二十章:登場人物
レキ:
魔の森の少年
白髪黒眼
少しずつ男の子っぽくなっているがまだまだ女の子っぽい顔
大分背も伸びた
大武闘祭優勝と言う栄冠をひっさげ学園に帰ってきた
それがどれほど凄い事はレキ本人は良く分かっておらず、むしろ学園の生徒達の方が分かっているかも知れない
学園に戻ってからしばらくの間はミルを筆頭に大武闘祭の事を聞かれまくった
そんなレキが新たに挑むのは・・・
武器は双剣
魔術は四系統全てにおいて上位系統を使える
座学は苦手だが頭は悪くない
入学試験の結果:
座学:七位
魔術:一位
武術:一位
総合:三位
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フラン:
本名フラン=イオニア
フロイオニア王国の王女
レキより背が低い事を悔しく思っている
元々一目置かれていたレキが前代未聞の記録を打ち立てた事で周囲から引っ張りだこになり、少々寂しさを感じている
それがレキに対する独占欲の表れなのか、それとも単に構って貰えない事への不満なのかは本人も良く分かっていない
ただ、次の武闘祭はレキと一緒に出たいと思うようになった
武器は双短剣
魔術は赤と緑系統
等級は中級まで
座学はあまり好きではないがレキに追い抜かれぬよう頑張った為成績は良い
入学試験の結果:
座学:四位
魔術:二位
武術:三位
総合:二位
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ルミニア=イオシス:
フィサス領領主ニアデル=イオシスの一人娘
日々の鍛錬のおかげですっかり元気に
身長がレキより高い事を少し気にしている
レキを取り巻く環境の変化に対応すべく、まずは最上位クラスの女子で結託しようと考えている
どうせならそのままフランを筆頭にレキを囲っても・・・
まずは来年も同じメンバーでいられるよう目先の問題である試験に対応中
武器は槍
魔術は青と黄系統
等級は中級まで
元々読書が好きだったせいか座学はとても優秀
入学試験の結果:
座学:二位
魔術:三位
武術:二位
総合:一位
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ファラスアルム:
(ファラ=ス=アルム)
森人の少女
肩の辺りで揃えた、緑色のふわふわした柔らかそうな髪と大きくてくりくりとした優しそうな目
身長はそれなりに高く、ルミニアの次くらい
学園に来る前に抱いていた劣等感もだいぶ解消され、心機一転また頑張りますと気合を入れている
不得手な武術の鍛錬にも精を出し、入学した頃よりだいぶマシになった
後は気弱で引っ込み思案が解消されれば完璧である
武器は杖だが武術はからっきし
魔術は青系統
等級は初級まで
読書好きでその知識量はルミニアを上回る
入学試験の結果:
座学:一位
魔術:五位
武術:十位
総合:六位
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ユミ:
エラス領にある村出身の少女
水色のショートカットの髪の毛
身長は若干低くフランとレキの間くらい
女子の中ではある意味最も安定している
私生活も完ぺきで、伊達に侍女見習いとして働いていなかったと言ったとこ
そんな彼女の能力と人格は、ルミニアが将来レキハーレムに絶対入れたいと思うほど
武器は大剣→長剣
魔術は青系統
等級は初級まで
座学はそこそこ
入学試験の結果:
座学:五位
魔術:四位
武術:六位
総合:四位
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ミーム=ギ:
プレーター獣国出身の獣人の少女
獣人としての種族はギ(狼)族
濃い灰色の髪の毛と狼の耳としっぽを持つ
レキの大活躍っぷりを目の当たりにし、来年は自分もと学園に戻ってからと言うもの鍛錬に明け暮れている
座学の勉強そっちのけで鍛錬していたところをルミニアに見咎められ、お説教された
差額の成績が悪ければ来年は上位クラスかも知れませんよ?と脅され戦々恐々している
武器は拳と足、つまりは徒手空拳
魔術の適性は赤系統だが今はまだ使えない
座学は壊滅的
入学試験の結果:
座学:十位
魔術:十位
武術:四位
総合:九位
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ユーリ=サルクト:
フロイオニア王国サルクト子爵家の三男
薄茶色の髪
人当たりの良い性格の為か、何気に他クラスから相談される事も多い
今回レキのおかげとは言え大武闘祭優勝という経験を得た事で、更に人脈が広がりつつある
実は自分の実力に不満を抱くようになり、こっそり鍛錬に励んでいたりする
武器は騎士剣
魔術は青と緑系統
等級は初級まで
座学は結構得意
入学試験の結果:
座学:三位
魔術:六位
武術:七位
総合:五位
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カルク:
フロイオニア王国内にあるラーシュ村出身
平民
燃えるような赤い髪
チーム戦で優勝したものの、自分の貢献がどの程度だったかは言われるまでも無く分かっているつもり
学園に戻ってからひたすら鍛錬に明け暮れている
ミーム同様座学次第では・・・と脅され泣く泣く机に向かっている
武器は剣
魔術は赤系統
等級は初級まで
座学はミームよりかろうじて上(目糞鼻糞)
入学試験の結果:
座学:九位
魔術:八位
武術:五位
総合:七位
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ガド=クラマウント=ソドマイク:
マウントクラフ山国出身の山人の少年
背は低いが非常にがっしりしている
一見すると十歳には見えない
口数は少ないがしゃべらない訳では無い
プレーター獣国からの帰国中、マウントクラフ学園のサラやギムから鍛冶についていろいろ教わった
自分の不甲斐なさ至らなさに密かに落ち込んでいる
このままではいけないと感じ、レイラスや街の鍛冶士にも相談に行った
武器は片手斧
魔術は赤と黄系統
等級は初級まで
座学はそれなり
鍛冶の専門は剣だが他も一通り習っている
入学試験の結果:
座学:八位
魔術:九位
武術:八位
総合:十位
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ガージュ=デイルガ:
デイルガ伯爵家嫡男
茶色の癖っ毛
ユーリと違い人当たりはそれほど良くないが、聞かれれば結構親切に教える性格
最近では他クラスの指揮官を集めて戦術論なんかを語っている
指揮官にもある程度実力が必要だと実感したのか、鍛錬にも精を出すようになった
武器は剣
魔術は赤系統
等級は初級
座学はそれなりに優秀
入学試験の結果:
座学:六位
魔術:七位
武術:九位
総合:八位
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レイラス:
レキ達の担任
明るい茶色の髪
背は高くプロポーションは良い
大武闘祭を終え、一息つく間もなく次の問題に取り組んでいる
まずは試験
最上位クラスの生徒なら、どれほど座学の成績が悪かろうと武闘祭の成績で相殺、来年も最上位クラスがほぼ確定しているが、本人達の為にもあえて黙っている
学生の頃、四年の時に大武闘祭に出場
ミリスと決勝を争った
結果は敗退、二位で終わった
学園の卒業生
実はミリスと同卒
卒業時の成績は最上位一位
ただし武術では最後までミリスに勝てなかった
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アラン=イオニア:
フロイオニア王国王子
フロイオニア学園三年生
プレーター獣国からの帰路でマチアンブリ学園を始めた学園の生徒と交流を深めた
未来のフロイオニア王として、他国にも顔が広くなるのは良い事だろう
反面、学園に帰ってからローザの目が厳しくなった気がしている
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ローザ=ティリル:
ティリル侯爵家令嬢
フロイオニア学園三年生
アランが活躍した事は非常に嬉しいし、交流を深めるのは良い事だと分かってはいる
人気が高まるのは当然だし、それが正当な評価である事も喜ばしいが、乙女としては複雑である
学園に戻ってからはアランにべったりで、他の生徒(主に女子)には警戒どころか威嚇すらしている
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ジガ=グ:
獣人の生徒
獣人としての種族はグ(狐)族
大武闘祭と言う一大イベントを心から楽しんだ
来年はもっと楽しもうと今からワクワクしている
暇つぶしにアランとローザを揶揄っている
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ラリアルニルス:
(ラリア=ル=ニルス)
森人の生徒
森人にしては珍しい大剣の使い手
大武闘祭で思う存分暴れてスッキリしている
来年こそは個人戦にも出てみたいものだなと、今から気合を入れている
合間を見てアランとローザを揶揄っている
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フィルア:
女子生徒
騎士剣術の使い手
他学園のレベルの高さを実感し、より一層鍛錬に励むようになった
今のままでも十分騎士団で通用するだろうが、本人は納得していない
アランとローザを揶揄うジガとラリアを物理的に止める事もある
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ミリス:
フロイオニア王国騎士団中隊長
プレーター獣国への行き帰りで鍛錬を付けてあげた事が学園でひそかに有名になっている
学園の卒業生
レイラスと同卒
卒業時点の成績は最上位クラス二位
武術は一位だったが、他ではレイラスに勝てなかった
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フィルニイリス:
(フィル=ニ=イリス)
フロイオニア王国宮廷魔術士長
フロイオニア学園の魔術講師
他国にも顔が広く、その為大武闘祭終了後は引っ張りだこだった
勧誘の声も多かったが、レキがいる以上他国に行く事は無いだろう
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ミル=サーラ:
上位クラス一番手
サーラ子爵家の令嬢
レキ達が返ってからと言うもの、大武闘祭の様子を根掘り葉掘り聞きまくった
ミリスが直々に稽古を付けてくれたと言う話を聞き、ハンカチを噛んで悔しがった
来年は最上位クラスに上がって見せます!と気合を入れている
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ライラ=イラ:
上位クラス七番手
イラ男爵家の次女
ガージュの幼馴染の少女
イラ男爵家はデイルガ伯爵家の分家
その為幼い頃からガージュの傍仕えとして一緒に育った
大武闘祭の間中ずっとガージュの安否をただ心配していた
帰ってきたガージュに思わず抱き着くところだった
チーム戦で優勝したと言うガージュを心から称賛した
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カム=ガ:
獣人の生徒
獣人としての種族はガ(熊)族
丸い耳としっぽが特徴
二年生一位の生徒
武闘祭以降対魔術士の特訓に余念がない
自分で魔術を使おうとは考えていないらしい
来年の目標はアランとレキに勝つ事
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カシーヤ=ライク:
ライク男爵家の次男
二年生二位の生徒
魔術も使えるからか、最近ではカムとの手合わせが増えた
やる気になるのは良いが、もう少し周囲にも、特に自分に気を使って欲しいと思っている
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ティグ=ギ:
獣人の生徒
獣人としての種族はミームと同じギ(狼)族
四年生一位の生徒
武闘祭以降憑き物でも落ちたかのように雰囲気が変わった
周りの生徒とも交流するようになり、貫禄すら出ている
卒業したら冒険者になるのも良いと思うようになった
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ベオーサ=キラル:
キラル子爵家の長男
四年生二位の生徒
ティグの変化に、その理由を把握している者の一人
ティグとの手合わせの機会も増え、ようやく親友と呼べる間柄と慣れた
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サマク=ダーガ:
ダーガ子爵家の次男
入学試験でレキ達に絡んでいた生徒
中位クラス在籍
レキが学年の生徒と仲良く鍛錬しているところを遠目から見る毎日を送っている
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中位クラスのある男子生徒:
光の祝祭日の休暇中、王宮で行われていた騎士団の鍛錬に参加していたレキに絡んだ生徒
中位クラス在籍
親からこってり絞られ、おとなしくしてはいるが懲りてはいない
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サラ=メルウド=ハマアイク:
マウントクラフ学園代表
四年生
プレーター獣国からの帰路でガドにいろいろ助言を送りつつ、隙を見てはレキの傍に近づこうとしていた
恋慕の情が無いわけでは無いが、一応は鍛冶士として剣士のレキに話を聞きたかった
卒業後は剣の鍛冶士になる為、ガドの父親に弟子入りする予定である
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ギム=ビルヒル=ピアスイク:
マウントクラフ学園代表
四年生
プレーター獣国からの帰路でガドにいろいろ助言を送りつつ、隙を見てはレキの剣を観察していた
剣は全ての武器に通じるからと、今から脳内に焼き付け将来の参考にする予定
卒業後は予定通り槍の鍛冶士になる予定だが、それより先に魔術を反射する盾を完成させるつもりでいる
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とある領主:
魔の森の探索に力を入れている
強力な魔物に強力な魔素
まるで人を拒むかのような森だが、彼には諦められない理由があるようだ




