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すれ違い
ミサは、加藤といる時間が増えた。
二人は、少しづつ近づいていた。
しかし、ミサの心には…
「ミサ…一緒に帰ろう。」
加藤が声をかけてきた。
ミサは、深いため息をつき
「うん!帰ろー。」
ミサは陸人を遠目で見ながら、加藤と歩きだした。
「最近、ミサ元気ないけど、何かあった?」
「え?そんなことないよ。」
ミサはドキッとした。
つぎの朝…
ゆきが
「ミサさぁー 最近、加藤と、いつも一緒だけど…まさか、付き合ってるとか?」
ミサは、慌てて
「ち、違うよ! そんなんじゃない!」
ミサは怒ったように、ゆきに怒鳴った。
「ミサ…どうした?」
ゆきは、ミサの怒鳴り声にびっくりした。
その日の夕方…
ミサは、母親に、おつかいを頼まれ近くのスーパーへ…
そこには、陸人も来ていた。
「よお!ミサ…何してんだ?今日は一人か… 珍しいな。」
陸人は嫌味ぽく言った。
「私だって、一人の時間くらいあるわよ!」
ミサは、陸人に怒鳴った。
陸人は、一瞬、黙ったが、何か言いたそうな顔をして
「そ、そっか。じゃーまたな!」
と言い去って行った。
ミサは、涙をこらえ
「陸人のバカ…」
と、呟き家路についた。