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Lyrical Jokes  作者: K―RYO
2/10

2.あいにくの雨

                    

あいにくの雨だから ああ仕方ない


君と体をあたためあって よごれてしまうのも


気にしない 気にならない


だけど その気になったら言っておくれ


誰にも迷惑はかけませんから




音もなく花も降る


踏み躙る地面の様相も悪くない


体中が濡れてしまって


どこからどこまでだとかいう区別もわからない


引き返す点も線も今からでは見つからない




ああ きっかけなんてそんなものだ


君を求める 心も体も


世界の全てが乾ききったときには


悪い夢でも見た気になれば


もうこれ以上


自分を責め苛む愚を続けなくて済むから




よき歌をうたえやうたえ


なき声だけが心地よく耳膜をくすぐって


感情は常にたゆとう 決して定まらず


次から次へと新たに降り注げば


元の姿もわからずに


波紋が二人を覆いつくしてしまう


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