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本と異世界~なぜ本を読んでしまうのか~

作者: 浜 タカシ

なぜ私たちは本を読むんだろう。勉強のために読む、例えば参考書や単語帳だろうか。

面白いから、小説を読みたいから、もちろんあるだろう。


人が一生の間に体験したり、訪れるたりできることにはどうしても限界がある。これは時間的な問題もそうだけど、金銭的な問題、第一に体は一つしかないのだから。


でも色々なことを体験してみたいし、色々な景色を見て回りたい、出来ることなら違う世界も回ってみたいなぁ…これを全てかなえてくれるのが「本」だろう。


私は小説を書く立場でも読む立場でもある。私も少なからず世界中の色々な場所を訪れ、色々なことを経験してきた。多くの人が経験したことがあるようなことから、えっ、これレアじゃね?みたいなものまで様々だ。

この色々な体験や個人的な性格、考え、価値観、(もちろん妄想も)含めて一つの世界を空想しそれを色々な人と共有するために文字にし、小説にする。



あなたは異世界系の小説は好きだろうか?私は好きだ。現実世界ではありえない魔法やモンスター、手に汗握る冒険がそこにはある。


あなたは恋愛系の小説は好きだろうか。私は好きだ。自分が体験できなかった青春が、こんな恋もアリなの~!という恋がそこには、胸を締め付けられるほど切ない恋がそこには、自分が理想とする恋やその先の未来がそこにはある。


あなたはミステリー小説は好きだろうか。私は好きだ。自分が主人公となって1冊の本の中に散りばめられた証拠や手がかりを探し、一つの答えを導き出せるから。


あなたは伝記は好きだろうか。私は好きだ。自分とは全く違う人生を歩んできた先人たちの生きざまを見て、共感できるし、偉大な功績をまるですぐ間近で見ているような気がするから。



私たちが本を読んでいる時はその世界に入り込む、没頭する。主人公として読んでみたり、第三者の視点から読んでみたり、様々だろうけど、本を読んでいる時は間違いなく自分はその世界に入り浸っている。まるで異世界に転生してしまったかのように。


本を読み終わった後はどうだろうか。きっと自分が体験し、何かを得たような気持ではないだろうか。自分が実際にその世界に行ったわけでも、物事を体験したわけでもないのに。


本は不思議なものだ。文字しかない。一見そこに世界なんてものはない。でも一度読み始めると世界が広がりだす、読み進めると世界に入り込む、読む人によって世界の様子は全く違うだろう、ヒロインの顔も街並みも、告白のシチュエーションも、自分が住んでいる家も家具の配置も何もかもだ。そこが面白い。


読者は作者の作った世界を、自分の想像するように楽しめばいい、そして異世界転生を大いに楽しめばいい。


作者は読者に最高の世界を、最高の体験を届けるために、自分の思い描いた世界を思いっきり、そして自由に書いてほしい。


本は異世界への扉だ、さぁこんなエッセイなんか閉じちゃえ!あなたの思い描く異世界に







行ってらっしゃい

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― 新着の感想 ―
[良い点] 本の中の情景って経験次第で変化しますよね。 シンプルな話、東京が舞台の話だったとして読者が東京在住かどうかで、頭に浮かんでくる風景が変わってきますし。 [一言] 異世界の想像なんかは作品が…
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