謝罪界犬2
放課後。
「よし、じゃあ帰るか」
「待って下さい、田中さん家と逆方向からモンスターの気配を感じます」
リルはそう言った。
「しょうがない、そっちの方に行くか」
「はい、そうしましょう」
空き地。
「確かにここにいるのか、犬しかいないぞ」
一匹のチワワがいた。
「確かに犬しかいませんがその中にどす黒い感情が流れています」
「バレては仕方ないわね」
チワワが人間になった。
「私は謝罪界犬のオボカタ」
そういって前に出てきた。
「田中さん彼女はノノムラの様に雑魚じゃないのでこちらも変身しましょう」
「雑魚ってノノムラがかわいそうだな」
リルは変身した。
「鈍足のゾンビか、私の研究論文の前でどこまで戦えるかしら」
そう言ってオボカタは加速した。
「速い」
高速でリルに拳を放った。
えっ、研究論文どこいった。
「あれ」
しかし、だんだん動きが鈍くなる。
「これが私の能力、鈍足。自分の耐久力を上げ相手をスローにする」
「田中さん今です」
俺は携帯を取りだした。
「くそっ。最後にこれだけは言っておくSTAP細胞はありま・・・・・・」
転送した。
「ぜんぜん大した相手じゃなかったな」
「しかし、彼女のせいで多くの大人が被害を受けました」
「なんの話だ」
「別の世界の話です」
そんな世間話をしてると二人の影が現れた。