「「え~・・・」」

「・・・ふふっ」


服屋と聞いて、レキとフランが揃って嫌そうな顔をした。

同じ理由に、指摘すればやはり同時に不満を漏らす。

すっかり仲良くなった二人に、リーニャも思わず笑みをこぼす。


「仕方ありませんね。

 先に食料の補充をしましょう」

「うん!」

「お菓子っ、お菓子も買うのじゃ!」

「あらあら」


食料の補充と聞けば途端に笑顔になる二人である。

フランが笑顔になった理由は言わずもがな、レキとてそれは同じだろう。


先を歩くのはレキとフラン。

その後ろをリーニャがついて歩く。


食料の補充に始まり、嫌がる二人を言葉巧みに誘導しての服屋、その後ご褒美として武具屋に立ち寄り、休憩の為に軽食屋へ入った。

必要な物もしっかり購入でき、レキとフランも楽しんでいるようだ。


レキはエラスの街には無かった初めて見る店や屋台に目が奪われ、フランは珍しい物を見つける度にふらふらと近づいて行こうとする。

そんな二人にリーニャが説明し、注意し、諌め、そして引き止める。

軽食屋に寄ったのは、むしろリーニャの休憩の為だった。


「ふたりとも、もう少し落ち着きなさい」

「「ごめんなさい」」

「はいよろしい」


注意をすればこれまた仲良く頭を下げる二人に、今度は苦笑を漏らすリーニャである。

出会ってからまだ半月も経っていないのに、二人はすっかり仲良くなった。

リーニャも微笑ましいやら呆れるやらだ。


「そろそろ戻りましょうか」

「「え~」」

「あら?

 もう行く所は無いと思いますよ?」

「まだあっちの方行ってないよ?」

「うむ、なにやら面白そうじゃ」

「いえ、流石にあちらは・・・」


レキが指差す方向にあるのは、いわゆるスラムである。

今まで見ていた場所とは明らかに異なる雰囲気を漂わせる一角に、リーニャが思わず眉を潜めた。


「「スラム?」」

「ええ」


エラスの街では近づく事のなかった場所。

もっとも、エラスではこちらから近づく前にスラムの住人が絡んできてしまったが、おかげでスラムについて碌に説明していなかった事に今更気付いた。

概要をざっと説明したリーニャだが、レキとフランには難しかったのか首を傾げるばかりだ。


「レキ君ほどの実力があればまず大丈夫だとは思いますが、何があるか分かりませんから」

「ん~」

「第一、フランをそんな危ない場所に連れて行ってはダメだと思いませんか?」

「そっか」

「ふふっ、ありがとうございます」


フランが危ないと諭せばレキも納得してくれた。

少しは護衛としての意識が出たのかも知れない。


「わらわは平気じゃ!」


そんなリーニャの心も知らず、ダシにされたフランの方は納得がいかない模様だ。


「怖い人がいっぱいいるのですよ?」

「レキがいれば大丈夫じゃ!」

「道端にも色んな物が落ちてたりしますよ・・・糞尿とか、死体とか」

「うにゅ・・・。

 み、見なければ大丈夫じゃ」

「物乞いとか盗人とかもいますよ?

 フランのポケットに入ってる宝物とか」

「にゃ!」


思わず自分のポケットを押さえるフラン。

そこには、魔の森の小屋でレキから貰った石が入っていた。

最初はただ綺麗だからという理由で惹かれた石は、レキから貰った事で大事な宝物になったのだ。

手の平サイズのその石は、表面は磨かれたようにつやつやしており、今もフランの手の中で白く輝いている。

宝石と言われれば納得してしまうほどに綺麗な石だった。


「う~・・・分かったのじゃ」

「よろしい」


ポケットから出した石を見て、フランもようやく諦めた。

スラムを見学するリスクとしては割に合わないのだろう。


「では戻りましょう」

「うん」

「うむ」


二人の了承を得たところで、散策を終え宿へと戻る事になった。

リーニャに続いて、フランも席を立ったその時。


「あっ!」


手に取って見ていた大事な石。

立ち上がりながらポケットにしまおうとしていたフランが、誤って石を落としてしまった。

石は地面に落ちても割れる事は無かったが、丸い形が災いしそのままコロコロと転がって行った。


「ま、待つのじゃ!」


転がる石をフランが追いかける。

石はそんなフランの手から逃れるように転がり続け、そして・・・。


「おっ、なんだこりゃ?」


丁度、スラムから現れた男に拾われてしまった。


――――――――――


「兄貴、なんすかそれ?」

「ん?

 タダの石だな」

「なんだ、石っすか」

「ちっ、つまんねぇ」


スラムから出てきた男は、拾った石をしげしげと眺めた後、一つ舌打ちをした。

一緒にいた小柄な男、おそらくは拾った男の子分なのだろう男も、拾った男に賛同するようにつまらねぇっすね、などと言う。


「のう」


と、フランが拾った男に声をかけた。


「あ?

 なんだガキ」

「へっへっへ、なかなか可愛い顔してんじゃねぇっすか、ねぇ兄貴」

「おめぇ・・・」


声をかけたフランを値踏みするように、男達が無遠慮に眺める。

子分の方など舌なめずりすらしている。

その表情や態度に思わず後ずさりそうになるフランだが、ぐっとこらえて再度男達に声をかけた。


「その石はわらわの大事な石なのじゃ。

 返してはくれんか?

 拾ってくれた礼はするぞ」


フランとしては当たり前の事を言ったはずだった。

男達にとってはなんの価値も無い石でも、フランにとっては唯一無二の宝物。

それを自らの不注意で落としたわけで、拾ってくれた者にはそれがどんな相手だろうと礼をするのが筋だと思ったのだ。


そんなフランの純真な想いは、男達には通じなかった。


「ほう、お礼ねぇ・・・」

「へへっ・・・」


フランの言葉に拾った男は顔に下卑た笑みを浮かべ、子分は更に無遠慮に、フランの全身を舐め回すように見た。


「うぅ・・・」


男達の視線にフランが耐え切れず、とうとう後ずさりしてしまったのも、この際仕方ないだろう。

そのくらい、男たちの視線は下卑たものだった。


レキがフランの横に来たのはちょうどそのタイミングだった。

当然、その後ろにはリーニャもいる。


ただ、この場にリーニャが来たのは良かったのか悪かったのか・・・。


拾った男の視線がフランからレキ、そしてリーニャへと移り、そして・・・。


「んじゃ、そこの女でいいぜ?」

「うにゃ?」


男の口から、ありえない言葉が発せられた。


――――――――――


街の通りで始まった男達と少女のやり取り。

平和なトゥセコの街での珍しい騒動は、街の住人の関心を集めるのに十分だった。

道行く人達は足を止め、仲裁するわけでもなく演劇を見るかのように見物を始めた。


「何を言うておる?」

「聞こえなかったのか?

 そこのねぇちゃんをよこせって言ったんだ」

「ねぇちゃん?

 それはリーニャのことか?」

「へ~、リーニャっつ~のか。

 いい名前じゃねぇか」


男の目線はフランからリーニャへと移っている。

先ほどの子分の様に舌なめずりをしながら、リーニャの全身をくまなく見る男。

フランに向けられた以上の下卑なまなざしに、リーニャはただ嘆息するのみだ。


「やはりこうなりましたか」

「リーニャ?」


分かりやすいほど大きなため息をついて出た言葉は、近くにいたレキにしか聞こえなかった。

そっとリーニャを振り返るレキに、リーニャは曖昧な笑みを返す。


「そんなこと出来るはずなかろう!」

「ほ~、そうかい。

 だったらこの石は渡せねぇな。

 綺麗だから少しは金になるかもなぁ」

「にゃ、ダメじゃ。

 返すのじゃ!」

「だからその女と交換しろっつってんだよ」

「それもダメじゃ!」


フランと男の、交渉とも言えないやり取り。

男の言い分など到底呑めるものではない。

かと言ってどうすればいいかなど思いつくはずもなく、フランが頬を膨らませる。

そんなフランを見る男達の目には、明らかに愉悦が浮かんでいた。


「ねぇリーニャ、フラン助けないでいいの?」

「助けたいのは山々なのですが・・・」


「んで、どうすんだ?

 女を渡すか、石を諦めるか。

 二つに一つだぜ?」

「うぅ~・・・」


通常ならありえない選択肢。

よほど価値のある石なら成立したかも知れない。

あるいはリーニャがフランにとってどうでもいい存在で、フランが自分の事しか考えない傲慢な性格の持ち主ならば、侍女など簡単に男達へ差し出したかも知れない。


魔物の蔓延るこの世界では、人一人の価値が時に石ころより軽い場合もある。

借金の方に家族を売る者がいる世界だ。

大切な宝物を守る為、時には誰かを犠牲にしなければならない事もあるだろう。


だが、フランにとってリーニャはかけがえの無い存在である。

それこそこの世界のどんな宝物よりも。

むしろ自分より大事な存在と言って良いくらいだ。


しかし、もう一つの石もまた、フランにとってはかけがえの無い宝物だった。

自分やリーニャ達の命の恩人にして、魔の森から今日までずっと一緒に旅をして来た友達。

出会ってからずっと一緒で、野原や街や村を一緒に駆けまわった。

そんな、もはや親友といって良いレキが初めてくれた大切な宝物。

フランにとってはどんな宝石より価値のある物だ。

それを手放すなど、フランに出来るはずもない。


「フラン大丈夫かな?」

「何分彼らが要求しているのは私ですから」

「どういうこと?」


「お金ではダメなのか?」

「金だぁ?」


「あ~あ、ダメですねこれは」

「リーニャ?」


石は大事、でもリーニャは渡せない。

だからこそ出した新たなる提案。

その提案もまた、悪手であった。


「へへっ、そうだな・・・。

 んじゃあ金貨十枚でどうだ?」


金貨十枚。

それは平民の家族が十年は暮らせる金額。

ただの石ころにそんな値段をつけるなど、本来ならありえない。

だが、この石はフランにとってとても価値のある石である。

加えてフランは王族、金銭感覚も若干ずれている。

金貨十枚程度、惜しくはなかった。

リーニャを渡すくらいなら、金貨など百枚出しても問題は無いのだ。


「分かった。

 金貨十枚じゃな!」


当然、フランはその提案を飲んでしまう。


「へっ?」

「金貨十枚じゃろ?」

「お、おぅ」

「金貨十枚渡せば返してくれるのじゃな?」

「お、おうよ」

「良かったのじゃ・・・」


背後で見守るリーニャが溜息を漏らすのにも気づかず、フランは先程までの不満そうな顔を一変させ、笑顔で承諾してしまった。


「レキ君。

 お願いがあります」

「何?」

「えっとですね・・・」


「早く石を返すのじゃ!」

「へっ、金貨が先だ」

「分かったのじゃ」

「へへっ」

「よし。

 リーニャ!リーニャ!」


リーニャがこっそりレキに耳打ちする傍らで、フランと男との交渉(?)が纏まった。

あいにくとお金を管理しているのはリーニャであり、支払いするにはリーニャを呼ぶしかなかった。

彼らの最初の狙いがリーニャである以上、そのリーニャを彼らに近づければどうなるかなど、フランは考えもしなかったのだ。


「きゃっ!」

「へへっ」

「にゃ!

 リーニャ!」

「おっと、お前さんはこっちだ」


フランの傍まで来たリーニャは、男の子分にあっさりと捕まった。

更にはフランまでもが男に捕まり・・・。


「な、何するのじゃ!」

「な~に、どうせなら金貨も女も両方頂こうと思ってな」

「にゃ!?」

「ついでもお前さんも来るか?

 そうすりゃ石は渡してやるぜ?」

「兄貴、流石っす」


金貨を支払う為にリーニャを呼んだという事は、金はリーニャが持っているという事だ。

リーニャを捕まえれば、お金が丸ごと手に入る。

男の狙いが金かリーニャである以上、この結果は必然だった。


人の持つ悪意を、フランが知らな過ぎただけなのだ。


「なぜじゃ!?」

「あ~ん?」

「わらわはちゃんと金貨を払うと言うたのじゃ!」

「・・・」

「お主もそれでいいと言うたじゃろう!

 なのになぜじゃ!!」

「・・・ぷっ」


信じられないという表情から一転、ようやく事態を悟ったフランが叫ぶ。

フランは正しく彼らにお願いをした。

金銭で解決するならと、相手の要求にも応じようとした。

その結果がコレである。

男に腕を掴まれたまま睨むフランの目には、涙がにじんでいた。


「ぶぁ~っはっはっは!

 こりゃまたお育ちのよろしいこって」

「騙された事なんざねぇんでしょうなぁ」

「全くだ」


そんなフランを男達は嘲笑う。

予想以上に上手くいき、今は全てが男達の手の中だ。

石ころはともかく、金も女も手に入れた男達の笑いは止まらない。

そんな男達に、フランは涙のにじんだ目で睨む事しか出来なかった。


「分かりましたか、フラン」

「?」

「なんだ?」


そんなフランに、男の子分に捕まりながらリーニャが声をかけた。


「リーニャ?」

「世の中にはどうしようも無い人達がいます。

 人の善意を踏みにじり、自分さえ良ければそれで良しとしてしまう人達です。

 いえ、人以下の存在ですね」

「おぃ、そりゃ誰のことだ?」

「言わなければ分かりませんか?

 いえ、言ってもわからないのでしょうね。

 何せ人以下の存在ですから」

「てめぇ!」

「あらっ、怒ると言うことは言葉が分かるのですか?

 驚きました。

 人以下と言うのは改めましょうね」

「おぃ!」

「なんでしょう?

 ゴブリンさん」

「なっ!

 てめぇ!!」


フランを諭すように語りだしたリーニャだが、その言葉に反応したのは男達の方だった。

挑発するのも目的だったのだろう、男がまんまと激昂する。


「拾ってくれた方に礼を尽くそうとしたフランの想いを踏みにじったあなた方など、ゴブリンで十分です」

「・・・てめぇ」

「フランが大事にしようとする想いを利用して女性を要求、金と聞けば法外な値段。

 その両方を得ようとフランを騙し、更にはフランにまで乱暴を働くとは・・・」

「うっせぇ!

 なんか文句あんのか!」

「あるから言っているのです。

 先ほどからずっと言っているのですが、やはりゴブリンには理解できませんか?」

「がっ・・・へん。

 うだうだ言っても結局はお前もこの嬢ちゃんも俺らのもんだ。

 もちろん金もな」

「あらっ?

 それはどうでしょうね」

「へっ、強がるのも今のうちだぜ。

 俺らのヤサに戻ったらたっぷりかわいがってやっからよ」

「兄貴、オレはそっちの嬢ちゃんでいいっすか?」

「おめぇ・・・」


リーニャと男達のやり取りを聞いているフランの胸中は今、激しい後悔に苛まれていた。


自分が石さえ落とさなければ。

リーニャと交換などと言われた時に拒否していれば。


何もかもが今更。

石は返ってこず、リーニャは捉えられ、あまつさえ自分までも・・・。


フランが自分の軽率な振る舞いを後悔している最中、リーニャと男達のやり取りは続く。


「こんな真似をしなければ女性に縁などなさそうですね?

 人を襲い巣に連れ帰る。

 まさにゴブリンの所業です」

「さっきから黙って聞いてりゃ言いたい放題言いやがって!」

「あらっ?

 あなたもちゃんとおしゃべりしていたではありませんか?

 もう忘れたのですか?

 知能もゴブリンですか?」

「がぁ~!」

「あらあら。

 いよいよゴブリンみたいになりましたね?」


怒りのために顔を真っ赤にした男が言葉にならない叫びを上げた。

その様はまさにゴブリンの如し。

挑発し続けたリーニャはどこか楽しそうだ。

もしかしたら、レキがカランの村人をゴブリンと称した事を思い出しているのかも知れない。


フランを泣かせた以上ただでは済まさないと考えてはいたが、どうやら自分が思っている以上にリーニャは怒っているらしい。

いつも明るいフランが涙目で睨みつけるなど、リーニャは見た事が無いのだから。


レキがいる以上解決は容易い。

だが、曲がりなりにも相手はフランの落し物を拾ってくれた男である。

感謝の気持ちなど欠片も無いが、かと言ってただ暴力に出ればフランの教育に宜しくないだろう。

いくら相手が悪いからと言って、自分達も同じ振る舞いをすれば同格に堕ちるようなものだ。


あえて捕まり、フランから自分へ注意を引き付けたリーニャだったが、さすがに挑発が過ぎたらしい。

このままでは激昂した男達が何をするか分かったものではない。

下手をすればフランの身にも危険が及びかねず、少しばかりやり過ぎたかとリーニャが後悔しかけたが・・・事態はなんとか望んだ方向へと動こうとしていた。


「あ~~~くそっ、口の減らねぇ女だ」

「ふふっ、お褒めにあずかり光栄です」

「けっ・・・まぁいい。

 今更どう言おうが結果は変わんねぇ。

 おめぇも嬢ちゃんも俺らのもんだ」

「人を物みたいに言うのは良くありませんよ?」

「へっ、どう言おうがオメェらはオレらの手の中だ。

 そうだろ?

 嬢ちゃんは何も出来ず、オメェだってこのザマだ。

 せめて力づくで奪い返せりゃ良かったのになぁ?」

「力づく、ですか?」

「おぅそうだ。

 結局世の中力なのよ。

 力のねぇ奴ぁ全部奪われ、力のある奴が全部手にするんだよ!」

「そうですか・・・ふふっ」

「・・・あん?」


男の口から発せられた、待ち望んだ言葉にリーニャは笑みをこぼす。


「力があるものが全てを手にする。

 それがあなた達のルールで良いのですね?」

「あん、何を言って・・・」

「それでは遠慮なく・・・えいっ!」

「あでっ!」


気合を込め、リーニャが自分を捕まえている男の足を思いっきり踏みつける。

痛みに拘束していた腕を緩めた男に対し、リーニャが追撃の肘打ちを見舞った。


「がふっ!」


肘を腹に食らい、前かがみになった男へとリーニャは足を振り上げ・・・。


「はっ!」

「ぐへぇ」


そのまま相手の頭に落とした。


リーニャを捕まえていた男は、大衆の見守る中その頭を地面へと埋める事となった。

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