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黄金の双剣士  作者: ひろよし
六章:レキと新しい年
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第121話:アランの説得

フィルニイリスとニアデルを待つ間、レキ達は王宮のとある一室でのんびりと過ごしていた。

先程、自分を置いて行くなという涙交じりの訴えをレキが即答しなかったのがダメだったらしい、むくれるフランを宥めつつ、レキ達はお茶とお菓子を堪能していた。

フランだって分かっているのだ、自分がどれほど訴えようとも結局は父親である国王ロラン次第である事は。

それでもレキだけは味方でいて欲しかった、という事だろう。


今はただ、フィルニイリス達を待つしかなかった。


「おお、探したぞフラン。

 どこに言ったかと思えば、こんなところにいたのか」

「うにゃ?

 兄上」


そんな中、どこからともなくアランがやってきた。


宴に参列した貴族の子供の中にはアランの学友も何人かいた。

一足先に戻っていく学友を、アランは見送っていたのだ。

それも終わり、愛する妹フランの下へと参上したのである。


「何をむくれているのだ?」

「・・・兄上には関係ないのじゃ」

「なっ!」


むくれるフランに理由を問えば、返ってきたのは無慈悲な一言。

ただでさえ機嫌の悪いフランにそっけなくされ、アランが悲痛の声を上げた。


「・・・なぁレキよ、フランの機嫌が悪いのは何故だ」

「えっと・・・」


これ以上フランに話しかけても無視されるのが分かったのか、アランは仕方なくレキに聞いた。


鍛錬中、レキはあまりアランを粗雑に扱わなかった。

アランが王族だからとか、フランの兄だからという理由ではない。

勝てないと分かっていても、それでも毎日諦めずに挑んでくるアランを、レキは好ましく思っているのだ。

フラン以外には興味が無さそうなアランが、武術や魔術を真面目に鍛錬しているのもレキには好印象だった。


そんなレキの態度はアランにも伝わっているらしく、アランもレキにはそれなりに好意的だ。

もちろん自分を差し置いてフランの護衛になったレキに思うところはあるが、同時にフランの命を救った事には心から感謝している。

「自分が勝てたらフランの護衛を代わる」などと言っては見たものの、最近では自分がいない時くらいはレキに任せてもいいのではないか、などと思うようになっているほどだ。

もちろんフランの一番の座を譲るつもりは無い。


「お墓参りに行こうと思ったんだけど・・・」

「墓参りというと・・・まさか魔の森か?」

「う、うん」

「・・・なるほど、それでか」


それだけで事情を察するアランである。

何度も言うが、フランさえ絡まなければアランは結構優秀なのだ。


「あ~、フランよ」

「・・・ふん、じゃ」

「ぐうっ」


事態を察したアランが、フランに何か言いかけた。

だが、不機嫌なフランはそんなアランをまともに取り扱わなかった。


あまりな対応に、アランが崩れ落ちた。


「・・・フ、フランよ」

「・・・なんじゃ」

「おぉっ!

 あぁ、いや」


それでも負けずに問いかけ、返事が返ってきただけで喜んでしまうアランである。

とは言え、それで終わってしまっては意味が無い。

今から話す事は、王族として、フランの兄として言っておかねばならない事だからだ。


「良いかフラン。

 レキは確かにフランの護衛だ。

 今は、だが」

「これからもじゃ」

「ぐふっ」


どれだけ不満があろうともそこは譲れないらしい。

そんな事にすらいちいち衝撃を受けるアランである。


「だ、だがなフランよ。

 いくらレキが護衛についているとは言え、それでも魔の森は危険なのだぞ」

「そんなこと兄上に言われずとも知っておるのじゃ」


魔の森の危険性など、フランはその身をもって知っている。

リーニャを亡くしかけ、ミリスとフィルニイリスですら苦戦した森。

レキがいなければ、フランは間違いなくオーガの餌になっていただろう。


だからこそ、フランは助けてくれたレキに全幅の信頼を寄せているのだ。


「レキがいれば大丈夫と思っているだろうが、それで本当に良いのか?」

「・・・にゃ?」


アランの言葉は、そんなフランに疑問を呈するものだった。


「レキがいれば大丈夫、という事はだ。

 レキがいなければ何も出来ないという事ではないのか?」

「そ、そんな事は無いのじゃ」

「魔の森はレキがいなければ行けぬのであろう?」

「そ、それは・・・」


アランの言う事は間違っていない。


そもそも魔の森は他より数段強い魔物が住み、更には高濃度の魔素に覆われた森である。


冒険者ギルドが定める魔物の強さ。

それによれば、魔の森に住む魔物は他の魔物に比べ、同じ個体でも大体二段階ほど強くなるらしい。

ゴブリンですら、魔の森の個体は上位の冒険者でも油断できない魔物となる。

フォレストウルフの群れなど、魔の森のそれはもはや災害に近い。

当然、通常の個体ですら最強に位置するオーガなど、森から出れば一国が滅びかねないだろう。


そこに加えて高濃度の魔素による魔素酔い。

上位の冒険者だろうが魔力の扱いに長ける高位の魔術士だろうが、魔の森ではおよそ半日ほどで魔素酔いになり、身動き一つ取れなくなってしまう。

そうなれば、後は森に巣くう魔物の餌にしかならない。


「レキがいなければ行けない」のは、何もフランに限った事ではないのだ。


「レキは護衛だ。

 護衛と言うのは主を守るものだ。

 それは何も、迫り来る危険から主を守れば良いというだけではない。

 分かっている危険から主を遠ざけるのも役目なのだぞ。

 魔の森が危険と言うのであれば、そこに近づけさせないのがレキの仕事であろう」

「・・・む~」


フランさえ絡まなければ聡明なアランであるが、フランが絡む事で時にそれ以上のものを発揮するらしい。


「そもそもだ。

 守られる立場のフランが自ら危険な場所に行くというのもどうかと思うぞ?

 いくらレキが強いとは言え、それにも限界があるだろう」

「レ、レキに限界などないのじゃ」

「どうかな?

 例えばオーガが群れをなして襲ってきても」

「オーガは群れないよ?」

「・・・」


魔物というのは不思議なもので、強い個体ほど単独行動を好む傾向にあるらしい。

魔の森で三年もの間魔物を狩り続けたレキは、それを経験で理解していた。


「オ、オークが群れで襲ってくるかも知れぬ」

「オークなら大丈夫じゃろ、のうレキ」

「うん」

「くっ」


オークが群れたら喜々として狩りに行く。

オークの肉はレキの大好物なのだ。


「え、え~い。

 それでもだ。

 レキとて万能ではない。

 ただでさえ足手まといなフランが共にいれば、万が一という事もあるだろう。

 ・・・先日の、ルミニアのようにな」

「あっ!」

「っ!」

「にゃ!

 兄上っ!」


アランが最後に付け加えた台詞。

それはフランだけでなく、レキや、それまで黙って聞いていたルミニアにも衝撃を与えた。


子供達だけで王都に出かけ、その結果ルミニアが攫われてしまった事件。

それはある意味、レキの力を過信した結果とも言える。


もちろんフランやルミニアにも、加えて王都の治安そのものにも問題はあった。

それでもレキがいれば大丈夫だと思ったからこそ、子供達だけで出かけてしまったのだ。


「あ、あれは私が」

「違うのじゃ、そもそもあれはわらわが」


悪いのはレキではなく、むしろ自分達にこそ問題があったのだとフランとルミニアが反論した。

事実、レキの行動自体はそれほど問題では無かったのだ。


一人で自由市場の中へ入ってしまったのはフランであり、人気のない場所に移動してしまったのはルミニアだ。

先の事件は、この二人の行動が主な原因と言えるだろう。

だが。


「それでも責任はレキにある。

 何故なら、レキは護衛なのだからな」


主を危険な目に合わせた時点で護衛失格。

ルミニアを攫われた時点で、もっと言えばフランやルミニアとはぐれた時点で、責任はレキにあった。


フランが勝手に行動したから。

ルミニアが一人で残ったから。

どれだけレキを擁護しても、ルミニアが攫われた時点で護衛としてのレキは失格なのだ。


「もちろんフランやルミニアにも問題はある。

 いや、先日の件を聞く限りフランにこそ問題があったのだろう」

「うにゃ~・・・」

「にも関わらず、今回もまた危険な目に自ら遭いに行こうというのか?」

「・・・う~」


アランの言葉にとうとう何も言い返せなくなってしまい、フランが唸った。

いつもならアランに何を言われても気にしないフランだが、今回ばかりはそうもいかなかった。


アランの言葉は何一つとして間違ってはおらず、それどころか必要以上にレキに頼っている事を自覚させた。

レキを頼る事は良いが、自ら危険な場所に近づくのは王族として問題である。

そもそも王族であるならば危険な場所には近寄るべきではないのだ。

にも関わらず、レキがいれば大丈夫と言ってこの大陸でもっとも危険な場所に自ら行こうとするなど、王族云々以前にただの自殺行為である。


「分かったかフランよ」

「・・・う~」

「おとなしく王宮で「はいそこまでです」・・・リーニャ」


フランの説得に成功したように思えたその時である。

それまでずっとフラン達の後ろに控えていたリーニャが口を挟んだ。


――――――――――


「今のお話は大変素晴らしいものでした。

 ですが、別に王宮で待つ必要はありませんよね?」

「くっ」


珍しくもアランがフランの説得に成功しそうだったが、リーニャの言葉で雲行きが変わった。


「リーニャ?」

「魔の森が危険だというのであれば、フィサスの街で待てば良いのですよ」

「・・・おぉ」


リーニャは常にフランの味方である。

もちろんフランが危険な場所へ行こうとするなら全力で止めるだろうが、今回その心配は無い。


「そもそも先日のレキ君の失敗は経験の無さから来るものです。

 ですから、今回のフィサス領経由でのお墓参りはその経験を積む絶好の機会でもあります」

「お~」


レキは賢い。

前回の失敗を教訓に、次は必ずフランとルミニアを危険から守り抜くだろう。

具体的にはフランとルミニアの傍から離れず、あるいは先日覚えた魔力探知で常に二人の居場所を把握すればよいのだ。


「第一レキ君はその魔の森でずっと暮らしていたのですよ?

 今更万が一などありえないでしょう」

「い、いやそれは分からんぞ!

 レキとて万能では無いのだ。

 例えばそう、オウルベアが群れをなして襲ってきたら」

「オウルベアは群れないよ?」

「ぐっ・・・ではオークが」

「オークなら大丈夫だと、先程レキ君もおっしゃっておりましたよね?」

「うん!」

「ぐぬぬ・・・」


リーニャの参戦により、それまで優位であったアランが劣勢となる。

フランの侍女にして教育係も務めるリーニャは、アランが王宮にいた頃からそのアラン相手に弁舌を振るっていた。

四六時中フランの側にいようと勉強や鍛錬の邪魔をするアランを追い返す為だ。


魔の森は確かにこの世界でもっとも危険な場所である。

だが、レキはその森で三年もの間ずっと生きてきた。

レキにとって魔の森はもはや故郷と言っても良い。

今更魔の森の魔物が束になろうと、レキにとっては何ら脅威ではない。

そこにフラン達が加わったところで、対して変わらないのだ。


「た、たしかに魔物の脅威は退けられるやも知れぬ。

 だが魔素酔いはどうするのだ」

「ウォルフ達に協力を頂ければ問題ないかと・・・ですよね、レキ君?」

「うん!」


常人なら半日ほどでかかる魔素酔いの問題ですら、レキの友達であるシルバーウルフの親子の協力を得れば解決してしまう。

レキの住んでいた小屋から魔の森の外まで、通常なら数日かかる距離を、ウォルフ達は約三時間ほどで駆け抜けた。

フィサス領の方から魔の森に入った場合、小屋までは約半日ほどかかるらしいが、ウォルフ達に頼めば一時間も経たずに着くだろう。

つまり、魔素酔いという問題もレキとその友達がいれば問題にならないのだ。


「し、しかしだな、こうもレキに頼り過ぎるのは問題ではないか?」

「う~・・・」

「王族であるフラン様が専属護衛であるレキ君を頼るのは問題ありませんよ?」

「レキがいなければ魔の森に入れないのだぞ?

 普通なら却下すべきであろう」

「そもそもこれはレキ君のお墓参りなのですから、レキ君がいるのは当然でしょう」

「フランが付き合う必要は・・・」

「ですから、最悪フィサスの街で待機して頂ければと」

「墓参りに行かぬのであれば、フィサスの街へ行く必要もなかろう」


「王都とフィサス領との交易を正す為、姫がフィサス領へ向かう必要はある」

「フィル」

「フィルニイリス様」


フランを王宮へ残すべく、めげずに説得を続けたアランであったが、ここへ来てフランに強力な援軍が到着した。

宮廷魔術士長にして王国一の知恵者、フィルニイリスである。


「陛下は何と?」

「問題ない」


王都とフィサス領との間の交易路が安全である事を証明する為、フランをもう一度フィサス領へ向かわせるという計画。

先回同様フランが襲われた場合は、レキを中心に今度こそ討伐するつもりだ。

レキ頼みな計画ではあるが、レキの実力なら容易いだろう。

手加減抜きに魔術を放てば、周囲の景色共々野盗を殲滅できるに違いない。


野盗が襲撃してきたなら殲滅。

襲撃が無くとも、それは交易路に問題がなくなった事の証明になる。


別の野盗が潜伏している可能性も無くは無いが、それはフィサス領に限った話ではない。

貴族も商人も、その時の為少なくない金銭を用いて護衛を雇い移動している。

今回、王族であるフラン達の移動に付き添う護衛が、つまりはレキなのだ。


フランがいずれフィサス領へ行くという話は既に決定していた。

後はその時期を決めるだけだったのだ。

今回の話は渡りに船であり、報告と細かい調整だけで話は済んだようだ。


「・・・まて。

 問題ない、という事は?」

「もちろん姫もフィサス領に連れて行く」

「おぉ!?」

「なんなら魔の森へも」

「おぉっ!?」


魔の森へ、という話こそ計画には無かったが、レキやウォルン達の協力があれば魔の森とて問題は無い。

レキの墓参りというなら、命を救われ日頃からレキの世話になっているフラン達が同行する理由としても十分だ。


元々フィルニイリスだけはレキに同行するつもりでいた。

魔の森の小屋に泣く泣く置いていった大量の書物を持ち帰る為である。


約100年ほど前に活躍した大賢者ガルストム=アーカニム。

その彼が残した大量の書物は、様々な研究において大変貴重な資料となる。


前回、魔の森から帰る際は持ち帰れる量にも限界があり、結局半分も持ち帰れなかった。

次に来た時はとずっと考えていたフィルニイリスにとって、今回の話は全ての書物を持ち帰る絶好の機会なのだ。


あの小屋に残していった書物をすべて持ち帰るのならば、もう少し人手と、それを運ぶ馬車が必要だ。


魔の森の近くまで馬車で移動し、馬車はそのまま護衛と共に付近で待機させる。

フィルニイリス達はウォルンの背に乗り小屋へ。

というのがフィルニイリスの計画だった。


だが、レキとフィルニイリスの二人だけでは小屋から馬車まで運べる書物の量に限界があるだろう。

何往復もすれば運びきれるだろうが、場所が場所だけにそれほど時間をかけるわけにもいかない。

レキとフィルニイリスはともかく、魔の森近くに待機する護衛部隊は、森に入っていないとはいえ危険な事に変わりはないからだ。

フィルニイリスとしてはもう少し人手が欲しかった。


フランが魔の森へ入るなら、リーニャとミリスは付き添う事になるだろう。

それだけで人手が倍になり、持ち帰れる書物の量も増える。

よって、フィルニイリス的にはフランがレキの墓参りについて行く事はむしろ歓迎すべき話だった。


「良いのかっ!?」

「姫はレキのご両親に挨拶しなくて良いの?」

「するに決まっておる!」

「姫はウォルン達に会いたくないの?」

「会いたいに決まっておる!!」

「姫はあの小屋に行きたくないの?」

「行きたいに決まっておる!!!」

「姫は、レキと離れ離れになっても良いの」

「いやじゃ!!!!」


「フ、フラン・・・」


フィルニイリスと言う、理論面で最強な助っ人を得て、フランが元気を取り戻した。

先ほどまで珍しくアランに凹まされていたフランである。

リーニャの助っ人に多少盛り返していたが、ここへきて戦況は完全に逆転したといって良いだろう。


「嫌じゃ嫌じゃ嫌じゃ!

 レキと離れるのは嫌じゃ!

 レキはわらわの護衛じゃ!

 ずっと一緒なのじゃ!」

「よろしい」


活発で好奇心が旺盛で、少々我儘なのがフランである。

そんなフランが大好きな者達と離れ、一人でお留守番など耐えられるはずもない。

アランの言葉もあり、もしかしたら自分だけ行けないんじゃと、先ほどまで不安に思っていたのだろう。

その心配がなくなったとたん、感情が爆発したようだ。


「よろしいのですか?」

「レキがいれば問題ない。

 恩人であるレキのご両親のお墓参りならば誰も文句は言わない」


フィサス領へはともかく、流石に魔の森へ行くのは無理があるだろうとリーニャは考えていた。

フランの心情を考え、せめてフィサス領まではと説得するつもりだったが、まさか墓参りまで許可が出るとは思っていなかったようだ。


「ま、まてまて。

 いくらなんでも危険すぎるだろう。

 本当に父上は許可したのか?」

「そう」


リーニャ同様、いやリーニャ以上に無理だとアランは考えていた。

フィルニイリスの語る内容に、呆気にとられていたようだ。


「フィサス領近くで姫が野盗の襲撃に遭った。

 この事実が広まると同時に、フィサス領との交易が滞り始めた。

 今一度姫がフィサス領へ赴き、安全を証明する必要がある」

「フランが行く必要は・・・」

「野盗の狙いが姫である可能性がある。

 姫が行かなければ野盗が出てこないかも知れない」

「フランを囮にするつもりかっ!」

「レキがいれば問題ない」

「なっ!」


なんとか思考を復活させたアランだが、フィルニイリスの語る内容に今度は憤慨した。

フィルニイリスの立てた計画と言うのは、要約すればフランを囮に野盗をおびき出すというもの。

フランの身を第一に考えれば、とてもではないが見過ごせない話である。

更には本当に野盗が現れたらレキが撃退するという、レキ頼みの作戦。

アランが絶句するのも当然だ。


「護衛?」

「そう。

 野盗だろうが魔物だろうが、襲ってきたら撃退する。

 すなわち護衛」

「うん、分かった」


反面、レキはフィルニイリスの言葉にしっかりと頷いた。

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