十一章:登場人物
レキ:
魔の森の少年
白髪黒眼
少しずつ男の子っぽくなっているがまだまだ女の子っぽい顔
大分背も伸びた
野外演習では森を満喫したものの疎外感を抱く事に
今のところそこまで深刻な悩みと言うほどではなく、みんなが強くなれば一緒に戦えると考えるようになった
光の祝祭日で久しぶりに王宮へ戻った際、お城の侍女や騎士達、魔術士達から引っ張りだこだった
武器は双剣
魔術は四系統全てにおいて上位系統を使える
座学は苦手だが頭は悪くない
入学試験の結果:
座学:七位
魔術:一位
武術:一位
総合:三位
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フラン:
本名フラン=イオニア
フロイオニア王国の王女
レキより背が低い事を悔しく思っている
野外演習では久しぶりに魔物と戦い、自分の成長をそれなりに実感できた
ただ、レキやルミニアに比べればまだまだだとちゃんと理解している
何より自分は守られる立場の存在である事もちゃんと分かっている
それでも友達の窮地には体が動いてしまった模様
光の祝祭日で久しぶりに王宮へ戻り、両親に学園の事を嬉々として語った
武器は双短剣
魔術は赤と緑系統
等級は中級まで
座学はあまり好きではないがレキに追い抜かれぬよう頑張った為成績は良い
入学試験の結果:
座学:四位
魔術:二位
武術:三位
総合:二位
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ルミニア=イオシス:
フィサス領領主ニアデル=イオシスの一人娘
日々の鍛錬のおかげですっかり元気に
身長がレキより高い事を少し気にしている
野外演習ではミームの調子が悪い事を見抜けず窮地を招いてしまった事を反省している
将来フランを支える人材として、またレキを囲う側室メンバーとしてユミを勧誘したが、ファラスアルムとミームも誘うつもりである
ミームがレキに恋慕の情を抱きつつある事を見抜いている
光の祝祭日はレキやフランと共に王都で過ごした
フィサス領へ戻るには残念ながら日数が足りなかった
武器は槍
魔術は青と黄系統
等級は中級まで
元々読書が好きだったせいか座学はとても優秀
入学試験の結果:
座学:二位
魔術:三位
武術:二位
総合:一位
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ファラスアルム:
森人の少女
肩の辺りで揃えた、緑色のふわふわした柔らかそうな髪と大きくてくりくりとした優しそうな目
身長はそれなりに高く、ルミニアの次くらい
野外演習ではみんなのためにと頑張った
レキと語り諭された事は彼女の一生の思い出である
仲間の為率先して魔物に挑んで行くレキを魔力や魔術抜きに一人の男の子として尊敬している
光の祝祭日はフラン達に誘われ共に王宮へ行く事に
王宮魔術士団と話が出来るようサリアミルニスが取り計らってくれている
武器は杖だが武術はからっきし
魔術は青系統
等級は初級まで
読書好きでその知識量はルミニアを上回る
入学試験の結果:
座学:一位
魔術:五位
武術:十位
総合:六位
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ユミ:
エラス領にある村出身の少女
水色のショートカットの髪の毛
身長は若干低くフランとレキの間くらい
野外演習では持ち変えたばかりの長剣に苦戦しつつ、それでも仲間の為必死にゴブリンに立ち向かった
チームの前衛として確立しつつある
将来のフランの侍女として勧誘された事について真剣に悩んでいる
光の祝祭日はフラン達に誘われ共に王宮へ行く事に
本場の侍女の仕事を見学する予定
武器は長剣
魔術は青系統
等級は初級まで
座学はそこそこ
入学試験の結果:
座学:五位
魔術:四位
武術:六位
総合:四位
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ミーム=ギ:
プレーター獣国出身の獣人の少女
獣人としての種族はギ(狼)族
濃い灰色の髪の毛と狼の耳としっぽを持つ
流石に昨日の今日では調子が戻らなかった
ゴブリンごときに良いようにやられた事は元より、そのせいでフラン達の足をひっぱった事が何より応えている
悔しくて泣いたのは生まれて初めてかも知れない
光の祝祭日はフラン達に誘われ共に王宮へ行く事に
騎士団の鍛錬を見るのが楽しみ
武器は拳と足、つまりは徒手空拳
魔術の適性は赤系統だが今はまだ使えない
座学は壊滅的
入学試験の結果:
座学:十位
魔術:十位
武術:四位
総合:九位
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ユーリ=サルクト:
フロイオニア王国サルクト子爵家の三男
薄茶色の髪
ゴブリンと戦ったのは初めてだったが、自分なりに上手くできたんじゃないかなと思っている
もちろんレキやフラン、ルミニアに比べれば全然だが
なんだかんだガージュとの仲が良くなっている
光の祝祭日で久しぶりに家族と、特に二人の兄と会えるのを楽しみにしている
武器は騎士剣
魔術は青と緑系統
等級は初級まで
座学は結構得意
入学試験の結果:
座学:三位
魔術:六位
武術:七位
総合:五位
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カルク:
フロイオニア王国内にあるラーシュ村出身
平民
燃えるような赤い髪
ミーム以上に調子が戻っていないが、ゴブリンに対する恐怖は抱いていない模様
ただ、こんな事では冒険者になんかなれねぇと凹んでいる
レキが一人で反面を持った事も、カルクが自虐気味になった要因である
光の祝祭日はそんな反省もあり寮に残った
武器は剣
魔術は赤系統
等級は初級まで
座学はミームよりかろうじて上(目糞鼻糞)
入学試験の結果:
座学:九位
魔術:八位
武術:五位
総合:七位
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ガド=クラマウント=ソドマイク:
マウントクラフ山国出身の山人の少年
背は低いが非常にがっしりしている
一見すると十歳には見えない
口数は少ないがしゃべらない訳では無い
寡黙ながらチームの前衛としてゴブリンに立ち向かった
カルクが本調子ではない事を見抜き、同じ前衛として適時支えた
仲間と共に無事切り抜けた事を誇りに思っている
光の祝祭日は武具の手入れと修行の為カルクと共に寮に残った
武器は片手斧
魔術は赤と黄系統
等級は初級まで
座学はそれなり
鍛冶の専門は剣だが他も一通り習っている
入学試験の結果:
座学:八位
魔術:九位
武術:八位
総合:十位
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ガージュ=デイルガ:
デイルガ伯爵家嫡男
茶色の癖っ毛
慣れない指揮に戸惑いつつも何とか戦い抜いた
憎まれ口を叩いてはいるが、カルクの事は心配している
実力が足りていない事を実感し、以降は指揮官として皆を支える事にした
光の祝祭日ではとある女の子と共に王都と伯爵領の間にある街へ行き、そこで父親と合流し王都へむかった
武器は剣
魔術は赤系統
等級は初級
座学はそれなりに優秀
入学試験の結果:
座学:六位
魔術:七位
武術:九位
総合:八位
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レイラス:
レキ達の担任
明るい茶色の髪
背は高くプロポーションは良い
何とか無事野外演習を終えることが出来て胸をなでおろしている
今後二度とこんなことが起きぬ様、より一層厳しく指導する事を心に誓った
光の祝祭日は学園でお仕事
学園の卒業生
実はミリスと同卒
卒業時の成績は最上位一位
ただし武術では最後までミリスに勝てなかった
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フィルニイリス:
フロイオニア王国宮廷魔術士長
無詠唱魔術の指南役として学園で魔術講師を担当している
野外演習も無事終わり、通常の授業に戻った
一応レキ達最上クラス以外の授業も見ているが、無詠唱に至っているのはレキ達を除けばアランくらいな為、演習期間中は代理を立てている
魔術の授業では詠唱魔術を用いて無詠唱魔術のレキに勝利して見せた
なお、勝利した権利を使いレキの背中に乗りまくった
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サリアミルニス:
元レキ付きの侍女
魔術講師として派遣されたフィルニイリスの補佐を務める
野外演習も無事終わり、通常の授業に戻った
基本的にはフィルニイリスの補佐を務めているが、フィルニイリスの都合がつかない場合は代理で授業を行う事もある
結構好評
光の祝祭日の期間はレキの専属侍女に戻り、思う存分お世話した
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ミリス:
フロイオニア王国騎士団中隊長
野外演習終了後、リーニャと共に王都へ戻っている
王宮では皆の前でレキと手合わせし、身体強化無しと言う条件下ではあるが勝利してみせた
レキとの手合わせを求め騎士団が争っている件について、中隊長として頭を痛めている
時には実力で黙らせる事も
学園の卒業生
レイラスと同卒
卒業時点の成績は最上位クラス二位
武術は一位だったが、他ではレイラスに勝てなかった
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リーニャ:
フロイオニア王国王宮侍女にして元フランの専属侍女
野外演習終了後、フランの案内でアデメアの街を散策した
卒業生という事もあり、実はフランより詳しいのだが黙っていた
光の祝祭日で王宮へ戻ってきたフランのお世話が出来てご満悦である
学園の卒業生
卒業時の成績は最上位クラス首席
座学・魔術・武術全てで一位だった
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ニアデル=イオシス:
フィサス領領主にしてルミニアの父親
槍のイオシスの異名を持っている
娘のルミニアに少しでも早く逢う為・・・ではなくレキと手合わせする為一足早く王都へやってきた
レキにぶっ飛ばされつつルミニアの学友達に鍛錬を付けたりもした
領地はだいぶ元気になった妻に一任している
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アラン=イオニア:
フロイオニア王国王子
十二歳
フロイオニア学園三年生
学園ではフランとの接点が現段階では全くない為、残念な面が表に出てこず非常に優秀な生徒
妹が絡まなければ優秀、と言うのは三年生全員の共通の認識
野外演習での一件を聞き、レキを問い詰めた
武器は騎士剣と盾
魔術は赤・青・緑の三系統
等級は中級まで
座学も優秀で、三年生最上位クラス一位
加えて人望もあり、申し分ない三年生の代表である
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アランの学友達:
取り巻きと言うより友人でありクラスメイト
アランを過剰に持ち上げる訳では無いが、学園でのアランはある一部を除けば非常に優秀な生徒である為、自然と評価が上がっている
アランにお世話になった者も多く、尊敬している生徒も多い
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レキに絡んできた生徒:
レキとはクラスが違う為今まで接点が無かった
入学前も後も取り巻き達と一緒に居た為、入学して数か月経っても貴族としての気分が抜けきっていない
なお、野外演習では生まれて初めて見るゴブリンに逃げ惑った
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レキに絡んできた生徒の親:
王都から領地が遠く、これまでこれと言った事件も起きていなかった為情勢に疎い
そのツケを今回支払わさせられる結果となった
なお、息子のしでかした事ではあるが親としてしっかりと方々に頭を下げた為、評価を多少下げる程度で収まった
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デイルガ伯爵家当主。
フロイオニア王国の領地を治めている
息子のガージュがフランやルミニアと仲良くしている事を知り、良くやったと褒めた
魔の森やレキについて興味がある模様




